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知事記者会見(平成23年5月24日)

印刷用ページを表示する掲載日2011年11月1日

 記者会見などにおける知事の発表や質疑応答を広報課でとりまとめ,掲載しています。
 なお,〔 〕内は注釈を加えたものです。
 動画はYouTubeのサイトでご覧になれます。(別ウィンドウで表示されます)

会見日:平成23年5月24日(火曜日)

 動画は次のリンクからご覧になれます。なお,動画の収録内容は下の発表項目及び質疑のとおりです。

【動画リンク】 1/3 2/3 3/3

(発表項目)

職員のさらなる軽装の推進について
国際平和拠点ひろしま構想策定事業について
「瀬戸内 海の道構想」について
県政知事懇談「湯崎英彦の宝さがし!)未来チャレンジトーク!)」の開催について
広島県知事・広島市長会談の開催について
東日本大震災を踏まえた県「地域防災計画」の見直しについて
 
 ※上記項目の動画は上の動画リンクの「1/3」をご覧ください。

(質問項目)

職員のさらなる軽装の推進について
国際平和拠点ひろしま構想策定事業について

 ※上記項目の動画は上の動画リンクの「2/3]をご覧ください。

職員のさらなる軽装の推進について
国際平和拠点ひろしま構想策定事業について
東日本大震災を踏まえた県「地域防災計画」の見直しについて
広島県知事・広島市長会談の開催について
鞆地区地域振興住民協議会について
  
 ※上記項目の動画は上の動画リンクの「3/3]をご覧ください。

【会見録】

(幹事社:時事通信)
 おはようございます。では,知事の定例記者会見を始めさせていただきます。まず,県の方から発表項目がありますので,よろしくお願いします。

○ 職員のさらなる軽装の推進について

 (知事)
 はい,今日はちょっとたくさんあるんですけれども,まず発表事項の前にですね,「広島県のカジュアルクールビズ」ということで,ちょっとご報告をさせていただきたいと思うんですが。
 5月16日から広島県でクールビズをですね,始めておりますけれども,今年度は,ノーネクタイ・ノージャケットの他にですね,今私が着ているようなポロシャツに綿のパンツみたいなですね,やや,もう一歩踏み込んだ涼しい服装もオーケーということで,それを推進していこうということでですね,広島県のカジュアルクールビズということで進めていきたいと思っておりますので,皆様のご理解とご協力をいただければと思っております。
 できればですね,県内の企業さん,記者の皆さんも含めてですね,今年はちょっと暑めの冷房設定もしようかと思っているんで,ご協力いただければなというふうに思ってます。中国電力管内も,節電ということに意識をしていかなければいけないと思ってますし。そういう意味ではですね,できれば中国電力さんもですね,比較的いつもきちっとした格好をされていると思いますけれども,今年は夏の節電ということで,中国電力さんとか,あるいは非常に堅いところの代表といえば金融機関さんだと思うんですけれど,そういうところでもこういう格好をされたら。もちろんTPOにあわせた服装をすることが必要だと思いますけれども。できるだけこういう格好をされたらですね,涼しくもありますし,また雰囲気もちょっと明るくなると思うんですね。今,この震災後の復興の雰囲気を明るくしていくためにもですね,こういう格好でいいんじゃないかなというふうに思ってますので,是非県内の企業の皆様にもご協力をいただければと思っております。

○ 国際平和拠点ひろしま構想策定事業について

  それで,発表事項でございますが,今日はですね,5つございます。
 1点目は,「国際平和拠点ひろしま構想策定事業」についてでございます。
これはですね,広島という場所は皆様ご存じのとおり,人類初の原子爆弾によって破壊をされた所として,核兵器廃絶の具体的なプロセスを進めるとともに,廃墟から復興して,「復興への確信」というものを与えることができる地として,平和に対する障害となる紛争や貧困等の問題の解決にも取り組んでいく使命があると考えているところでございます。
 このために,本年度,世界における広島の経験や広島という知名度を活かして,広島が,核兵器廃絶と復興・平和構築の国際拠点となって,世界平和の実現に貢献するための構想をまとめるということにいたしました。
 それでこの構想を,世界へ発信して,具体的な動きとしていくためにですね,海外の閣僚経験者や研究者にも参加をいただくということになりました。
 策定委員会は,元国連事務次長の明石康さんを座長としまして,東京大学大学院教授の藤原帰一先生を幹事長役として,アメリカの元国防長官ウイリアム・ペリーさんや,オーストラリアの元外務大臣ギャレス・エバンスさんなどの内外の著名な有識者で構成をして,構想策定をしていきたいと考えております。
 スケジュールとしては,今年の10月に,広島市内において,策定委員会の最終会合を開催いたしまして,構想を取りまとめて,併せて,策定委員などをパネリストとする国際シンポジウムを開催したいと思っております。こういったことを通じて,構想をアピールしていく,ということであります。
 その上で,11月には,私が訪米して,国連本部あるいは米国の国際援助機関などを訪問して,構想をアピールするとともに,具体化に向けての働きかけをして参りたいと考えておるところでございます。

