ふどきの丘体験教室「ハカリをつくろう」で,世界各地で古くから使われ,日本でも長い間使われてきた「棹秤」をつくってみました。
シンプルな構造で,一見簡単につくることができそうなのですが,実際はなかなか難しいものでした。
棹の長さ,目盛りの切り方,錘の重さ,皿を結びつける位置,支点の位置などの全てのバランスがうまくとれないと棹秤はつくれません。
試行錯誤の末どうにか完成したので,今度は自作の棹秤ではかった重さを最新の電子自動秤で確認してみました。すると重さがピッタリ一致!(一致しないときでも誤差は僅か1グラム程度でした。)これには,私も参加したみなさんも驚きました。
いまや便利な道具に押され,見ることが本当に少なくなってしまった「棹秤」ですが,ひとつの道具にも多くの知恵が込められていることを改めて実感しました。