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第2回『さとやま未来円卓会議』を開催しました!

印刷用ページを表示する掲載日2018年10月31日

 中山間地域の課題解決に取り組む実践者の活動を効果的に後押しするとともに,実践活動の継続と更なる活発化を図るため,市町や経済団体,大学などの多様な主体が一体となったサポート体制として設置した「さとやま未来円卓会議」。その第2回会議を10月10日(水曜日)に広島県庁において開催しました。
 第2回会議では,中山間地域の課題解決に取り組む活動実践者(ひろしま里山・チーム500登録者)による取組内容の発表を受け,関係する円卓会議構成員による助言や意見交換が行われました。

全体写真

活動実践者によるプレゼンテーション

「唐辛子で過疎地に未来を残したい」 (吉岡 紘 さん)

 庄原市で唐辛子栽培に取り組まれている吉岡さんは,世界一辛いとギネスブックにも載った品種等を栽培し,一味に加工して販売されています。
 吉岡さんが唐辛子の栽培に取り組む庄原市東城町は,人口約8,000人の典型的な過疎地で,就農者も大半が65歳以上と高齢化が進み,年齢とともにリタイアする方も増えている現状があります。
 もともとは趣味が高じて始められた唐辛子栽培ですが,今では中山間地域で自分が好きなことを生業として成功し,それを良いことも悪いことも含めて共有していくことで,結果として中山間地域で好きなことを生業とする人が増え,活性化につながっていくのではないかという思いをもって取り組まれています。
 そうした中で,栽培委託や栽培技術の研究・確立,また新製品の開発や既存商品のタイアップなどの課題を抱えており,その解決に向けた支援をいただきたいと発表されました。

発表者 吉岡さん

≪主な助言等≫

○特産品化に向けて,市の事業と連携し,一緒に取り組んでいきたいと思う。(庄原市)

○しょうばら産学官連携推進機構という組織もあり、産学官連携事業による商品開発等で支援できる可能性もある。(県立広島大学)

○大学の授業で唐辛子のことを教えている教員がいるため紹介することはできる。また,大学には食堂があり,辛い物がものがすごく好きという学生もいる。試供品を食堂において,学生をターゲットにしつつファンを増やしていくという方法もあると思う。(県立広島大学)

○三次市には「唐麺」があるため,庄原市と連携して取り組む方向性も検討できるのではないか。(県立広島大学)

○JCとしては,毎年県内の地域の特産品を集めて紹介していくという事業を展開している。(日本青年会議所 中国地区 広島ブロック協議会)

○唐辛子であれば猪や鹿が食べることはないので,休耕田での栽培に適していると思った。(ひろしまNPOセンター)

 

「島暮らし体験型宿泊施設整備事業 HAKOBUNEプロジェクト」 (松本 幸市 さん)

 大崎上島町で松本さんが運営しているシェアハウスは,島に暮らしたい若者の一時滞在の場になっており,4年間で約100人が利用し,約40人が移住しています。
 しかしながら,移住から定住にまではまだまだ結びついていない現状もあり,島のかつての繁華街である木江地区の空家を活用し,通りを丸ごと宿などに改修していく「HAKOBUNEプロジェクト」を計画し,取組を進められています。
 この計画に先だって,現在一軒のゲストハウスの開業を進めており,今後は五軒程度の空家をシェアキッチンやコワーキングスペース,トライアルハウス等に改修する予定ですが,ゲストハウス以外の改修資金の目途がまだたっておらず,また,建築基準法等の関係法令も空家を店舗改修する際にはネックとなることもあることから,それらの課題解決に向けた助言・情報共有を求めて発表されました。

発表者 松本さん

≪主な助言等≫

○資金面については,町独自でクラウドファンディングを実施できるよう調整を進めているので,そうした支援制度を使ってもらいながら連携していきたい。(大崎上島町)

○大崎上島町も含め,瀬戸内海には歴史的な資源がたくさん眠っており,それらをつなげていくことも必要だと思う。広島県は南は柑橘,北に行けば葡萄・リンゴとフルーツ街道的につなぐこともできるので,そうした広域的なブランディングを考えていってはどうか。(県立広島大学)

