記者会見などにおける知事の発表や質疑応答を広報課でとりまとめ,掲載しています。
なお,〔 〕内は注釈を加えたものです。
動画はYouTubeのサイトでご覧になれます。(別ウィンドウで表示されます)
動画は次のリンクからご覧になれます。なお,動画の収録内容は下の発表項目及び質疑のとおりです。
観光列車「清盛マリンビュー」の運行について
広島~釜山のチャーター便の運航について
「アメリカンシェルフ」オープンについて
※上記項目の動画は上の動画リンクの「1/3]をご覧ください。
広島~釜山のチャーター便の運航について
※上記項目の動画は上の動画リンクの「1/3]をご覧ください。
東日本大震災で発生した災害廃棄物の受入について
※上記項目の動画は上の動画リンクの「2/3]をご覧ください。
東日本大震災で発生した災害廃棄物の受入について
鞆地区地域振興住民協議会(10/23)について
平成23年度上期の総括と下期への意気込みについて
鞆地区地域振興住民協議会(10/23)について
※上記項目の動画は上の動画リンクの「3/3]をご覧ください。
(知事)
おはようございます。
(幹事社:日刊工業新聞)
おはようございます。幹事社の日刊工業新聞です。定例会見を始めたいと思いますので,まず県のほうから発表項目あるんで,それからお願いします。
(知事)
はい。それでは私から3点発表があります。
まず1点目は,「観光列車『清盛マリンビュー』の運行」についてであります。
ご承知の通り,今,呉線で「瀬戸内マリンビュー」っていうのが走ってますけれども,来年1月からの大河ドラマ「平清盛」,この放送に合わせまして,1月7日から2月26日までの土・日・祝日に「清盛マリンビュー」というかたちで,運行するということになりました。
運行区間は,「宮島口駅」から「三原駅」,呉線経由で1日1往復ということになります。この「清盛マリンビュー」は当然,清盛バージョンにすることになりますんで,ヘッドマークですよね。列車の一番先端についてる。これは,「清盛」の推進キャラクターですね,「ひろしま清盛」,これを入れる。〔ポスターのキャラクターを指差して〕これですね,ちょっと小さいけど。これを入れる予定になってます。で,また観光パンフレット,「清盛」に関する観光パンフレットやポスターを車内に設置をするといったような観光PRを行いたいと思ってます。
こういったことも含めてですね,この「清盛」関連で盛り上げていきたいというふうに思っておるところでございます。
なんていうんですかね。「清盛」仕様っていうんですかね,にして走らせるということであります。
それから2点目は,広島・釜山のチャーター便の運航についてであります。
来年3月に,広島・釜山でアシアナ航空がチャーター便を運航するということが計画をされております。ご承知の通り,アシアナ航空は,今,ソウル線を飛ばしていただいておりますけれども,そのアシアナ航空が,広島~釜山のプログラムチャーター便というのを運航するということですね。
期間は,来年3月1日から24日まで。週3往復,月・木・土〔曜日〕の運航です。合計11往復になるということです。
釜山線〔は〕,これもご承知の通りですね,経済界,あるいは県民の皆様の期待が大きいということで,韓国総領事館のバックアップもいただきながらですね,開設に取り組んでるところですが,アシアナ航空自身がですね,先般,私が行ったときに,アシアナ航空自身の運航というのも少し考えたいというようなお話もあったところですね,結果としてチャーター便を運航するというふうにつながったということであります。
これを機会に,韓国南部との交流をより一層深めたいというふうにも思ってますし,これが上手くいくとですね,定期便化ということにもつながっていくと思っておりますので,なんとかこれが上手くいくようにPRも含めてですね,進めていきたいと思っております。
それから3点目です。「アメリカンシェルフのオープン」についてであります。
この「アメリカンシェルフ」というのは,駐日のアメリカ総領事館が,日本の各地でですね,アメリカの歴史や文化の理解を深めるということを目的に,アメリカンシェルフという情報発信拠点を設置しているものであります。
