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知事記者会見(平成23年1月18日)

印刷用ページを表示する掲載日2011年11月1日

 記者会見などにおける知事の発表や質疑応答を広報課でとりまとめ,掲載しています。
 なお,〔 〕内は注釈を加えたものです。
 動画はYouTubeのサイトでご覧になれます。(別ウィンドウで表示されます)

会見日:平成23年1月18日(火曜日)

 動画は次のリンクからご覧になれます。なお,動画の収録内容は下の発表項目及び質疑のとおりです。

【動画リンク】 1/3 2/3 3/3

 

(発表項目)

○平成22年国勢調査結果速報について

(質問項目)

○平成22年国勢調査結果速報について
 ※上記項目の動画は上の動画リンクの「1/3」をご覧ください。


○内閣改造について
 ※上記項目の動画は上の動画リンクの「2/3」をご覧ください。


○首長と議会の関係について
○庄原豪雨災害のPTSDケアについて
○知事のトップセールスについて

 ※上記項目の動画は上の動画リンクの「3/3」をご覧ください。

【会見録】

○ 平成22年国勢調査結果速報について

(幹事社:NHK)
 それでは時間になりましたので,定例の記者会見を始めたいと思います。
 まずは知事の方から発表事項をよろしくお願いします。

(知事)
 はい。私からは1点,国勢調査結果の速報についてでございます。
 平成22年の国勢調査の結果の速報は,昨年10月1日を基準日として実施をした国勢調査の中で,人口と世帯数を集計した結果ということであります。
 この速報値の中で,本県の人口ですけれども,285万6,566人で,前回の平成17年調査と比べまして2万76人の減少となりました。平成12年と17年の2回の調査に続きまして,3回連続の人口減少となりましたけれども,過去2回は,0.1パーセントの減少ということであったのに対しまして,今回はですね,0.7パーセントのマイナスと,減少幅が大きく拡大をしております。
 詳しい要因については,国の方から,年齢別人口や産業や職業といったデータの集計結果が公表されてませんので,その公表を待ってから分析を行うということになりますけれども,人口移動統計調査,これを毎月行っておりますので,この推計結果等から見ますと,少子高齢化の進展によって,自然増減,自然減ですね,ここ5年間で減少に転じたということで,これが大きく影響したものと考えております。
 我が国は,今後,人口減少,高齢化が一層進展をすることが予想されておりますけれども,今回の調査結果は,正にそうした予想を事実として示しているというふうに認識をしております。本格的な人口減少社会を迎えて,人口が減少するということ自体はもう避けて通れないということを認識した上で,地域社会全体の活力を維持して,県民一人一人の幸福や満足を実現するための,新たな仕組づくりというのも求められていると改めて認識をしております。
 本県としては,これに対して,ひろしま未来チャレンジビジョンに基づいて,人口減少,少子高齢社会の中にあっても,県内外の皆様から「広島に住んでみたい,広島に生まれ,育ち,住み,働いて良かった」と心から思える広島県づくりを推進してまいりたいと考えております。
 私からは以上でございます。

(幹事社:NHK)
 それでは,この件に関して質問のある社はありますか。

(読売新聞)
 読売新聞ですけれども,具体的に人口が減少しているというのが如実に表れてきた今回の調査結果だと思うのですが,最も処方箋としてこういった政策が有効じゃないか,もしくは,今ビジョンの話もしていただいたのですが,その中でこの政策で対抗していきたいというのがあれば1つか2つかあげていただいてもよろしいですか。

(答)
 県としては,ビジョンの中で「人づくり」の分野を大きな柱として設定をしておりまして,「人口の社会減に歯止めをかける対策」というのを進めていきたいと思っております。
 特に,ご存じのとおり,いわゆる20から24歳くらいの層での減少というのがですね,社会減が,転出超過ですね,赤字になっているというのが顕著でありますので,こういった年代への働きかけが重要になるというふうに思っております。
 まず1つはですね,そのために高等教育機関と連携をしてその魅力を高めるであるとか,あるいは海外からの留学生も含めてですね,県内外の優秀な人材を確保していくというような施策であるとか,あるいは広島県を支える人材の育成ということで,直接外から人を持ってくるということではありませんけれども,広島県の中でやっぱりしっかり育てていくという観点からのですね,もちろん,学力向上策,あるいは実体験を通じた全人的な教育だとか,基本的な部分ですね,あるいはそのグローバル化に対応できる人材の育成であるとか,こういった基本的な部分を含めてしっかりとやっていきたいというふうに思っておりますし,特に社会減についてはですね,雇用面を中心とした総合的な,やっぱり地域の魅力というとこに関わってきますので,それの向上に努めていきたいというふうに考えております。

(読売新聞)
 今おっしゃった高等教育機関というのは大学のことを指していらっしゃる,それとも高校とかも含めて。

(答)
 大学。はい。

(読売新聞)
 社会減を抑える,特にその20から24歳代の若い子どもたちの社会減を抑える1つの施策として,今おっしゃってることは雇用は十分に確保していくということが1つだ,というふうな解釈をしても大丈夫ですか。

