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知事記者会見(平成25年8月27日)

印刷用ページを表示する掲載日2013年8月27日
   記者会見などにおける知事の発表や質疑応答を広報課でとりまとめ,掲載しています。
 なお,〔 〕内は注釈を加えたものです。
 動画はYouTubeのサイトでご覧になれます。(別ウィンドウで表示されます)

 会見日:平成25年8月27日(火曜日)

 動画は次のリンクからご覧になれます。なお,動画の収録内容は下の発表項目及び質疑のとおりです。

【動画リンク】 1/3     2/3    3/3

(発表項目)

 広島県安全・安心防災フェアの実施について  

  ※上記項目の動画は上の動画リンクの「1/3」をご覧ください。

(質問項目)

 広島県知事選挙での推薦について(共同)   

  ※上記項目の動画は上の動画リンクの「1/3」をご覧ください。

 広島県知事選挙での推薦について(中国,時事)
 新観光プロモーション「やっぱり『おしい!広島県』」について(共同)
 松江市教委による「はだしのゲン」の閲覧制限について(NHK) 
  

  ※上記項目の動画は上の動画リンクの「2/3」をご覧ください。 

 広島市東部地区連続立体交差事業の見直し検討状況について(中国)松江市教委による「はだしのゲン」の閲覧制限について(山陰)    

  ※上記項目の動画は上の動画リンクの「3/3」をご覧ください。

【会見録】

 (幹事社:共同通信)
 幹事社の共同通信です。これから知事定例会見を始めます。終了時刻は,11時を予定しています。ご協力をお願いします。まず,知事から発表事項があるとのことですので,お願いします。

○ 平成25年度「広島県安全・安心防災フェア」の実施について

 発表項目が1点ございます。「広島県安全・安心防災フェア」の実施についてであります。
この9月の4日に,11時から一斉防災訓練というのを広島県安全・安心防災フェアの関係で実施をいたします。この一斉防災訓練ですが,9月1日から始めます,2週間に渡って始めます「広島県安全・安心防災フェア」の一環として行いたいと思っておるんですが,中でもこの4日の11時から一斉防災訓練を行いますので,是非皆さん参加をいただきたいというふうに思ってます。この一斉防災訓練ですけれども,地震の発生を伝えるメールが送られますのでこのメールが届いたら,その場で身を守る行動をとるというものであります。訓練のねらいは,自分の命は自分でできるだけ守ると,自分の命は自分で守るというための行動を身に付けていただきたいということで行うこととしております。これは,防災訓練というと一般的にどこかの会場に集まってやるということが多いと思うんですけども,それとは異なって,事前に登録をした県民の皆さんが,家庭であるとか,学校であるとかあるいは職場,そこにいる場で訓練を行うという新しい形の訓練になりまして,県としては,初めて実施をするものであります。今のところ,県民の1割を超える方が,これは36万人ですが参加をする予定になっています。これは事前に登録をしていただくんですが,それが現時点で36万人分の登録がある。登録自体が36万あるということではありませんけれども,会社などの代表経由で合計36万人の皆さんが参加をしていただけるという予定になっております。今のこの登録は9月3日17時まで受け付けています。この登録をするとこの訓練メールが来るということですね。9月3日17時まで受け付けてますんで,まだまだたくさんの皆さんに登録をいただきたいというふうに思っております。
 この防災フェアにおきましては,そのほかに,今ここにあるようなのぼりを掲げています協賛企業の店舗に,防災用品の特設コーナーを設置をしております。県民の皆さんには,ぜひこの機会を通じて,防災用品に触れていただいたり,あるいは食料や水といった備蓄品あるいは非常持ち出し品を,この機会に購入をいただいて準備をするということをお願いできればというふうに思っております。また,ご家庭や職場で,災害への備えについて,これを機に話し合っていただければ大変ありがたいと思ってますんで,そういうきっかけづくりも含めて,メディアの皆さんには,報道等の御協力をお願いできればというふうに思います。
 先般から中国地方で大雨が降っております。本県は幸い大きな被害というのはなかったんですけれども,島根県で2回に渡って,大変大きな被害が出てます。災害に遭われた皆さんには心からお見舞い申し上げたいと思いますし,一日でも早く,通常生活に戻るようにお祈りをしておりますけれど,こういうふうに災害というのはいつ起こるかわからないということでありますので,ぜひこの9月1日からの2週間の「安全・安心防災フェア」,また9月4日に予定してます一斉防災訓練,皆さんご参加いただければと思っております。私からの発表は以上です。