○ 「瀬戸内 海の道構想」について

   それで2点目であります。「瀬戸内 海の道構想」の策定についてであります。
これまで,素案として公表させていただいておりますけれども,今般,「中間報告」という形で取りまとめさせていただきました。
 この海の道構想を実現するためには,広島県だけでなくて,瀬戸内海の地域全体を一体的に捉えて,市町そして近隣県との連携も含めて広域的に取り組む必要があると考えております。
 今後は,市町等の関係先には,この構想の考えやねらいというのを丁寧に説明して,理解と賛同を得ながら,プロジェクトを展開して,連携できるエリアを拡大していきたいと考えております。
 そういった意味で,今後,各方面ですね,これは行政機関あるいはその他の団体も含まれると思いますが,いろんなご提案を取り入れて,構想をより深化させていきたいというふうに思っておりまして,そういう意味で「中間報告」としているところであります。
 構想実現に向けた戦略というのをですね,ひとつちょっと挙げてみますと,〔配布資料の〕イメージ図にありますけれども,例えば年間3百数十万人の観光客が厳島神社,あるいは原爆ドームを訪れているわけですけれども,瀬戸内海を一体的なエリアと考えて,松山あるいは岩国といった所にも周遊をしていただければ,全体の相乗効果とかシナジー効果とかですね,そういうものが発生して,エリア内全体での宿泊や飲食,あるいは移動,物販といったような観光消費が増加をしていくというふうに考えております。
 こういった連携はこれまで薄かったということがあると思っておりますんで,そこをもっとこの「シナジー効果」というのをもっと出していくということであります。
 様々な資源を経済活動に活用していくために,また,積極的な投資を呼び込む必要があるというふうに思っております。また同時に,地域の外から「外貨」を稼いでいくということが必要であると思っております。こういった投資,あるいは外からの外貨というようなことを通じて,地域経済の活性化に繋げていきたいというふうに考えております。
 こうした効果を発揮するためには,瀬戸内という地域でですね,ブランド認知というのを得ていかなければいけないわけですけれども,これを段階的に具体化をしていく3つのサブブランド,そして7つの戦略テーマをというのを体系化して,これに基づく個別のプロジェクトも展開していきたいと思っております。
 さらに,この構想を推進する上では,まさに広域の話でありますので,県や市町の区域を超えて広域的,そして一体的に展開することが必要であると思っておりますので,様々な主体と連携をするための共通基盤であるプラットフォーム,「瀬戸内プラットフォーム」について検討を進めていきたいと,そしてその具体化を図っていきたいと考えているところであります。