中四国地方では初めて,今般,広島県立図書館内にこのアメリカンシェルフが設置をされるということになりました。11月3日,文化の日に駐大阪・神戸の米国総領事にご臨席いただきましてオープニングセレモニーをやるという予定にしております。
具体的にはですね,「アメリカンシェルフ」という名前ですから,棚をひとつ,アメリカに関連する本が集められるという棚を置くというイメージでいいと思うんですが,そこに本がいっぱい並んでいると。
内容としては,日本からの移民に関する本であるとか,あるいはアメリカ大学留学に関する本であるとか,あと「アメリカの国立公園ガイド」,これはアメリカにしかないものっていうことで私がちょっと,「アメリカの国立公園」っていうのをお願いしたんですが,そういったものを含む150冊程度の本になります。これは全部,もちろん,アメリカからご寄贈をいただくというものであります。
今後はですね,総領事館のご協力もいただきながら,留学情報の発信であるとか,あるいは,米国社会に関する講演会であるとか,セミナーであるとか,そういったことを実施をして日米交流の一助になればというふうに思ってます。
県立図書館は,ちょうど11月3日で創立60周年になります。このアメリカンシェルフ〔コーナー〕の設置によってですね,アメリカに関する専門図書も充実しますので,是非,また,県民の皆様に積極的に来てご活用いただければと思っております。
それから,追加なんですが,このオープニングセレモニーの後で,2時から私と総領事館のケイ館長ですね,これは,関西アメリカンセンターなんですが,このケイ館長で,英語の絵本の読み聞かせを一緒にするという予定にもしております。子どもたちに,是非,来ていただければと思います。よろしくお願いします。
ということで,私からは以上であります。
(幹事社:日刊工業新聞)
発表項目について質問のある社は。
(山陽新聞)
山陽新聞の正本です。よろしくお願いします。
広島・釜山のチャーター便運航の件なんですが,確か,エアプサンとの間にあるローコストキャリアの話もあったかと思うんですが,それとの兼ね合いはどのようになっているんですか。
(答)
はい。エアプサンは親会社がアシアナなんですけれども,今回はアシアナ,直接ですね,運航をされるということで,これは以前からご関心も聞いていたところなんですけれども,エアプサンについても引き続きですね,やり取りは続けていきたいというふうに思ってます。
アシアナがプサン線を実際に直接運航されたらですね,これはソウルとの連携というのが取りやすいということがあるんですけれども,一方でローコストキャリアの方が価格帯的には利用しやすいっていうのもあるんで,いずれにしても両方にらみながら,定期便化っていうことにですね,進められたらなっていうふうに思ってます。
(山陽新聞)
じゃあ,両方乗り入れるという・・・。
(答)
それはないと思います。それはどちらかです。
(山陽新聞)
どちらかですか。
(答)
どちらかとすると思います。
(山陽新聞)
わかりました。ありがとうございました。
(答)
はい。
(幹事社:日刊工業新聞)
他にはないですか。なければ一応幹事質問は後回しにしてですね,それ以外の質問を各社,お願いします。
(中国新聞)
中国新聞,村田です。鞆で長くなるだろうということですが,鞆の前に一つだけ。先週の金曜日に震災瓦礫の受け入れについての環境省からの取りまとめの期限がありましたが,県内の状況についてどういうふうになっているか教えてください。
(答)
基本的には市町の方で一義的に判断されるということでありますので,それについて特に何か進展があるというものではありませんけれども,そういう状況です。
(中国新聞)
中国地方では広島以外は各県の自治体なり組合の対応状況について,どういう回答がよせられたかということを各県が取りまとめて,公表,金曜日にされたんですけれども,広島の方では一切公表しないという対応でしたが,これについて理由というのはどうしてなんでしょうか。
(答)
正直言うと各市町とも判断を苦慮しているところだと思うんですね。それは放射性物質の不安がある中で,それに関する基準というのも示されていないというところがありますので,正直各市町も困っていると思うんですね。そういう中でやや報道先行的に,非常にセンセーショナルに報道されていますよね。そういう中で環境省自身も公表については公表しないというふうにおっしゃってますので,そういう中で個別には公表しない方がいいのかなというふうに考えているところです。
