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民俗資料常設展示館

概要説明

「農耕の四季―みよし地方で使われてきた農具―」
 
 民俗資料は,われわれの祖先が日々の生活のなかから,その経験と知恵を生かして生み出した生産や生活に関係した用具類です。

 この展示館では,県北を中心に中国山地と江の川流域について,それらの生活用具の変遷や地域性などが理解できるようにテーマを設けて展示しています。

 「農耕の四季―みよし地方で使われてきた農具―」では,三次地方で使われてきた農具のうち,稲作にかかわるものを,春夏秋冬の四季に分けて展示しています。 
 稲作は,弥生時代から今日に至る数千年間にわたり,わが国の中心的な産業であり,日本の文化,社会の基礎を築いてきました。そして,その稲作を支えてきた農具は,人々の手によって,より生産性を高めるため,より使いやすくするため,長い年月をかけて改良されてきたものです。

 ところで,昔のことわざのなかに「一里違えば鍬が違う」というものがあります。農具は,その地域ごとの自然条件や土地の硬さ、土質などによってそれぞれ違う,ということで,それだけ,地域に密着したものであり,地域性がはっきりでるものだということができるでしょう。
 ここでは,三次を中心に,県北で使われてきた農具をとりあげました。これらの農具の多くは,1960年代以降,農業の機械化が進む過程で失われました。しかし,先人達が創意工夫の努力と知恵で生みだしたこれらの古い農具こそ,現在の便利な農業機械の原点なのです。

民俗資料常設展示館

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