○ 県政知事懇談「湯崎英彦の宝さがし!)未来チャレンジトーク!)」の開催について

  そして3点目,「県政知事懇談」。
 昨年度は,県政知事懇談「湯崎英彦の宝さがし」ということで進めてまいりました。県内の23市町にお伺いをいたしまして,合計237名の方々と懇談をさせていただきました。そして,同時に77か所の地域づくりの現場を訪問させていただいたところであります。
 私自身,地域の皆様方の日々の現場で,多くの人と出会って,また現場の意見や地域の課題について,率直にお話をさせていただくことができまして,県政運営の基礎に取り込んでいくと。私これ,懇談に出ていただいている方はお聞きになっていると思うんですけれど,これは「味噌樽」のようなものです,というのはいつも言っておりまして,いろんなご意見をですね,味噌樽に貯めて,いい具合に発酵させていくと。それが県政の基礎調味料です。というですね,そういうことをずっとお話させていただいてきたんですけれど,それがある程度出来たではないかなというふうに思っております。
 今年はですね,本年度が「ひろしま未来チャレンジビジョン」の実施の年ということになりますので,テーマをですね,「湯崎英彦の宝さがし!)未来チャレンジトーク」というふうに名前を付けまして,私自身が,「ビジョン」に込めた思いなどをお話するとともに,地域の皆さんの取組事例などをお聞きして,意見交換する中で,県民の皆さんの主体的な県政への参画を促していきたいというふうに考えております。
 つまり,未来チャレンジビジョンのですね,大きなコンセプトのひとつが,県民主体であるということがありますけれども,それを進めていくためのですね,きっかけのひとつにしていきたいというふうに考えております。今回は,市町を越えたエリアでの課題を掘り起こして,また,交流の促進と,活動の輪を広げていくために,概ねですね,2つないしは3つの市町ごとに,県内を8地域に分けて,順次,開催していきたいと考えております。
 第1回目は「竹原市・東広島市・大崎上島町」の3つの市町の地域で開催することといたしまして,6月19日,日曜日に,「東広島市総合福祉センター」で開催をいたします。この会に,是非県民の皆様にご参加をいただきたいと思っておりますし,会場から,「私の挑戦」というコーナーがあるんですが,この発表者を一般から募集をしていきたいと思っております。
 是非,周知にですね,マスコミの皆さんご協力をいただければありがたいと思っておりますので,よろしくお願いいたします。ちなみに,定員は300名でございます。

○ 広島県知事・広島市長会談の開催について

   そして4点目であります。4点目は,広島市長との会談の開催についてであります。
 今年度第1回の会談を,5月27日の,〔午前〕10時から広島市役所で行う予定にいたしました。
 これは,松井市長が就任のごあいさつにおいでいただいた時に,更なる連携・協力関係を構築するために,継続的に会議・会談を開催することについて,合意をしたということを踏まえたものであります。
 今回は,松井市長が就任されて初めての,また,新年度最初の会談でありますので,改めて,県と市の意思疎通を図って,共通認識を深めていきたいと考えております。
 具体的には,就任あいさつ時に松井市長から西飛行場についてご要請というかご要望がありましたけれども,その広島西飛行場についてのほか,広島都市圏の一体的発展,あるいは,その他県と市が連携して推進するべき事項等について意見交換をする予定にしております。
 この会談の開催を,県,市の連携・協力関係の強化のひとつの,なんと言うか,一助というか,これを通じて強化を図っていきたいというふうに思っております。

○ 東日本大震災を踏まえた県「地域防災計画」の見直しについて

   それから最後でありますが,東日本大震災を踏まえた県の「地域防災計画」の見直しについてであります。
 3月11日に発生した東日本大震災,これは非常に被害想定をはるかに超えたものであったわけですけれども,国ではですね,4月に中央防災会議で「東北地方太平洋沖地震を教訓とした地震・津波対策に関する専門調査会」というものを設置をして,「今回の地震・津波被害の把握・分析」,そして「今後の地震動推定・被害想定のあり方」などについて,秋頃までにとりまとめを行って,防災基本計画の見直し方針等に反映することとしております。
 本県においても,5月16日に,庁内にプロジェクトチームを設置して,国の専門調査会の検討内容も注視しながら,県の地域防災計画についてどのような見直しが必要か,洗い出し作業を行うこととしております。
なお,地域防災計画の実施細目に相当します「行動マニュアル」というものがありますけれども,これについては,県独自に,早急に,「スムーズな受援」,支援を受けるということですね,それから「効率的な応急対策」の観点から見直しを行っていく方針であります。
 私からは以上でございます。

 (幹事社:時事通信)
 では,カジュアルクールビズも含めて6項目ですが,知事の発表項目について質問をお願いします。

  ○ 職員のさらなる軽装の推進について

  (中国新聞) では,カジュアルクールビズで。 せっかく広報〔課〕の方も同じような格好をして来られてるんですけど,知事がそこに立ってらっしゃるとズボンが映らないので,広報〔課〕の方も含めて説明してもうらうような感じの画取りをさせてもらえないかと思って。

(答)
 はい。分かりました。

(中国新聞) 知事も前に出ていただいて。

(答)
 ああ,そうですか。
 解説というより,僕はちょっと,〔広報課職員を指して〕〔シャツを〕ベルトの中に入れて欲しいなっていうのは。ちょっとこれは・・・。できればね。
 やっぱり清潔感というか,人に不快感を与えないっていうのは大事だと思うんで。これがそうだと言ってるわけではないですよ。〔広報課職員のグレーのポロシャツを指して〕これはオーケーだと思うんですよね。まあ,落ち着いた感じで。