(中国新聞)
一部,保護者なりいろんなグループの方が各自治体に申し入れをしたり,さっきお話があったような行き過ぎた反応というのも個人的にはあるんじゃないかと思いますけれども,いずれにしても情報が出てこないことには,それぞれ皆さん,どういうふうに考えるのかというのが出にくいと思うんですけれども。
(答)
それは誰の。
(中国新聞)
住民にとっても,自分の自治体なり県内のどういう自治体が受け入れをするのかしないのか,考えてるのか考えてないのかっていう情報は,環境省が公表しないということではありましたが,県としてきちんと発表すべきじゃないのかと個人的には思うんですけれども。
(答)
私はそう思いません。つまり,一義的に,まさに発表できるような状況であるんであれば,それは発表するべきだと思いますし,だけど,今の政府の放射性物質の汚染がされたものについての取り扱いについて,明確な取り扱いの考え方や基準がない中で,その中で一義的にイエスとかノーとかっていう話もしにくいところじゃないですか。そういうところで,しますとかしませんとかすごくいいにくい話だし,そういう中で結論だけ出て行くと,なんか歪みますよね,情報が。情報が歪むことがわかっているところで,情報を出すということは,私は逆に適切じゃないんじゃないかなと思っています。
(中国新聞)
そういう意味では金曜日に取りまとめた結果というのは,今の時点でも県としては特に公表する予定はないということで。
(答)
公表する予定はありません。むしろ,これはいろんなことがあって,そもそも被災地だけで処理できる量ではないということもあるわけですよね。早期復興のためには,全国が協力をしていくというのが基本的な考え方としてはあるんだと思いますけれども,瓦礫一般について。
他方で,原発事故の関係で放射性物質の付着というか,そういうものが不安としてある,懸念としてあるということがありますので,これはそういう不安を払拭するような,あるいは,こういうことでやるんですという明確な基準というか,そういうものがないとなかなか協力がしにくいと,二律背反の問題になっているので,これについては,やはり国民の理解が得られるような形で基準であるとか処理のプロセスであるとか,放射性物質の確認とかも含めてですよ,示していただかないといけないんじゃないかなと。そういう中で市町とも連携しながら慎重に進めていくべきものじゃないかなと思っています。
(中国新聞)
ありがとうございました。
(RCC)
すみません。今の話に関連して。これから環境省と各市町との受け入れマッチング作業というのが始まってくるかと思うんですけれども,可能性として,県内の市町が,住民が気付かないうちに手を上げていて・・・。
(答)
それはないと思います。
(RCC)
発表タイミングについて気にするところなんですが,その段階では発表すべきとか,その点についてはどうですか。
(答)
全く,例えば,放射性物質がないことが確認されている一般の廃棄物,そういうものであればわかりませんけれども,そうじゃないものについて知らない間に持ち込まれているとかいうことはありえないと思っています。
(RCC)
それはどういう方法で情報公開するんでしょうか。
(答)
それは今,にわかにはわかりませんけれども,市町は市町の手続きと県にも言ってくるっていう手続きはあるんで,公表するっていうか,何らかの理解をいただくっていうプロセスがかんでくるということになると思います。
(幹事社:日刊工業新聞)
他にはないですか。
(NHK)
すみません,NHKの井上です。例の鞆の浦の関係なんですけれども。23日の協議会で4案を示されたということで,知事としては今,進展状況についてはどのようにお考えでしょうか。
(答)
かなり議論が大詰めを迎えているという状況だとは思いますね。
(NHK)
じゃあ,そろそろ最終判断を示す時期というか,そういう段階に近づいているというふうにお考えでしょうか。
(答)
