グローバルに活躍する生徒が英語で海外研修を報告(広島高等学校)
広島高等学校2年谷 知典(たに とものり)さんが,約1か月にわたりオーストラリアとアメリカにおいて二つの研修に参加しました。
一つは,「オーストラリア科学奨学生(ハリー・メッセル国際科学学校)プログラム」で,文部科学省から日本の高校生9名の代表の一人に選ばれ,最新の科学知識に関する講義を受けるとともに,他国の生徒と交流しました。
もう一つは,「第31回AIU高校生国際交流プログラム」で,全国から選ばれた40名の高校生外交官としてアメリカに派遣されました。政治・経済・歴史・文化について多角的な視点からアメリカへの理解を深めるとともに,アメリカの高校生と共同生活をしました。
9月1日(金),教育長を訪問し,現地での研修の様子や研修を通して学んだことを報告しました。
<海外研修の様子>
谷さんは,オーストラリアでの研修について,
「『未来のエネルギー』について学びました。核融合や再生可能エネルギーについて講義を受けたり,たまごを高いところから割らないように落とす実験などをしました。」
「専門用語についていくのが難しかったですが,事前に確認して授業に臨みました。」
と研修の様子を英語で報告しました。
また,アメリカでの研修については,
「多くの人に夢について尋ねられ,その質問に悩みながら答えるにつれて,『生物模倣の科学者になりたい』という将来の夢が明確になりました。」
「偶然訪れた博物館でエノラ・ゲイを見ました。戦争の歴史を日本だけでなく,アメリカなど他国の視点から捉えることの必要性を感じました。」
と研修を通して感じたことや将来の夢について英語で語り,さらに,
「これまでは自分の思いを他者とシェアすることが苦手でしたが,今回の研修で気持ちをさらけ出すことができました。ためらいの一歩を乗り越えるのは大変でしたが,視界が開け,いい経験になりました。」
と話しました。
そして,教育長に,
「教育長が考えるグローバルリーダーとはどういう人ですか。」
「今回のような自分の経験を,他者にどのように伝えていけばいいのですか。」
と,尋ねました。
教育長は,
「世界がグローバル化しているので,様々な国の人と協働し,大きな規模で物事を考えていく必要があります。グローバルな経験が必要ですね。」
「話していかないと伝わりません。人の素晴らしいところはコミュニケーションをとって物事を共有できることです。どんどん自分の経験を発信していってください。」
と生徒の質問に答えました。
さらに,教育長は,
「すばらしい経験をしましたね。熱意が伝わってきました。」
「知識は一人のものではありません。人は共有したり協働したりすることが必要です。」
「研究者になるという夢を叶えてください。」
と話し,今後の活躍に期待し,「夢は叶う」と自筆した色紙をプレゼントしました。