 (中国新聞)
 足元含めて,さっきの裾の話も含めてどのあたりまで許容範囲というか・・

(答)
 〔広報課職員の靴を指して〕まあ,これぐらいは許容範囲なんじゃないですか,ちょっと落ち着いた色の靴で。あんまり靴も派手ではない。

 (中国新聞)
 あと,もう1点だけ冷房は少し高めにということでしたけど,通常28度でしたっけ。そのあたり何度位にというのがもしあれば。

(答)
 やっぱり28度なんですけど,何かとですね,暑いなとか言って下げちゃったりするじゃないですか。それをなるべく抑えるということですね。だから実温度としてはちょっと上がってくるかもしれないなっていうふうに思ってるんですけれども。はい。ちょっと暑いなって思うくらいでいいんじゃないかと思ってます。はい。

 (中国新聞)
 わかりました。ありがとうございます。

○ 国際平和拠点ひろしま構想策定事業について

  (RCC)
 はい。失礼します。RCCの福原です。変わって今度,国際平和拠点構想について質問させてください。 これまでも広島県はですね,いわゆるその平和貢献と言いますか,創り出す平和という形でJICAないしユニタールとの連携っていうのを進めてきましたけれども,新しい構想がめざすところとしてですね,これまでと何が違うのか,あるいは,これまでの何を深堀りしていくのか,そういった観点でひとつお願いします。

(答)
 はい。これまでの県の取り組みをですね,もちろん,進化・発展をさせていくということになると考えてますけれども,基本的に違う点はですね,これまでの構想なりというのは,県が何をするんですかということを考えていくというものだったと思うんですけれども,今回の構想は世界の中で広島という地域全体がですね,県が何とかするとかいうんじゃなくて地域として広島の価値,あるいはその知名度を活かして,広島の責務として核兵器の廃絶,あるいは,復興や平和構築といったものを具体的に前に進めるためにどういったことができるのかと。で,そんなふうに広島という地をですね,国際平和の拠点にしていくということがあるんではないかと思ってるわけですけれども。それを議論していただきたいというふうに思ってるわけであります。あるいはそれを定めていきたいというふうに思っているわけであります。
 そういう意味では,県庁のアクション,こういうことをやりますということではなくて,もっと全体的にですね,何て言うんでしょうか,いろんな主体がからんでくると思うんですけれども,こういうものがいろいろ揃ったりとか,こういうことをいろいろな人がやって,平和拠点というものにですね,広島がなっていくと,そういうような内容を考えております。

 (RCC)
 その平和拠点というのは新たなハードを指すだけではきっとないと思うんですが。

(答)
 いや,ハードは全く指してないです。そういう意味では。はい。

 (RCC)
 分かりました。 では,あとはメンバーが何人か発表されましたけれども,ひとりひとりを言えばきりがないので,全体としてメンバー全体に何を期待するのかという点と,座長である明石さんに何を期待するかという点をお願いします。

(答)
 はい。今回策定委員にですね,なっていただいた皆さんは国際的にも非常に権威のある方々であります。もちろん,平和に関する分野はいろいろありますけれども,平和に関する事柄について非常に知見も当然深いということであります。つまり,この拠点構想をですね,本当に実のあるものにするためにご知見をいただくということももちろんでありますけれども,それに加えて世界に発信をしていく時にですね,やはりその権威付けというかそういったものも私としては大きく期待をしているところであります。
 明石さんも同じです。はい。

 (RCC)
 知事が直接メンバーとして口説いた方っていうのはどの方になりますか。

(答)
 それは秘密です。
 色々言うと差し障りがあるので。はい。

 (RCC)
 明石さんについては。

(答)
 明石さんはもちろんお会いさせていただきました。

 (RCC)
 直接。

(答)
 はい。直接お願いをいたしました。

 (RCC)
 分かりました。ありがとうございます。

(答)
 はい。もちろん,全員ですね。そういう意味では。 私が全員へ手紙を書きましたから。はい。

 (幹事社:時事通信)
 では,他に質問のある社。

(読売新聞) 読売新聞です。いつもありがとうございます。 国際平和拠点ひろしま構想についてなんですが,この策定委員会の立ち上げはいつ付けなのかというところを教えてください。

(答)
 日付ですね。これは日付はいつ付け?