そうですね。そろそろというか,これは住民協議会の進展というところを見ながらということではありますけれども。項目についてはそれぞれの項目,これまでに議論してきて,今回,その皆さん4案を提出したっていつもおっしゃるんですけど,4案を提出したわけじゃなくて,これはバイパスの機能について議論する材料を分かりやすい形でお示しをしたということで,それについて総合的な議論をしていただいたという段階ですね。ただ前回,非常に突っ込んだ議論をしていただいたと思っているんですけれども,他方で実際の議論の時間がですね,説明時間との関係から,あるいはその内容の事実確認の関係から,ちょっと議論の時間が短かったというふうにお聞きしていますので,それをもう少し議論されるのかなというふうには理解をしてますけれども。ただ非常に本質的な議論が進んだというふうに受け止めてはいます。
(NHK)
場合によっては次回で終了とか,そういう見通しについてはどのようにお考えですか。
(答)
それは,私ははっきりとはなかなか申し上げられないかなと。それは仲介者が運営されているということも含めてですね,はっきりとはなんとも言えないなと。
というのは先ほど申し上げたように,ちょっと議論の時間が少なかったので,もう少し時間を取りたいということも。これは住民の皆さんも逆にご希望があるというふうに理解をしてますし,論点としてもいくつかトンネルの出入り口について,トンネル案の場合には家屋移転みたいなのがあるんですけれども,そういったことについて家屋移転のないような案はないのか,とかですね。あるいは街中全体の利便性を考慮した,つまり平〔地区〕からの時間は示してあったんですけれども,街中全体の利便を考慮した比較をしてほしいとかですね,あるいは生活環境への影響というのを考慮項目の中に入れてほしいとか,そういったいくつかのご意見もありましたので,そういったものを改めておそらく資料としてご提示させていただくと。そういう中で,議論していただくということになると思いますので,そういう内容的な部分も含めて,まだそこはなんとも言えないというとこだと思います。
(NHK)
例えば年内に決着を目指すとか,その協議会の終了を目指すとか,そういうところについてはいかがですか。
(答)
これはいつも申し上げてるんですけれども,いつまでにやるというふうに決めちゃったらですね,もう議論が進まなくなるんですね,逆に。だから出来るだけ早くやっぱり進めると。現状は皆さんご認識の通りかなり議論は進んできているというか,大詰めであることは間違いないので,そこは本質的な話し合いというのをですね,しっかりとしていただくと。で,早く協議会を取りまとめるというか,終了するというか,そういう方向には進めていけたらなとは思います。
(読売新聞)
読売新聞の石原です。先ほど言われたように議論の材料を提供したということであるんですが,今回4案を示されたことでですね,一部推進派の住民からこれまでの議論はなんだったのかという意見が出たりですね,地元の福山市の市長が過去に立ち戻ったような議論になったというような感想も言っておられるんですが,この終盤,大詰めを迎えた中でですね,実際当初言われていたような禍根のない解決というものを導き出せると。今の時点でどう考えておられるのか教えてください。
(答)
皆さん実際に議論の中に入っておられないので,私も入ってないですけれども,報告は受けていますけれども,なかなか分かりにくいかも知れませんけれども,実際,まさに本質的な議論がされていると思うんですよ。そういう意味で,だいぶ熟成してきたというかですね,中身というか住民感情も含めてですね,そういう段階にきているんだと思います。こういうことですから,最終的に何か意思決定がされた時に,全く反対者が出ないということはないわけですけれども,ただ,ある程度,納得あるいは理解できるというような段階には進むことはできるんじゃないかなというふうには思っています。
(読売新聞)
すみません,それは例えばとりまとめで何らかの報告があった上で知事が決断をされたことに対して住民側が納得できる,ある程度そういった段階になるということでよろしいんですか。
(答)
そうですね。県に対する反発とかいうのはいろいろあるかもしれません。ただ重要なのは住民の皆さんお互いが,どういうふうにこれまでのそれぞれの立場なり考えてるということを理解をされるかということだと思いますので,それについては,今回の議論を通じてそれなりに進んでいるんではないかなというふうには思いますね。
(幹事社:日刊工業新聞)
他には。
(朝日新聞)
