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法隆寺龍鬢莚(復元複製)

法隆寺龍鬢莚(復元複製)

資料名称法隆寺龍鬢莚(復元複製)
資料名称読みほうりゅうじりゅうびんむしろ
時代奈良時代
年代8世紀
形態
材質
寸法縦67.0cm 横69.5cm
解説 法輪寺の龍鬢莚と同様の技法で製作された花むしろ。法輪寺のものに比較して文様は簡素で、弧文と点文の反復によって構成されており、色彩も藍の濃淡で染め分けされた色藺草(いろいぐさ)と金色の麦稈(ばっかん=麦わら)の3色で、文様・色彩とも簡素化されている。両者を比較してみると、莚の目数が法輪寺のものは138で、法隆寺のものは97と大きく異なり、技術的にはやや開きがある。しかし、製作当初は約140cm×70cm程度の長方形であったと推定されることや、原料の藺草を中央部で連結した中継ぎ技法など、製作技法も法輪寺のものと同一工房で製作されたことを強く感じさせる。年代や製作地・用途など不明な点の多い法輪寺の龍鬢莚の解明に重要な参考資料である。(福井照道)
備考原資料:法輪寺蔵