 (事務局)
 今日付けです。

 (答)
今日か。今日ですね。はい。 

(読売新聞) じゃあ,今日もう皆さん,就任されたということになりますか。

(答)
 はい。

 (読売新聞)
 分かりました。 あとすみません,私追加で伺いたいのが,核のない世界の論文をキッシンジャーさんと一緒に発信されたウイリアム・ペリーさんが今回メンバーに名を連ねていらっしゃるんですが,この方にお願いをしたのはどういったその背景や知事の思いがあるんでしょうか。

(答)
 ペリーさんていうのはまさにアメリカのですね,安全保障政策に直接携わっていた当事者ですね,核の問題を考えるときにアメリカのそういった当局の方がですね,入っているということは,現実的な行動,どういうことをやるべきかということを考える上で非常に重要になってくるというふうに思っております。それから同時に先ほども申し上げましたけれども,結局,最終的には各国政府に影響力を与えていかなければいけませんので,そういったことも私としては期待をしております。もちろん,ペリーさんが何か言ったから世間が動くという話では全くありませんけれども,ただ,そういったパイプを持った方であるというのは間違いないというふうに思っております。

 (読売新聞)
 それは,各国政府への働きかけというのは最大の核超大国,アメリカも含め,という理解でしょうか。

(答)
 はい。そうですね。

 (読売新聞)
 ありがとうございます。

 (幹事社:時事通信)
 他に発表事項について質問のある方。

(朝日新聞)
 朝日新聞です。 引き続き国際平和拠点に関しての質問なんですけれども,これだけのメンバーが知事の趣旨に賛同してくれた大きな理由っていうのはどういったところだというふうに知事はお考えで。

(答)
 はい。やはり大きくはですね,時代の流れというのがあると思うんですね。今の核兵器に対する脅威というものがですね,あらゆる国,それは核兵器保有国も含めて,にとっての脅威になりつつあるという認識のもとで,これはやはり究極的には廃絶をしていかなければならない。その廃絶を求めるためには核兵器のことについてだけ扱ってそれが解決していくものではない,もっと幅広い文脈の中で捉えてそして地道な一歩をですね,進んで行かなければいけない,そういう認識があると思うんですが,それが共有いただけたということではないかなというふうに思っています。そういう時代の流れの中でということですね。

 (朝日新聞)
 それと,11月に訪米されて発表される場というのは先程国連本部とかっていうことがありましたけど,これ決まってるわけではない・・・。

 (答)
 決まってるわけではありません。発表の場というか発表自体はですね,もっと当然前になると思うんですけれども,それは国連に行ってアピールをしてくるということになると思ってます。

 (朝日新聞)
 国連以外に先程おっしゃられてました,想定されてる場所っていうのはどういった所が他にはあるんでしょうか。

 (答)
 国際援助機関などですよね。こういった所です。

(朝日新聞)
 具体的にはどこっていうのは。

(答)
 具体的にはこれからまだ調整,と。

 (朝日新聞)
 あと,明石さんについてはお会いになったのはいつぐらいで,直接お会いになったのはいつぐらいで,どういうことで賛同を得られたということでよろしいんでしょうか。

(答)
 お会いしたのは,ちょっとすぐにあれですけど。

 (事務局)
 5月です・・・。4月下旬でした,失礼しました。

(答)
 4月下旬にお会いをいたしまして,先程申し上げたとおり,大きな流れの中でですね,この平和っていうものを考えていかなければいけないし,広島にはそういったものを形作っていく力があるんではないかということをですね,明石さんもお感じになっているということからご賛同いただいたものというふうに考えます。

 (幹事社:時事通信)
 他に発表項目についてありますか。

 (中国新聞)
 すみません。平和構想の件で,細かいことですが,現実的なことを考えるというお話がありましたが,メンバーの人選にもその意向は反映されているという,例えば核兵器廃絶のプロセスなんかでいくとICNND〔核不拡散・核軍縮に関する国際委員会〕の川口さんと,エバンス元外相も入ってらっしゃったりしますけれども。

(答)
 それは全員そうですね。はい。

(中国新聞)
 やっぱり実現可能性のあるようなものを作っていきたいという・・・。
(答)
 実現可能性というものは,実現可能性自体を作っていくということだと思うんですよ。だけれども,つまり,高い理想があってもいきなり高い理想に行かないので,ここから踏んでいかなければいけないという意味であります。

