令和3年8月9日(月曜日),広島県内の高校生を対象に医療体験セミナーを開催しました。
当初はHIPRACにお越しいただき,実際の医療現場を見ていただく予定でしたが,新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止のため,Webによる開催としました。
当日は,145名にご参加いただきました。
参加していただいた高校生の皆さまに,医療現場を身近に感じていただけたのではないかと思います。
永田靖センター長より「HIPRACとがん治療」と題して講演を行いました。
講演では,日本におけるがんの現状や放射線治療の特徴の紹介,HIPRACで実施している特徴的な放射線治療などについてお話しし,参加者から,
「がんや放射線治療について初めて知ることが多くて,とても興味深かった」
といった感想をいただきました。
実際にHIPRACで働く医師・医学物理士・診療放射線技師・看護師が,それぞれの仕事の内容を紹介しました。
参加者からは,
「知らなかった職種もあり,将来の選択肢の幅が広がった」
「一つの職業ではなく,放射線治療に関わる,医師・医学物理士・診療放射線技師・看護師の方から様々な視点でお話を聞くことができて,とても良い経験になった」
といった感想をいただきました。
HIPRACの施設について,紹介動画を視聴していただきました。
診察室や体の断層写真を撮影するCT室・MRI室,放射線治療をどのように行うかを計画する治療計画室,放射線治療を実施する3台の放射線治療装置が設置されている治療室,操作室をご紹介しました。
事前に寄せられた質問に対して,HIPRACで働く医師・医学物理士・診療放射線技師・看護師から職種別に回答しました。
各職種の仕事内容,やりがいなどについて質問があり,各職員が自身の経験を踏まえお答えしました。
また,放射線治療に関する具体的な質問にもお答えし,理解を深めていただけました。
このセミナーを通じて多くの高校生に放射線治療やHIPRACのこと,医療現場で働くスタッフの仕事について理解を深めていただけたのではないかと思います。
参加者からは,「他の医療体験に応募したが中止になってしまったので,現地での体験ができなくても,オンラインで開催してくださってとてもありがたかった」とのお声をいただきました。
今後も,医療現場を身近に感じていただける機会を設けたいと思います。
なお,当日の様子はHIPRACのホームページでもご覧いただけます。