(幹事社:共同)
 この件について質問がある社は挙手をして社名を名乗ってからお願いします。

○ 広島県知事選挙について

(幹事社:共同)
 続いて幹事社質問に入ります。まず1点目,知事選の対応について伺います。先日知事は自民党に推薦を依頼されましたけれども,まずその理由をお伺いしたいと。またその他の政党についての推薦依頼等は考えられているのか伺います。

(答)
 一期目のこの4年間,色々な案件について議会とはいろいろな形で議論させていただいてきました。いろんな件,是々非々で,いろんな議論があったと思いますけれども,その間にも今回,県議会あるいは県選出の国会議員を始めとして自民党の皆さんには様々な形で支えていただいているということもあって,今回,2期目の県政運営を考えたときに,引き続きのご支援をお願いをして安定的な県政運営をして参りたいということでお願いをしたとところであります。他の政党については,これは現時点で推薦依頼書は出しておりませんけれども,その他の政党や団体については今後,しかるべく検討をして判断をしていきたいというふうに思っておるところであります。

(幹事社:共同)
 補足で伺います。そもそも政党や団体の推薦についての知事の考え方を伺います。一期目のとき初当選のときには特には政党の推薦等はなかったわけですけれども,政党の推薦や団体の支援を受けることでしがらみが生まれるんじゃないかという考え方もありますが,知事の中での考え方,整理について教えてください。

(答)
 推薦をいただくということで必ずしもしがらみということが起きるということではないと思っています。これは引き続き,それぞれの,そもそも県議会と執行部という関係もありますので,引き続きそれぞれの立場で,丁々発止,また是々非々で議論していくということは変わりはないと思うんですね。そういう意味でこれからの県政運営をこれまでどおり安定的に進めていくということから,今回は〔推薦を〕お願いをするということにしたところであります。

(幹事社:共同)
この件に関して質問がある方はお願いします。

(中国新聞)
 中国新聞の野崎です。初当選された前回の選挙ではマニフェストを掲げて戦われました。選挙に臨まれました。今回の選挙ではマニフェストを掲げられるおつもりがあるのか,ないのかということと,掲げられるならばどのようなものにするのか,数値目標みたいなものを掲げるのかどうか,その点についてお伺いしたいのですが。

(答)
 現時点で私は現職でありますので,県政の運営を負託されて,県庁としての目標を立ててやってるんで,それとは全く別のものに,何かこう立ててっていうことは考えにくいのかなっていうふうには思ってます。
 そういう中で,今回の選挙において,そういったマニフェストなり公約っていうのをどういう形でお示ししていくかっていうのは,現在検討してるというところですね。

(幹事社:共同通信)
 他に,この件について質問のある方はいらっしゃいますか。

(時事通信)
 時事通信,吉田です。出馬表明のときにもちょっとおっしゃってたと思うんですけれども,二期目の課題というか,「ひろしま(未来)チャレンジビジョン」あるんですけれども,特に二期目,どういうこと,これまでやってきたことの続きなんでしょうけれども,どういうことに力を入れるかっていうことを改めて聞きたいんですけれども。

(答)
 引き続き,当面,「人づくり」であるとか,あるいは「新たな経済成長」という部分が当面の重要な課題であるということは変わりないというふうに思いますけれども,いずれその4つの分野で掲げております重要項目ですよね。例えば,今,足元でいうと,中山間地域振興条例なんかもありますけれども,これはおそらく9月〔定例会〕中になんとかしたいと思ってますけれども,これは勿論,議会のあることなので,議会に諮っていくということですが,その運営であるとか,あるいは医療についても「高精度放射線治療センター〔仮称〕」が実際に運営を始めるであるとか,そういったことがひとつひとつあります。それはしっかりとやっていきたいと。
 あとは,「人づくり」に関連しますけれども,やはり人材育成の中でも教育の分野なんかもですね,引き続き重要だと思いますので,そういった中でも今,経済財政会議なんかでも議論されてますけれども,課題についてしっかりと取り組んでいきたいなというふうに思ってます。

○ 新観光プロモーション「やっぱり『おしい!広島県』」について

(幹事社:共同通信)
 この他に,この件について質問はありますか。
 じゃあ,もう1つ。2つ目の質問をさせていただきます。
 8月8日にスタートした,新しい観光キャンペーン「やっぱり『おしい!広島県』」について伺います。
 第1弾が非常に大きな話題を呼び,第2弾への期待も高かったと思うんですが,始まって現時点での手応えと,第2弾のねらいについて教えてください。