(中国新聞)
 それを作っていくということですか,構想の中で。
 (答)
 作っていくというか,具体的なこういうことをやりましょうというのはこういうところから始まっていくと思うんですけれども,それを構想の中でまとめていくということですね。

 (中国新聞)
 先ほどにも質問がありましたが,国連本部等でどういった形で世界に発信することを今の時点で想定されているか。なかなか演説という形になるのかどうなのかについてお話を。

(答)
 そこまではまだちょっと調整できていませんので,これからの話になると思っています。

 (中国新聞)
 わかりました。

 (幹事社:時事通信)
 これ以外に。

(毎日新聞)
 すみません,毎日新聞です。
 この「国際平和拠点ひろしま構想」についてなんですけど,広島市の方は「2020ビジョン」というのをずっとやってるわけですけれども,広島市と県との関係というか,これからどうなっていくのかというのを教えてほしいんですけれども。

(答)
 もちろん広島市ともお話をしながら進めていきたいというふうに思っています。

 (毎日新聞)
 市の目指す,今広島市さんが目指しておられる2020年という目標については,どうなるんでしょうか。

(答)
 それは,広島市として掲げていらっしゃるものでありますから,我々はそれについて良いとか悪いとかということを申し上げるつもりはありませんけれども。

 (毎日新聞)
 特にそれに2020という具体的な数字があるからこう,とかそういうわけじゃなくて,県は県で独自でということなんですか。

(答)
 そうですね,それはこれからの話の中でどういったことをやっていくのかという中で議論されることだと思いますけれども。
 ただ,今回の話というのは核廃絶のために何かやりましょうという構想ではありませんので,それも含めた,究極には核廃絶というのはひとつにあるわけですけれども,核廃絶が実現できたら全てそれでいいのかというわけでもありませんから,相互関係にあるわけですよね。核というのは戦争遂行のためのひとつの戦略的手段である。で,その背景にはそういった戦略的な安全保障の事柄があって,それが相互作用として起きているわけなんで,それを全体として捉えて,一歩でも安全,そして平和な世界に近づいていく,そのために広島がそういった活動の拠点になれるんではないかということでありますから,そういった形で考えています。

 (幹事社:時事通信)
 すみません,だいぶ時間が押してきたんですけれども。

○ 職員のさらなる軽装の推進について

 (広島テレビ)
 すみません,1点。クールビズのこと,ちょっと戻るんですけれども,細かい点で伺いたいんですけれども。当然県庁を訪れる方にもこういった格好をできるだけしてくださいということを推奨されると思うんですけれども。

(答)
 ああ,はい。お気になさらずに・・・ね。はい。

 (広島テレビ)
 例えばこれから就職とか採用試験を受ける学生さんなんかもそういう格好で来られても構わないというふうな・・・。

(答)
 夏にそういうのをやる時にはよろしいんじゃないでしょうか。

 (広島テレビ) 特にスーツじゃないから無礼だとか,そういうことはないでしょうか。

 (答)
 そういうことはないですね。はい。

 (幹事社:時事通信)
 あと,そろそろ時間になってきて,幹事質問もあれなんですけど,えっと,手短に。

 (中国新聞)
 すみません1点だけ。スーパークールビズは難しいと環境省も言っていた,あれはやっぱりアロハシャツだとか。 

(答)
 そうですね,そこまでいかなくてもこれで十分涼しいんじゃないかなと思うんですけれども。

○ 国際平和拠点ひろしま構想策定事業について

 (RCC)
 すみません,短くします。平和構想に戻って,知事,いろんな場面でですね,平和構築への思いを語ってこられましたけれども,そうは言っても,いろんな立場・思想の方がいらっしゃる中で,受け入れられる構想にする条件というかですね,どうあるべきという知事の信念を。

(答)
 今回の肝のひとつは,広島という地域としてどういうふうに貢献していくことができるかということなので,さっきの「2020ビジョン」もそうですけれども,我々として何か,「2020ビジョン」と対抗するような,核兵器廃絶のコンセプトを打ち出すとかそういうことではありませんので。いかに広島が貢献していくかということを考えていきたい,それを中心に置きたいと思っています。そういう意味では何か思想によって違うっていうものとも違うんじゃないかなという気がしますけれども。もちろん,それでもまだいろんなご意見はあるかもしれませんけれども。

