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令和2年度 企画展・部門展

早春の展示 「中世ものづくり」

展示の概要

R2-4 ポスター

 草戸千軒町遺跡出土品を中心に,中世の人々が使用した様々な道具や器物を展示します。
 これらの品々を観察すると,より優れたものを追求した職人たちの高い技術力を知ることができます。その反面,多くの人々の手に渡るように,安価で大量生産できる方法を目指した職人たちの創意工夫も見てとれます。
 この展示会を通して,人々の生活をより豊かにした中世ものづくりを分かりやすく紹介します。 

展示構成

第1章 石ものづくり

 中世の暮らしには様々な石製品がありました。
 建物などに関わる大きなもの( 石積み・井戸など),お墓(五輪塔・宝篋印塔),日常生活で使う器(挽臼・石鍋・磁器),道具(砥石),装飾品(玉)など,石の使われ方は様々です。
 これらの石製品は,近くにある石を適当に拾って作っているわけではありません。それぞれの製品に合った石材産地が日本各地に存在し,その地の特産品として流通していました。
R2-4 画像(石硯 重文)
石硯(重要文化財広島県草戸千軒町遺跡出土品)

第2章 土ものづくり

 土は,水分を帯びると粘土になって様々な形を作りやすくなり,火で焼き締めると硬くなって水も受け止めます。 このような特性によって,縄文時代から,人々は主に器の素材として土を利用してきました。
 中世の焼き物の産地は,全国各地で約80 か所見つかっています。 なかでも,六古窯と呼ばれる,瀬戸・常滑・越前・信楽・丹波・備前では,現在でも焼き物づくりが続けられています。
 六古窯の中では,備前焼・常滑焼・瀬戸焼が,草戸千軒町遺跡など瀬戸内海周辺の町に流通しました。
R2-4 画像(備前焼小壺 重文)
備前焼小壺(重要文化財広島県草戸千軒町遺跡出土品)

第3章 木ものづくり

 木材の用途は,家を建てるための建築材,井戸の枠,樽や桶などの生活用具,漆器や箸などの食器,下駄などの履物,鋤や木槌などの農工具と,数を挙げればきりがありません。中世の人々の暮らしには木製品が溢れていたことでしょう。しかし, 木製品は,壊れたら最終的には薪として燃やした可能性もあります。また,形を残した状態で捨てられたとしても,時間が経てば腐って無くなってしまうことがほとんどです。そのため,草戸千軒町遺跡で見つかった多くの木製品は,中世の人々の暮らしを考える上でとても貴重な資料なのです。
R2-4 画像(青白磁梅瓶 重文)
下駄(重要文化財広島県草戸千軒町遺跡出土品)

第4章 鉄ものづくり

 中世に入る少し前,鉄生産は砂鉄を原料にして発展します。良質な砂鉄が採れる中国山地では,長方形の箱形炉を使って,砂鉄から鉄を造り出す独自の技術が生み出されました。これが,近世に成立する「たたら吹製鉄」へとつながります。中国山地で生産された鉄は,河川などを利用して瀬戸内海沿岸の町へ運び出され,町の鍛冶職人によって様々な鉄製品が作られました。
R2-4 画像(刀 銘「備州尾道住五阿弥定信/明応八年二月 日」(広島県立歴史博物館蔵))
刀 銘「備州尾道住五阿弥定信/明応八年二月 日」(広島県立歴史博物館蔵)

主催

広島県立歴史博物館(ふくやま草戸千軒ミュージアム)

後援

福山市,福山市教育委員会,福山商工会議所,広島経済同友会福山支部,
一般社団法人福山青年会議所,一般社団法人広島県観光連盟,
中国新聞備後本社,山陽新聞社,NHK広島放送局,中国放送,
広島テレビ,広島ホームテレビ,テレビ新広島,広島エフエム放送,
エフエムふくやま,尾道エフエム放送

会期・休館日・開館時間

会期:令和3年1月2日(土曜日)~3月14日(日曜日)
休館日:月曜日(1月11日〔成人の日〕は開館),1月12日(火曜日),2月2日(火曜日)~5日(金曜日)
開館時間:9時~17時(入館は16時30分まで)

入館料

一般290円(220円),大学生210円(160円),高校生まで無料
※( )は団体20名以上の料金
※常設展料金で御覧いただけます。

関連行事(1) 記念講演会

早春の展示開催記念講演会第1回・考古学講座第1回
日 時:1月16日(土曜日)14時~15時30分
演 題:中世製鉄技術の発展と特産地の形成
講 師:角田 徳幸(島根県埋蔵文化財調査センター調整監)

早春の展示開催記念講演会第2回・考古学講座第2回
日 時:1月30日(土曜日)14時~15時30分
演 題:草戸千軒にみる漆器の変遷
講 師:下津間 康夫(当館学芸員)

早春の展示開催記念講演会第3回・考古学講座第3回
日 時:2月6日(土曜日)14時~15時30分
演 題:備後南部地域の中世石塔類
講 師:篠原 芳秀(元(公財)広島県教育事業団埋蔵文化財調査室長)

早春の展示開催記念講演会第4回・考古学講座第4回
日 時:2月27日(土曜日)14時~15時30分
演 題:草戸千軒町遺跡の木製品
講 師:森本 直人(当館学芸員)

 新型コロナウィルス感染症拡大防止の措置を行います。御理解の上,御協力ください。

  • 聴講者を150人に制限します。
  • 聴講者数の制限に伴い「整理券」を配付します。「整理券」配付は,講演会当日の13時,当館玄関前で行います。
  • 講演会終了後の質疑応答等は行いません。
  • 感染防止のため,当日でも急遽中止することがあります。あらかじめ御了承ください。
  • 入館の際は,検温・連絡先の記入を行っていただくほか,マスクの着用をお願いします。
  • その他についても,館に掲示している「御来館上のお願い」を遵守していただくほか,職員の指示に従ってください。
    発熱のある場合,感染防止措置に御協力いただけない場合などは,聴講できません。

関連行事(2) 展示解説会

日にち:1月24日(日曜日),2月28日(日曜日)
時 間:いずれも午後1時30分から午後2時30分まで
解説員:当館学芸員
※入館料が必要です。申込不要

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