(答)
 はい。第2弾は正に第1弾において行いました,この「おしい!」という流れを引き継いでいきながらも,中身としては一新をして,広島の旅の魅力を伝えていくと。これを中心に進めて,展開をしてます。そのために今回,ご覧いただいたと思いますけれども,宮島であるとか,帝釈峡だとか,タコ踊りとか,タコ踊りがどうかっていうのはありますけど,広島の美しい風景とか,おいしい「食」というのをご紹介するという,そういう内容になってます。これをご覧いただいて,やはり広島に実際に行ってみたいというのを高めていきたいなというふうに思ってます。
第1弾は広島の認知度を高めるっていうことで,かなりインパクトの強いかたちで展開をして,これは実際にある意味でいうとねらいに従って,ねらいに応じた形でたくさんのメディアに取り上げていただきましたし,結果としていろんな市町であるとか,あるいは企業ともタイアップができて,これはインパクトがあったと思うんです。これはインパクトねらいだったんで,インパクトがあって良かったんですけれども,逆に言うとそれと同じようなインパクトっていうのは,今回ねらってるわけではなくて,もう少しじっくり,広島を知っていただくということで進めているわけですね。そういう意味でこれからさらにいろんな各方面とまたタイアップ等々しながら,このプロモーション,この広島に来るっていう,そこにつながってくるようなプロモーションというのも展開をして,広島に旅したいというふうに感じていただくような展開を図っていきたいというふうに思ってます。
 ちなみに,今回の東京での記者発表会の状況ですけれども,ちなみに,すみません。今回は東京だけじゃなくて大阪と福岡でも行ったんですね。これ,一連のイベントでの最初のインパクト部分ですね。いわゆる広告換算効果っていう観点で言うと,我々の見積もりでは約1億6,200万〔円〕というふうになってまして,これに経費として1,280万〔円〕かかったんですが,広告効果としては10倍以上の投資効果があったというふうに考えてますんで,前回ほどじゃありませんが,今回も一定の,何て言うか,インパクトは作ることはできたかなとは思ってます。
 ウェブサイトについて,半月間というか15日間でアクセス数の累計が38万5千件というふうになってまして,これも順調に伸びているかなというふうに思ってます。ちなみに,初日は約71,000件でありました。
 いろんなフィードバックもいただいてまして,観光団体,観光関連団体ですよね,あるいは,メディアの皆さんから「すごい本格的なドラマですね」とか,「いや,そこまでちゃんとしたドラマとは思いませんでした」とか,あるいは「『おしい!』っていうのも,だいぶ馴染みましたね」とか,そんないろんな声もいただいてますし,ねらいどおり「広島の旅の魅力を伝えようとしてるというのがよくわかる」とういうような声もいただいてますんで,新しいプロモーションのスタートとしては手応えも感じているところであります。
 引き続き,先程申し上げたようにたくさんの人に「広島に来てみたいな」「旅したいな」というふうに思っていただけるように今後の展開を図っていきたいと思っているところであります。

(幹事社:共同通信)
 この件に関して質問のある社はお願いします。
 その他,質問がある社はご自由にお願いします。

〇 松江市教委による『はだしのゲン』の閲覧制限について

(NHK)
 NHKの秦です。おはようございます。「はだしのゲン」についてなんですけれども,昨日,松江市の教育委員会が閉架,自由に見られないという要請を撤回したんですが,そのことについて知事はどう思われますか。

(答)
 そのことっていうのは,撤回をしたということですか。

(NHK)
 一連の流れと,それを撤回したという対応についてです。

(答)
 これは前回〔会見〕でも申し上げましたけれども,この判断自体は松江市教育委員会のご判断されることであって,我々が論評するという立場にはないんですけれども,個人的な考えを申し上げれば,「ゲン」については閲覧制限をするという必要があるものとは私自身は感じないので,今回は適切なご判断をされたのかなと。適切なっていうのは,閲覧制限を止めるというか,元に戻すということについては適当なご判断をされたんじゃないかなとは思ってます。

(NHK)
 関連してなんですけど,松江市の場合は市の教育委員会が数人で,ちゃんとした教育〔委員会〕会議に諮らずに決めたという経緯があるんですが,そのことについてはいかがですか。