○ 東日本大震災を踏まえた県「地域防災計画」の見直しについて

 (中国新聞) すみません,中国新聞の和田木です。お世話になります。「地域防災計画」の見直しの関係で2点ほどお願いします。まず,今回の東日本大震災では市町村自体も被害を受けて,住民の救援ですとか,支援なんかの拠点のある市町村自体が機能しなくなった例もあると思うんですけれども,その辺りに対して県がどうするかとか,あるいは中国地方を超えた広域的な連携体制なんかですね,この辺りを検証して盛り込んでいくということでいいのかということと,あと,東南海・南海・東海の3連の大型地震について,独自に被害想定を進めている県もあるんですけれども,その辺りについて,広島県はどのようにお考えなのか,この2点をお願いできますでしょうか。

(答)
 いわゆる地震等の災害の原因となる事象についての想定を我々独自で打ち立てるほどの知見はありませんので,それについては,国のまさに日本中の知見を集めた議論を踏まえながら進めたいと思ってます。
 他方で,先ほどおっしゃったように,市や町の機能が喪失されるといったような事態も発生しておりますので,喪失と言うと言い過ぎかもしれませんが,著しく機能低下をしてしまったという事態も発生してますので,そういったことも踏まえて県の防災計画の中でということを見直す必要があるのかという洗い出しをまず進めたいというところです。

 (中国新聞)
 それはだから,そのような際に県としてどういうことができるかということを盛り込んでいくという。

(答)
 そうですよね。最終的には。

(中国新聞)
 はい,わかりました。ありがとうございます。

○ 広島県知事・広島市長会談の開催について

 (読売新聞)
 すみません,度々,読売新聞ですけれども,西飛行場の市長と知事との会談の中での西飛行場の件なんですけれども,県のスタンスとしては,6月議会にも条例案を提出するということだったと思うんですが,今もそのスタンスに変更はないんでしょうか。

(答)
 基本的に変更はありません。

 (読売新聞)
それは,市長がどういった意向を持たれてもということですか。

(答)
 いや,どういった意向を持たれてもというのも難しいんですけれども,今最終的にどういうふうに市長がおっしゃるか分かりませんけれども,我々のスタンスとしては,これまで申し上げているとおりですが,定期便というのは広島空港に集約をすることがベストであるということ。で,西飛行場には定期便がなくなっているわけですから,県としては飛行場として存続させて,これ以上財政負担をするというつもりはないということ。ただ危機管理上へリポートというのは必要であるというふうに考えていますので,南道路の工事開始時期というのがありますので,これについては,すでに作業に着手しているわけですけれども,そういうことが我々のスタンスであるということで,特に大きな変更はないということであります。

(読売新聞)
 ありがとうございます。

○ 鞆地区地域振興住民協議会について 

(幹事社:時事通信)
 すみません,最後にちょっと幹事社質問を。
 日曜日に第12回の協議会がありまして,協議会の後の記者会見等では,住民の方,双方と言いますか,推進・反対,双方の方から知事の早期決断と言いますか,早く決めてくださいという声が結構出てたんですけれども,この点についての知事のお考えを聞かせてください。

(答)
 住民の皆様にはこれは記者会見なんかのコメントでもおっしゃってると思うんですけれども,おっしゃってるかな・・・。大変な,住民にとってもこの協議会自体も負担であるということだと思うんですね。それについては私も十分に認識を新たにしておりますし,これまである意味で言うと辛抱強くご議論をいただいていることに対して敬意を表したいというふうに思っております。
 これは前回も申し上げたことでありますけれども。その上でですね,早く決着を見たいというのは当初からの住民の皆さんのご希望だと思うんです。で,それについて私もなるべく早い結論を得るべきだと思っております。その前提というのは,今回の住民協議会を始めた元々の目的というのは,大きく地域内の意見の溝がものすごく深い,まさにこの溝に橋が架かっていない状態の中で,架橋するにしても架橋をやめるにしても,結論を得ると地域に大きな禍根を残しかねないということであって,それを少しでもやわらげていくと,そのためのプロセスであるということであります。
 で,今もし住民の皆様がですね,その点についてはまだ深く議論をしていないというのも事実かもしれませんけれども,今の少なくとも議論の印象では私はそういうふうには受け止めておりませんけれども,今この段階で,この状況で何らかの結論を決めた時に,住民の皆様ご自身達がですね,それを喜んでとまではいかないかもしれませんが,ある程度仕方ないというふうに納得して受け入れられる状況かどうかということだと思うんですね。それができればもうすぐにでも結論は出せるのではないかというふうに思っております。

 (時事通信)
 わかりました。ただ,疲労感と言いますか疲れている感じがあるので,ちょっとあえてお聞きしますけれども,今の段階で住民の方に掛ける声と言いますか,ということでは何かありますでしょうか。

(答)
 住民の皆様に?

