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縮景園全図初公開

二百年前の縮景園を描いた作品を初公開

◇作品の概要

 ふくやま草戸千軒ミュージアム(広島県立歴史博物館)に寄託された作品が,江戸時代後期の縮景園を描いた未知の作品であることが判明しました。平成28年12月8日(木)から翌年1月29日(日)まで,当資料館にて初公開。
(1)作品名:浅野候別邸泉邸図
(2)数量と寸法:1巻 32.5センチ×154.5センチ
(3)形状:和紙に描き,巻物に仕上げています。
(4)制作年代(推定):文化2年(1805)~文化6年(1809)頃
(5)作者:不明 

◇見どころ

(1)文化2~6年(1805-1809)頃の縮景園全景を描いた唯一の作品です。
(2)縮景園は,作られたのちに改修により形が変わっているため,現在の景観になるまでの過程をたどるうえで欠かせない作品です。
縮景園全図
 ◇縮景園にまつわる次の資料も同時に展示します。いずれもほとんどこれまで当資料館では公開されることのなかった貴重な資料です。上の浅野候別邸泉邸図と併せて3点の資料によって当時の縮景園の姿に想像を膨らませることができます。
(1)「縮景園山荘図」巻一・巻二
 広島ゆかりの画人である佐々木錦江(きんこう)ほかの筆によるもので,清風館,悠悠亭,跨虹橋(ここうきょう)など,縮景園内の名勝を描いた二巻の巻物です。長い巻物ですので,期間中展示する部分を新しくします。
(2)「縮景園記」文化三年(1806)
 頼春水が,浅野重晟(あさのしげあきら)の命に応じて作った,縮景園の記文で,漢文によって園内の名勝を簡潔に紹介しています。