○この取組が大崎上島町でなければいけないという部分が伝わらず,地域の方とどう関わっていくのかというところも見えない。大崎上島町らしさをどう出していくか,また定住に向けて仕事をどうしていくか,そういったところを整理する必要がある。(中国経済産業局)

○移住から定住へという考えはとても重要で,県でも仕事に焦点をあてて,東京の人と地域の仕事とのマッチングを進めているので,一緒にアピールをしていきたい。(県地域力創造課)

○建築基準法については,来年改正され,用途変更等が簡易になるという情報がある。県では建築の専門チームもあり,必要であれば派遣も可能である。(県住宅課)

 

「呉市渚の交番 音戸の瀬戸 なりわい大学」 (数田 祐一 さん,中村 功芳 さん)

 呉市音戸町は,平清盛が開いたと言われ,古くは住宅などの密集地域でしたが,現在は過疎・高齢化が進んでいます。発表者の数田さんの家は,この音戸町で代々呉服屋を営んでおり,今は天仁庵というお店でカフェや雑貨の販売もされています。
 最近では,この地域に芸術家や感性の鋭い方が少しずつ住み始めており,地域全体でおもてなしができるゲストハウスの整備と,そこで開業に向けた生業づくりを学ぶことができる仕組みを作っていくため,関係機関との連携,情報共有をしていきたいと発表されました。

発表者 数田さん発表者 中村さん

≪主な助言等≫

○呉市では,起業家を支援する新規事業に取り組んでおり,これはビジネスコンテストを開催し,選ばれた取組に対して市がふるさと納税型のクラウドファンディングを実施するというものとなる。こうした事業と連携していければと思う。(呉市)

○今後取組を進めていく中で,音戸地域で何か事業をされたいという方がおられたら支援したいと思う。当方では専門家がいて,法律やIT関係など,経営全般に関するサポートができると思う。(ひろしま産業振興機構)

○ここで学べるものはなんだろうと気にはなった。呉市だけでなく,瀬戸内海に隣接する市町とも連携しながら,海の良さ,歴史といった強みを活かして,何を学ぶことができるのかを考えたほうがよいのではないかと思う。(県立広島大学)

 

「地域の小さな活動を見える化し,全国どこでも,誰もがゆるくつながれる未来を残す事業~住民主体による互助・多世代共生の情報基盤~」 (清水 義弘 さん)

 清水さんが取り組む「ためまっぷプロジェクト」は,地域の活動を見える化するもので,紙のチラシをスマートフォンなどで撮影し,アプリ上で見えるようにする取組です。
 清水さん自身も,以前他県に住んでいた時に,休日に子どもと出かけようと思っても地域とつながりがなかったため行き場がなかったという経験があると話され,こうした経験をもとに作成された「ためまっぷアプリ」では,今日以降のイベントを一覧で確認することができ,また今いる場所付近で開催されているイベント情報も調べることが出来ます。これによってイベントへの参加率が大きく上がったというデータもあり,また,利用者の声として,育児世代では9割が使い続けたいと答えるなど,高く評価されています。
 自治体をはじめ,利用団体も徐々に広がってはいますが,いまだ県内における普及は進んでおらず,地域に密着したイベント情報の更新などができる人材の確保等も含め,多くの団体との連携を求め発表をされました。

発表者 清水さん

≪主な助言等≫

○独居老人に向けたイベント参加促進にいいなと思った。地域にはケーブルテレビもあるため,コンテンツを地域で集め,それを放映するという形がとれれば,スマートフォンを持たなくてもイベント情報を知ることができるので,そういったことも検討してはどうか。(中国経済産業局)

○廿日市市の中山間地域には果樹園などがあり,そこでもマップを作ってPRをされているが,地域住民の方に届いていない状況がある。若い人にも知ってもらうため,こうしたアプリの活用ができればと思う。(廿日市市)

○今は大学も学生を地域に出していこうという方針になっている。そういった場合に,イベント情報を調べづらいと感じていたので,こういったアプリがあれば便利だと思う。(県立広島大学)

○小さい子どもを育てる親として,子育て世帯向けのイベントなどがリアルタイムにわかるのはいいと思った。どういった活用ができるかはそれぞの団体,思いによりけりだと思うので,今後どういった連携ができるか考えていきたい。(東広島市)

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