(時事通信)
 まあ敬意を表するという言葉はあったんですけれども。

(答)
 そういう意味では,本当に自分たちは住民の代表でもないというふうにおっしゃってまして,それはもうそのとおりだと思うんですね。何か選挙で選ばれたわけでも,もちろんありませんし,話し合いの中で代表ですね,というふうに出ていただいているわけでもありません。そういう意味で,また地域にもまたいろんなご意見もあるでしょうから,そういった意見を今出席いただいている方々がいろんな形で受けていらっしゃるというのもですね,これはおそらくそういうことがあるんだろうというふうにも思います。
 そういういろんな負担をされていて,それを本当に私を含めてですね,県庁のみんな,あるいは仲介者の方もありがたいと思っていますし,かなり議論は進んできていると思いますので,もう少しまだ負担になると思いますけれども,辛抱強くご議論をいただいて,腹を割って,本音を話していただきたい。その本音というのは,橋を架けるとか架けないとかいう部分ではなくて,なぜそれが必要だというふうに感じていらっしゃるかということですね。それについて,本音をぶつけ合っていただきたいなと。これは本当に大変なことだと思います。精神的にも周りからのプレッシャーという意味でも,ご自身のそれを発言するときの心の負担というか,自身の中での負担を含めてあると思います。そういう意味で1年経ってるというのは,時間的な重みというのは大変あると思うんですけれども,まさに鞆という地域の将来のためにもう少しそれを継続していただけると大変にありがたいなと思っております。

(幹事社:時事通信)
 わかりました。では,どうぞ。

 (中国新聞)
 すみません,中国新聞の加納です。
 先ほど知事のご発言の中で,今のこの状況で何らかの結論を決めた時に,それが受け入れられる状況かどうかということをおっしゃったんですが,それは,今の状況が受け入れられる状況ではないというふうな意味でおっしゃっているんですよね。

(答)
 ええ,そうです。

 (中国新聞)
 その上で,となると,ちょっとうがった見方かもしれないんですけれども,逆にその受けられる状況が整えば結論はすぐ出せると思うということをおっしゃったんですけれども,逆にとれば,それはもう結論は既にあるんだけれども,それに向けた合意形成のプロセスだというふうにも取れるんですが,そういう意味ではないですか。

 (答)
 そういう意味ではないです。

 (中国新聞)
 では,まだ別に今の段階で知事の中で明確な結論がある,ないしは方向性があるという意味ではない,ということですね。

(答)
 ないですね。はい。なぜそうかというとですね,それは今受け入れられる状態にないということも含めてですけれども,それは,なぜそうなのか,なぜ橋が要るのか,あるいは橋を架けない時にどうするのかと色々課題がある中でですね,それについてやっぱりまだ全て話し合いもされていませんし,まさに議論というかですね,お互いの腹を割った議論というのはまだ十分にされていないというような状況だと思いますので,それがないとですね,なかなか皆さん納得いかないというか,なんか普通じゃないかなというふうに思うんですね。なので,それはやはりもう少し進める必要があるんではないかというところであります。

 (幹事社:時事通信)
 時間がきましたので,最後に1問,どなたかありますか。

 (朝日新聞)
 朝日新聞です。この間の協議会の中でですね,知事に協議会に参加していただけないかというような声もあったようですけれども,今度6月に有岡副知事が退任されるということもありますが,今後の協議会に知事が出席されるということは,今後お考えなのでしょうか。

(答)
 それは,まだ引き続き今後の検討ですね。

 (朝日新聞)
 今の時点では,どうするっていうことは。

(答)
 もちろん,行かないということはないと思っているんですけれども,じゃあいつ行くのかということについてはですね,もう少し検討して決めたいですね。

 (朝日新聞)
 それは逆にどういうタイミングで,タイミングというか,何か。

(答)
 そうですね,行くのが適切かということですね。それは,協議会にとってプラスになる形で行かないといけませんので。

 (幹事社:時事通信)
 では,記者会見を終わりたいと思います。どうもありがとうございました。

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