このページの本文へ
ページの先頭です。

株式会社 高山清(広島漆器)

印刷用ページを表示する掲載日2022年2月25日

広島漆器

 

 

事業所所在地

〒730-0033 広島県広島市中区堀川町2-17

電話番号

電話:(082)241-5058  ファクス:(082)241-6751

本社所在地

〒730-0033 広島県広島市中区堀川町2-17

ホームページ  URL

https://www.takayamakiyoshi.com/

 

 

製品・技術

広島漆器

※「SIZUKU」(しずく)が,第16回ひろしまグッドデザイン賞奨励賞を受賞

 「SIZUKU 」(しずく)

SIZUKU(しずく)

第16回ひろしまグッドデザイン賞奨励賞

製品・技術の特徴

「暮らしの中で漆の器を使う。」をテーマに,毎日使うものだから,こだわりを持った器となるよう,日本の伝統文化とライフスタイルにマッチさせた広島漆器を開発しました。
京都の蝋色職師の元で修行を積み,伝統的工芸品広島仏壇の塗師の技にさらに磨きをかけ,独自に開発した乾漆づくりです。
天然素材にこだわり漆をベースとし,耐久性が強い,京都の山科でとれる砥の粉・地の粉を独自にブレンドして使用しています。塗も天然うるしを使用して,一つ一つ刷毛で塗っています。下塗り・中塗り・上塗りと繰り返して塗る事で綺麗なうるしの肌に仕上げていきます。漆は他の塗料との違いは、湿度で結合して乾いていきます。結合する塗膜の肌はきめが細かく淑やかな肌触りになります。
磨きの工程では,京都の蝋色磨きの技術を修得し,上塗りの上を炭で磨き鏡面蝋色仕上げにします。
器の表面は,研ぎ澄んでしっとりとした漆塗,漆の魅力を存分に引き出しています。

開発のきっかけ

広島仏壇の塗師を手掛け第13回全国伝統的工芸展仏壇仏具展において,中小企業庁長官賞等の賞を受賞し,広島仏壇の伝統の技を継承してきましたが,生活様式の変化に伴い仏壇の需要は年々減少の一途をたどっています。このため,伝統工芸士・塗師の継承と若手育成の為,漆工芸部門を新設し「生活の中に漆を!」をテーマに広島塗漆器のデザイン・制作に取り掛かり,漆塗蝋色仕上げの技術を生かし,主に乾漆漆器の開発に取り組みました。

開発・製品化における
苦労と努力

 

●漆の特徴を活かす
『生活の中に漆を!』をテーマに広島漆器のデザイン・制作の中で,漆の特徴を活かすこととから始まりました。塗膜の肌はきめが細かく淑やかな肌触りになり,硬化すると非常に硬く,酸,アルカリ,アルコールにも侵されません。抗菌・殺菌性もあり優れています。また,塗り物は,何度でも修理もでき,一つのものを永年使う事ができ,修理の時に塗りの仕上げを替える事もできます。

●色や形でデザインをする
漆塗りの技法に「曙塗り」があります。これはのぼる朝日をイメージした美しい塗りで赤漆と黒漆を上下に分けて塗りその境目のグラデーションの表情が難しく高度な技術が必要です。色々な色の組み合わせの試作や,形についても使う方の用途・年齢等を考え,酒器・カップ・お椀等のサイズを変え,試作品を作りました。また,大川泰明デザイナーとの出会いがあって大きく前進をし,今回の「SIZUKU」が完成しました。  

●広島漆器を次なる世代等,広く伝えたい
広島漆器を広く知ってもらうため,工芸品公募展に出品し,「まちなか西国街道推進協議会」において特産品として認定を取得しています。

製品・技術の主な取引先

百貨店

特記事項

・第62回日本伝統工芸中国支部展:乾漆「菓子器(ぼかし)」入選
・2019年播磨・工芸ビエンナーレ展:漆芸 乾漆「色遊び」入選
・第16回ひろしまグッドデザイン賞:広島漆器・乾漆「SIZUKU 」(しずく)奨励賞受賞

おすすめコンテンツ

みなさんの声を聞かせてください

満足度 この記事の内容に満足はできましたか? 
容易度 この記事は容易に見つけられましたか?