(答)
 そうですね。これも,私も報道で知っている部分しかわかりませんけれども,ご本人たちも,当時の教育長ご自身も,ちょっと手続的にどうだったかというふうにおっしゃってるぐらいですから,事務方だけで判断をされたというのが事実なんでしょう。そうだとすると,それこそ少し手続的には,どうかなというふうには思います。

(NHK)
 どうかなというのは。

(答)
 適切であったとは言えないんじゃないかなと。これも,ただ,松江市教育委員会のことなので,第三者の我々があれこれ論評するという,公的に論評するという立場にはないという前提ですけれども,個人的にはそう思うということですね。

〇 広島市東部地区連続立体交差事業について

(中国新聞)
 中国新聞の野崎です。先日,広島市東部のJRを高架化する事業の縮小案を海田町と府中町の方に示されました。特に海田町の方からは大きな反発がありました。

(答)
はい。東部連立〔広島市東部地区連続立体交差事業〕の話ですね。

(中国新聞)
 東部連立の立体交差事業の話なんですけれども。今後,そういう反発がある中でどのように住民の理解を得ていくおつもりなのか。それから時期的な目途なんですけれども,来年度予算に反映しようと思うと時間もあんまりないと思うんですけれども,最終案の決定の時期というのをどのようにお考えかというのをまずお聞かせください。

(答)
 はい。まず海田町の皆さま方,これは町長も議会もそれから当然,町民の皆さんもそうですけれども,これまで計画としてあげていたものを,現在,見直しを進めるという事態になったことについては,これまでの期待に添えない状況になってまして,これは申し訳ないと思ってます。そういう中で,地元として,いろんな形でご要望が強いというのは十分に認識をしておりますけれども,今,この見直しの案というのは交通について,交通処理についてはできるだけ,立体交差と同じように処理ができると,円滑な交通が実現できるように考えていますし,全部の踏み切りは解消しませんけれども,オーバーパスという形で,南北のその町もつながるような,できるだけつなげられるような形の案を考えているところであります。そういう意味で課題であった交通の円滑化,あるいは市街地の一体化というのは重視しなければいけないというふうに思ってまして,そういう案としてこの見直し案の検討を進めているところでありますので,ここはそういった内容を十分にまたご説明をさせていただきながら,また海田〔町〕だけではなくて府中〔町〕も含めて調整を十分に図りながら,さらにどのような見直しが可能なのか真摯に検討していきたいというふうに考えています。その上で最終的な方向性を早くお示しできるように努力をしたいというふうに考えているところであります。

(中国新聞)
 時期的には。

(答)
 時期的には,これは地元の皆さんとのお話ということがまずあると思ってますので,今の段階で,この時期までにこういうふうにしますということはちょっと申し上げるのは避けたいというふうに思ってます。

(中国新聞)
 ありがとうございます。今回示した案というのはたたき台だというふうに聞いているんですけれども,今後住民への説明を求められているようです,海田町の方は。そういう住民の声をふまえながら,どれくらい変更する余地があるのか,高架化の延伸みたいなものも含まれるのか,それとも今おっしゃった道路交通の変更みたいなものが軸になるとお考えなのか,現時点での知事のお考えをお聞かせください。

(答)
 重要なのは,例えば1つ,交通渋滞ということがあるわけですね。踏み切りによって,踏み切りの北側と南側と行き来が難しいという状況があるという,地域が一体化しにくいという課題があるわけですね。この2つについて,どういうふうにアプローチしていくのかということが大きな課題でありつつ,それをやはり一定の財政負担,一定範囲の財政負担の中でそれを実現していくという,この課題をどういうふうにまとめていくのかということだと考えています。そういう意味ではそれぞれの解決すべき課題,今,主に3点申し上げましたけれども,細かい点は他にあると思いますけれども,それを両立させる形で実現できるということが大事なので,それに向けて,県としては柔軟に対応したいというふうに思ってます。

(中国新聞)
 ありがとうございます。今柔軟に対応したいということがありました。当初のまちづくり計画からすると,先ほども申したように高架化をできるだけ延長してほしいという声が非常に大きいというふうに思ってますが,柔軟に対応したいという中には高架化の延長ということも含まれていると考えていいのでしょうか。

(答)
 それは,今申し上げた3点を解決をするというか,それぞれの要請事項というのがあるわけですから,それをしっかり守っていくということで個別の方法については今,申し上げる状況にはないというふうに思っております。

