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国郡全図

国郡全図

資料名称『国郡全図』二冊
資料名称読みこくぐんぜんず
作者市川東谿著
作者読みいちかわとうこく
時代江戸時代
年代文政11年(1828)
形態 
材質紙本墨摺著色
寸法縦25.3cm 横19.7cm
解説 市川東谿(1764~1838)は尾張国の人で、名は元宣、字は子和、東谿はその号で、別号に青生がある。大曽根(現名古屋市)坂上で薬種商業を営むかたわら、画を好み詩歌を善くした。
 東谿は本書の編集意図について、序文で次のように記している。
 長久保赤水(ながくぼせきすい)(水戸藩儒者)の「日本路呈全図」(にほんろていぜんず)は、郡や国の広狭、城邑の配置等は悉く詳しい。しかし、一幅の帖である故、山川や邑里が百あれば、その一・二、あるいは道路は官動しか記載していない。また、大幅の折畳紙(縦82.2 横132.8cm)のため、広げる労力を費やし折り目が摩滅する欠陥を有している。そこで私は一国を一紙に収め、山川や邑里そして道路などを一巻とすれば、座して知ることができる地図帖ということで作成した。
 本書発行以前の日本地図は、長久保赤水や伊能忠敬(いのうただたか)などによって作成されていたが、それらはいずれも幕府や藩の海防という観点からであった。そのため、海岸部は極めて精密であったが、さまざまな地理上の情報を得るという点においては粗略であった。その点を国別で補ったところに本書の特色がある。備後国では郡の境を黒線で、街道を朱線で区別している。官道である山陽道の宿場町は黄色で示しているが、脇街道では朱線上に地名を記していることから、それらが町場であったことが分かる。(菅波哲郎)
備考 

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