すみません,朝日新聞の水田です。この前の4案示されたわけですけれども,知事の最終決断ということに当たってはですね,この4案の中から何らかの結論を導き出すというように考えてよろしいんでしょうか。
(答)
さっき申し上げましたけれども,我々は4案を提示したわけではありません。4案というのは,まさに道路をこういうふうにつけますよというような案じゃないですか。いや,それは違いますと。これは案ではありませんと。これはあくまでもこれまで議論していただいたバイパスの機能ですよね。それが具体的にどういうふうに,要するにいくつかの技術的な処理の仕方で,技術的な処理の仕方というのはどこをどう通すかということによって,それぞれのトレードオフっていうのが発生するわけですよね。それがどういうふうになるのかっていうのを,分かりやすく議論していただくためにお示ししたものなわけですね。
だから,あるやり方だと時間短縮にはこうなって,その対応についてはこうなって,まあそういうふうな資料になっていると。ご覧いただいたとは思いますけれども,そのためのものなわけであります。だからこの中から選んでやるというような性質のものとしてお示ししたものではありません。
(朝日新聞)
ただ,知事が判断をされる時には何らかの形というものが必要になってくる・・・。
(答)
それは当然です。これは皆さんどういうふうに考えておられるか分かりませんけれども,要するに道路をつけるとしたらですね,4つしかないんですよ。4つしかない。
4つしかないというのは,ひとつは,街のど真ん中にずどんと太い道を通す。で,2番目はそれを回避するために橋を,海を通るんですね。で,海を通るときにひとつは橋ですと。もうひとつは沈埋トンネルですと。で,そこのいずれも通らない迂回路を作ると。この迂回路というのは,何十キロも迂回するわけはありませんから,少し街の後ろを通ると。あるいは海の沖をぐっと通るというのもありえないでしょ。だからこの4つしかないわけですよ。基本的なカテゴリーとしては。もちろんバリエーションは色々あるんですけれども。
だからいろいろ新味がないとか書いていただいているところもありますけれども,それは当然でね,物理的にその4つしかないわけで。その4つしかないものの街のど真ん中を通すというのはこれは誰もがそれはないよねっていうふうに,これは明らかなわけですから,そしたら3つしかないわけですよね。
(朝日新聞)
ですから,いずれにせよこの4案が,これは案として提案されてないというふうにおっしゃいましたが,これがベースになることは間違いないわけで・・・だというふうに考えてよろしいんでしょうか。
(答)
それはだからバリエーション的に言うともっといっぱいあるわけですよ。バリエーション的にはね。いっぱいありえるわけですよ。ただそれを全部ひとつひとつやると議論が分かりにくくなるので,今回ある程度シンプルな形で提示をしてくださいということで,仲介者の方のご依頼があったので,今みたいな形でご提案をさせていただいているということですね。
(朝日新聞)
もうちょっと繰り返しますと,現実味のある技術的な検討案が出てきたというふうに認識しているんですけれども,ここに今回出てきていないような技術的な提案,それ以外の全く新しい提案が知事の最終判断の時に出るという可能性はあるんでしょうか。
(答)
いやだからそれは,全く新しいというのがどういうことをおっしゃってるのかがよく分からないんですけれども。だから申し上げたように,道路を通さないと物理的には橋を通すか,真ん中を通すかというのはもう除外して考えたらですよ,橋を通すか,地下を通すか,その後ろをまわるか,この3つしかそもそもありえないわけですね。まさか車を船に乗せてぐるっとまわすとかね。それはあるかもしれないけれども,普通は考えられないですよね。飛行機で飛ばしても,ロケットで飛ばしてもいいんですけれども,そんな奇抜なことはありえないので,それはどういう案になっても,今の3つのバリエーションに収束をするということ。
(RCC)
すみません,続けて鞆の浦なんですけれども。知事としていつ決断されるんですかということには答えられないというのは分かったんですけれども,つまりなんと言いますか,条件としてですね,どういう条件になったら,あるいは協議会がどういう状況になったら「よしもう決断時期だ」ということになるのかっていう伺い方をしますけれども,そこはいかがですか。