(中国新聞)
 最後に昨年の秋に,その見直しの理由について知事は先ほども財政の話がありましたけれども,現計画通り実行すれば,ほぼすべての県の都市整備予算を相当つぎこまないと完成しないというふうに,財政面を主にあげられてます。今回総事業費が960億円から570億円に大体4割減って県の負担はだいたい5割ぐらい減ですね。220億が105億円です。そうは言っても大きな公共事業です。どれくらい,例えば,5割減なら推進可能なのかとか,予算的な許容範囲っていうものを知事はどのようにお考えなのかお聞かせ下さい。

(答)
 それも明確にいくらですという線引きがあるわけではないですけれど,今想定している見直しの中で考えている事業費というのは市の話もありますし,市も県も含めて事業を実施可能な範囲だというふうに考えてます。もともとのオリジナルの案では,非常にこれは厳しいという状況はあるのは確かでありまして,今の見直し案から一歩も動きませんということではもちろんないんですけれども,ただ現実としてはそれを超えるものというのはかなり厳しいというふうに思ってます。

(中国新聞)
 ですから,今の案だと進めることは可能な案だということですよね。

(答)
 今の案というのは今の見直し案。

(中国新聞)
 今の見直し案ですね,財政的な。

(答)
 そうですね,これはもちろんもっとたたいていかなければならないところは多々ありますけれども,これを基本とした案であれば,財政面から言うと,なんとか進めていかなければいけないというふうに思っております。

(幹事社:共同通信)
 5分前を切りましたので,最後の質問にしたいと思います。質問のある社はお願いします。

〇 松江市教委による『はだしのゲン』の閲覧制限について

(山陰中央)
 山陰中央新報の錦織です。はだしのゲンの問題に戻ってしまって恐縮なんですけれども,1点確認です。知事,さきほどおっしゃったように,教育委員会に諮らなかったとか,手続きの不備については,やはり昨日も議論がなされたようなんですけれども,そもそもの発端になった,歴史認識等の問題については議論に踏み込まないまま収束してしまったような感がありまして,そのゲンの根幹というか,評価とか価値にもかかわってくるかと思うんですけれども,その議論の経過とあるいは,そのなんていうんですか,歴史教育の教材としての「はだしのゲン」の評価,価値というものを,知事自身どういうふうに捉えてらっしゃるかというところをお願いいたします。

(答) 
 私自身,そのゲンというのは,これまでも〔歴史教育の教材として〕活用してこられましたし,戦争であるとかあるいは原爆の悲惨さについて,いろいろな形でというか,なんていうか感じることができるよい教材なんだと私自身は認識をしてます。で,松江市教育委員会のことについては,これは今もちろんトピックなんで,皆さんこのいろんな立場の方にその論評を求められるというのはこれは当然のことだとは思うんですけども,あんまり,それぞれの,まさにこれは市の教育委員会,あるいは学校という関係のものなんですね。ここにその,まさにそこに委ねられていることなので,そこに対してなんていうか過度に論評したりとか,プレッシャーをかけるということはそもそもの原理原則としていかがなものかっていうのは私は感じてるんですね。これはだから,逆のこともあるわけですよ。逆のことなりですね,ほかの案件というのもあり得て,何かそれぞれの例えば,判断が分かれるようなことについて,たとえばいろんな地域の,市であるとか町の教育委員会の判断みたいのが分かれる場合がありますよね。で,そういうことは教育委員会が判断したり,学校が判断をしたりすることが適切であるという今,枠組みの中で,それ自身私も適切だと思ってますし,その中で,いや,あるものはおかしいんだと言って,一斉にそのたとえば他の首長であるとか,あるいはメディアも含めてですけれども,外から圧力をかけるというのは,それはまさに民主主義とかに照らして不適切なんじゃないかと思うんですよね。で,個人的な感想というのはいろいろありますけれども,それとは別に,何か線が一方向に向かって,それぞれが与えられた中で行っていることを,ものすごくなんていうか圧力をかけていくというのはどうかなあというふうには僕は感じていますけれどもね。

(幹事社:共同)
 これで知事会見を,知事の定例会見を終ります。次回は9月3日の10時30分からを予定しています。

  【ダウンロード】

 資料1 平成25年度「広島県安全・安心防災フェア」の実施について (PDFファイル)(384KB)

 資料2 広島県安全・安心防災フェアについて (PDFファイル)(1.21MB)

 資料3 広島県一斉防災訓練について (PDFファイル)(911KB)

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