平成29年12月15日(金)午後4時00分から午後5時15分までの間
広警察署講堂
協議会委員 楠会長以下8人
警察署 署長以下9人
この一年間,警察の皆様には我々の意見に耳を傾け,業務に反映していただき,また,治安維持に全力を尽くしていただき,地域を代表し,お礼申し上げます。
さて,この一年間を振り返ってみますと,特殊詐欺発生の報道が多く取り上げられ,身近なところでは,コンビニ強盗が発生し,交通死亡事故が4件発生しました。
広署員の皆様におかれましては,多大なる負担があったと思います。
私たちが「安心・安全」を実感できるのは,皆様の活動であり,これから,年末に向けて忙しい時期が続くと思いますが,檀上署長を中心として,皆様が一丸となって活動をすることを期待しております。
年末が近づく,お忙しいときに,お集まりいただき有難うございます。
今年も残すところ半月となりました。
治安情勢では,先月,コンビニ強盗が発生しましたが,市民の皆様の情報提供などご協力のおかげで検挙することができました。刑事課長は警察大学校に入校中であり,刑事課長を兼職している生活安全課長が後ほど説明いたします。
また,本日は,交通課長が「速度取締りの指針」について説明します。その後,皆さんの意見を聞かせていただき,また,地域で不安に思っていることなど聞かせていただきたいと思いますので,よろしくお願いします。
警察署等の地域単位で行われているものですが,広警察署管内の交通事故発生時間帯,場所を分析し,その結果を踏まえて重点的に速度取締りを行う路線や時間帯をホームページで公表し,市民の皆様に注意喚起を行っています。
年2回,重点路線等を決めており,1回目と同様に,県道下蒲刈川尻線,時間は午前10時から午後0時,午後2時から午後4時までの速度取締りを計画しています。
重点路線を変えていない理由ですが,島しょ部で死亡事故が3件発生し,4件目は川尻町で発生していることから,島しょ部に続く道路から島しょ部に向かう車両の速度抑制が必要だと考えたからです。
もちろん,この路線以外においても,速度取締りを実施しています。
この他,国道185号で交通事故が最も多く発生しており,事故形態は交差点付近での追突事故が多いため,交差点で一時停止,歩行者妨害,信号無視等の指導取締りや,注意喚起を促す活動を行っています。
報道でもあったとおり,11月25日午前3時40分ころ,広大新開のコンビニエンスストアで,女性店員が包丁で脅され,現金10万円とタバコを強奪される強盗事件が発生しました。
防犯カメラの画像が比較的鮮明であったことから,一般に公開したところ,多数の情報が寄せられ,潜伏していた三重県で逮捕することができました。
捜査に平行して,被害店舗の防犯診断を実施し,カウンターが低く乗り越えやすいこと,出入口の周辺に商品棚が置かれて,客の出入りが見えにくいことなど改善をお願いしています。
東名高速自動車道での死亡事故から相次いで摘発されている「煽り運転」に関するニュースを拝見し
質疑(1)~呉市内での「煽り運転」による事故の実態(広島県内の件数)
質疑(2)~広警察署で「煽り運転」に対する働きかけ
質疑(3)~「煽り運転」を未然に防止するための対処方法
などについて,お尋ねします。
【交通課長の回答】
回答(1)~呉市内での「煽り運転」による事故の実態
広警察署,呉警察署及び音戸警察署での発生はありません。
回答(2)~広署における働きかけ
当署においては,
・交通安全教室において,広報を実施
・交通指導取締り
・個別の問い合わせへの回答
などを行っています。
回答(3)~未然に防ぐための対処法
未然に防止し,事故に遭わないために
・煽られた場合,安全な場所で左に車を避けて,先に行かす
・相手が降車して詰め寄ってきた場合は,ドア,窓を開けずにすぐ110番通報
・ドライブレコーダーの設置
・煽る運転が一番悪いが,煽られる側の運転も問題の場合もあり,「速度制限より遅く走る」「急な割り込み,飛び出し」「無用なブレーキ」などに注意
などを広報しています。
生活安全課長から説明のあったコンビニ強盗について
コンビニエンスストアの店員は,ほとんどが学生アルバイトで,非常ボタンを押すと犯人を刺激するという思いがあって,なかなか押せないのではないでしょうか。
【生活安全課長の回答】
非常ボタンは店舗外の赤色灯に連動しており,緊急事態を知らせるのに非常に有効です。
被害店舗においては,非常ボタンを押下されませんでしたが,被害に遭っても慌てることなく対処できるように防犯訓練が必要です。
呉市内の防犯カメラの設置について
今後,防犯カメラは増えていきますか。
【生活安全課長の回答】
呉市の補助があり,住民の安全意識も高くなり,犯罪の抑止力につながることから,今後,増える見込みです。
住民の皆さんの協力も必要で,今後,郷原地区,広駅前地区,川尻地区ごとに,設置を依頼していきます。
「万引き」について
高校で,先生が万引きの話をした際に,生徒の一部は「窃盗」という意識が薄く,暴力を振るえば「強盗」になることを知らなかったというのを聞いて驚いています。
学校だけでなく,家庭でも教育する必要があります。
【生活安全課長の回答】
万引きは窃盗で10年以下の懲役,強盗となると5年以上の懲役であり,重要な犯罪であることを浸透させる必要があります。
今後も,学校と連携し,生徒に浸透する工夫した非行防止教室の開催に努めていきます。