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平成28年10月13日(木) 下崎教育長がふくやま草戸千軒ミュージアム(広島県立歴史博物館)を訪問しました

歴史博物館秋の特別企画展開会式歴史博物館秋の特別企画展歴史博物館秋の特別企画展入口
 ふくやま草戸千軒ミュージアム(広島県立歴史博物館)では,10月14日(金)から11月27日(日)まで,企画展「追加受託 至高の古地図・絵図コレクション『完成』記念 『守屋壽(もりやひさし)コレクションが迫る近世日本の新たな異文化交流像』」を開催しています。
 「守屋壽コレクション」とは,福山市出身の守屋壽氏が30年以上かけて収集した,国内外の古地図を核とする近世の歴史資料コレクションであり,個人コレクションとしては,質・量ともに国内最大級です。
 平成26年2月に840点寄託いただきましたが,この度(平成28年2月)新たに314点を追加寄託いただきました。合わせて,1,154点となったコレクションは,国内外の貴重な古地図資料が充実しており,16世紀から19世紀までの地図の製作史をたどることができます。
 さらに,シーボルトやペリー,朝鮮通信使など,近世日本の国際的な文化交流を示す資料も充実しており,本企画展のチラシにも掲載している「解体新書」や「ペリー肖像」は,多くの方が教科書などで目にしたことがあるのではないでしょうか。
 今回の企画展では,「守屋壽コレクション」の古地図や絵画資料,蘭学関係の資料など数多くの貴重な資料を展示して,江戸時代の異文化交流の様子を紹介しています。
 訪問日は,開会式に引き続き,歴史博物館の久下主任学芸員の解説による特別内覧会に参加しました。
 
日本図(17世紀)琉球国図レザノフ屏風
 17世紀に幕府が製作した日本図は,これまでの地図にはなかった川幅や川の渡り方が具体的にかかれた実用的なものであり,島原半島を中心に細かな情報が書かれているのが特徴です。
 歴史に詳しい方は気づかれたかもしれませんが,この地図からは,寛永14(1637)年に起こった島原の乱(島原天草一揆)の際に,軍勢を円滑に九州に送ることができなかったことへの反省として地図を改める必要性があったという幕府の地図製作の意図が窺うことができます。
 島原の乱を契機に諸外国との往来が制約されましたが,長崎を一つの拠点として,海外との交流は引き続き行われていました。
 本企画展では,江戸時代に長崎の中国人・オランダ商館の人々との交流を通じた異文化体験の様子が感じられる貴重な資料も数多く展示されています。
 
万国総図・世界人物図世界人物図比較
 今回展示されている「万国総図」について,新たな発見がありました。
 日本で初めて作られた木版世界地図である「万国総図」は,「世界人物図」とセットであり,どちらも現在,3点程度しか確認されていません。
 「万国総図」と「世界人物図」は正保2年(1645)の長崎で学問用に製作されましたが,ともに模倣版が作られ,当時の出版文化の中心地であった京で商業出版されたと言われています。 
 今回の寄託を機に,ふくやま草戸千軒ミュージアム(広島県立歴史博物館)において現存する3点を比較した結果,「守屋壽コレクション」の「万国総図」が最も古く,正保2年当時の様相を示している可能性が高いこと,残り2点はその後の改訂版である可能性が高いことが判明しました。
 
 「世界人物図」には,「万国総図」に印刷された国や地域の人々が描かれています。
 本企画展では,オリジナル版の「世界人物図」と併せて模倣版も展示しています。
 オリジナル版は人物画や陰影のある着色方法に南蛮美術の影響が見られるのに対して,模倣版は「ゆるい」「和風化」したものになっています。
 展示室に設置されているiPad(アイパッド)を操作してどれぐらい「ゆるく」なっているのか,国名の微妙な違いを並べて比較してみるのもおもしろいですね。
 
記念撮影コーナー「世界人物図」記念撮影コーナー「唐人騎馬之図」 
 また,展示室の中ほどにある「世界人物図」や馬上で曲芸を披露している「唐人騎馬之図」が印刷されたスクリーンの前では写真撮影が可能です。
 当時の衣装に身を包んだ男女や,アクロバティックな朝鮮通信使,ペリー総督になりきって記念撮影はいかがでしょうか。

 ふくやま草戸千軒ミュージアム(広島県立歴史博物館)では,本企画展を,とりわけ,小学生・中学生・高校生の皆さんにぜひ観覧いただき,大航海時代以降の国際化の波の中で,我が国にもたらされた異文化と,そこに生きた人々が繰り広げる交流について理解を深めていただきたいとのことです。
 展示期間中は,記念講演やシンポジウムなどの関連行事も開催されますので,ぜひお立ち寄りください。

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