(答)
そこは住民の皆さんがある程度話し合いをし尽くしたよなというふうに感じていただける時じゃないかなと思いますね。
(RCC)
日曜日の状況を見ると,なかなか一致点というのが見出せないような体感を私は覚えたんですけれども。
(答)
いや,逆にもう少し話し合いをしなければいけないという感覚でおられるんではないかなというふうに僕は受け止めてます。
だから,一致っていうのはこれもずっと申し上げてますけれども,全てが一致するわけはないわけですよね。全てが一致したら一致してるわけですから。そうじゃなくて,いろんな一致するところもあれば,一致しないところもあると。それがお互いどこが一致してどこが一致していないのかというのをお互いも理解するということが重要なことなので。かなりそこに今近づいているということではあると思うんですね。それがまさに大詰めという意味だと思っているんですよ。別に物理的な,今回,バイパスの架け方を,いくつかの架け方の形に化体してお示しをしましたと。だから大詰めになっているわけではなくて,何が重要で何が重要ではないのか。それのある程度分類ができてね,それについて相互の考え方がかなり明らかになってきたから大詰めなんですよね。それについては,かなりそういう意味では一致しているところが僕はほとんどだと思っています。だけど,一致しないところもあります。それについて,今回相互的に議論してみていろいろ明らかなところもあるので,もうちょっと議論をしたいということではないかなというふうに思いますので,そこを踏まえてということだと思います。
ただ,それはものすごく時間がかかるかというと,それはそうでもないんじゃないかなと。これまで通りね,これまで本当に住民の皆さん,反対派の皆さんも賛成派の皆さんも,そういう意味で真摯に議論していただいていると思うんですよ。その姿勢を継続していただければですね,それほど長くはかからないんではないのかなという感触は持っています。
(RCC)
その言われた一致してる,してないの区分けですけれども,その一致してないところがそのままずばりの結論というかですね,かたや埋め立て架橋がいいと言っている,かたや山側トンネルがいいと言っている。その状態が折り合いがつかない場合にも・・・。
(答)
だから,それは結論についてのあれでしょ。
(RCC)
はい。
(答)
結論というか,ソリューションですよね。よく言っているところのソリューション。いろんな解決すべきニーズがあって,それに対してどういう解決方法を示しますかと。これについてね,一致をするということをしてくれと言っているわけではないわけですよね。そうじゃなくて,そのニーズの部分で何が一致しているの,何が一致していないんですかということを今ずっと取り組んでいるわけで,その中でも一致するものがあれば一致しないものもあるということなんですね。
ですから,ソリューションという部分については私はその次の段階だと思ってますから,それはちょっと置いといてですよ,今のベースの部分ですよね。これについて集中いただきたいなと思います。
(幹事社:日刊工業新聞)
ちょっともう時間なんで,最後に,最初にする予定だった下期の意気込みだけちょっと簡単に述べていただければと思います。
(答)
半期終わったところでってという話ですね。
この上半期,今年度も実行の年ということでいろんなことに取り組んできました。イノベーション推進機構も設立されましたし,いろんな人材育成についてグローバル化対応ということでですね,高校生の姉妹校であるとか,産業人材育成の部分でもプログラムがスタートしているところであります。他方でですね,そういう意味ではいろんな進展があったというふうに思っていますけれども,これから後半に向けてね,それぞれの項目について,さらに成果がでるように頑張っていきたいなというふうに思っております。
(幹事社:日刊工業新聞)
それでは,記者会見を終わります。ありがとうございました。
(RCC)
今日の進行協議のスタンスだけ確認していいですか。
(答)
従来通りということで。
(RCC)
協議会の進行を待ってということですかね。
(答)
はい。見守りたいと。
(RCC)
わかりました。
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