(答)
 そうですね。はい。

(読売新聞)
 ありがとうございます。

(幹事社:NHK)
 あとこの件で質問ある社ありますか。

(中国新聞)
 中国新聞の和田木です。よろしくお願いします。
 人口増減率のところでですね,市町を見ますと,やはり中山間地であったり,島しょ部であったりというですね,周辺部での減少がかなり顕著だと思うんですけれども,そういうところでもやはりそのような社会減を減らす,雇用等を中心に図っていきたいというお考えでいらっしゃるんしょうか。

(答)
 そうですね。未来創造支援事業というのを進めてますけれども,これも基本的な考え方としては産業を中心としてですね,地域の活性化を図っていくと。で産業を中心とするというのはどういうことかと言うと,やはり働く場を確保していくと,それによって定住を進めるということでありますので,こういう地域においてもですね,重要であろうというふうに思ってます。

○ 内閣改造について

(幹事社:NHK)
 あとは質問ある社,ありますか。
 なければですね,幹事社の質問に移りたいと思いますけど,幹事社からは1点ありまして,先日の内閣改造について知事の感想なり,期待なりをよろしくお願いします。

(答)
 はい。とにかくですね,これまで,総理の交替も含めて,民主党政権になって何度か改造を行っておりますので,とにかく政局よりも政策の実行を進めるということをですね,私は大きく期待をしたいというふうに思っております。

(幹事社:NHK)
 特にその中でも,地方から見た場合の地方主権ですとか,その辺については今回の顔ぶれも含めて,どういうふうに受け止めていらっしゃいますか。

(答)
 そうですね。まず鍵となる片山大臣ですけれども,いろいろ私としてはちょっとなんというかミックスな感じもするんですけれども,ただやっぱり元々は地域主権を進めていくべきであるという論者であるというふうに理解をしておりますので,片山大臣のリーダーシップのもと,その他の省庁に働きかけて進めていっていただきたいと思ってます。

(幹事社:NHK)
 そのミックスというのはどういうことですか。

(答)
 片山大臣もですね,大臣になられる前,いろいろ,比較的過激とも取れる発言があったと思うんですけれども,大臣になられたら割と組織人としての行動をされてるんでですね,もうちょっと積極的にいっていただきたいなというところです。

(幹事社:NHK)
 それではこの件について質問ある社ありますか。

(中国新聞)
 今回の改造でTPPの推進に向けて体制が取られたというふうにも言われていますけれども,それについて知事の今の思いはいかがでしょうか

(答)
 そうですね。大畑経済産業大臣が比較的慎重な姿勢をとっておられましたので,ある意味で言うと最も推進する立場である経〔済〕産〔業〕大臣がそういうポジションにあられた,今回それが交代して新しい体制になったということなんだと思いますけれども,しっかりとこの問題は推進派の経〔済〕産〔業〕大臣とそれから一番影響が懸念されるところの農林水産大臣の役割が大きな鍵になると思いますので,その間でしっかりと調整をして対策を打ちながら,素早い行動を取っていただきたいというふうに思っております。

(中国新聞)
 素早い行動というのは,繰り返しになると思うんですけれども,対策をきちんと出した上でTPP推進に向けて取り組んで欲しいということでよろしいんでしょうか。

(答)
 そうですね,はい。しっかりとした議論が必要であるということや,しっかりとした対策が農業において必要であるということは大事だと思うんですけれども,片や世の中の波に乗り遅れてしまうと,まさに自分たちが確保しなければならないものとか,そういう部分も入れようがなくなるので,そうならないように交渉のタイミングを逃さないようにして欲しいなということですね。

(中国新聞)
 すみません。自分たちが確保しなければいけないものというのは,具体的に言うとどういう関係ですか。

(答)
 例えば農業の対応においてもですね,どういうスケジュールで進むかとかいったようなことを当然要求していくべきだと思うんですね。だけど,全部枠組みが決まった後で,もう言いようがありませんから,そういった交渉の局面に参画できることが大事ではないかと思います。最終的に参画するんであればですよ。

(中国新聞)
 TPPの枠組みの中で,日本の確保すべきものを取り入れてもらうために早く交渉に参画する制度を整えて欲しいということですかね。

(答)
 はい。現状は話もできないという。話もできないどころか傍聴もできないという現状ですから。そんな状況だと我々の交渉というのは,自分たちの利害というものを枠組みの中に入れていくという事が重要なわけであって,そうでなければ全部受け入れるわけですから。そこの交渉の場面に参画できないと,非常に不利ですよね。そのためにも早い議論,早い対策,早い行動が必要じゃないかと思います。

(中国新聞)
 あと与謝野さんも大臣として入閣されまして,消費税も含めた社会保障制度,税財政も含めて改革が今取り組まれるんじゃないかというふうに言われていますけれども,それについて知事のご見解はいかがでしょうか。

(答)
 与謝野大臣は,私は非常に知性に優れてまた経験も豊富な優れた方だというふうに認識しておりまして,個々のいろんな社会保障の考え方だとかっていうことについては,またいろんな調整があるかもしれませんけれども,議論をきちんと構築してリードしていただけるんではないかという期待値を私は持っております。

(幹事社:NHK)
 この件で質問がある社はありますか。なければその他。

(中国新聞)
 たびたびすみません。最初のところで政局よりも政策を優先して欲しいというような発言があったかと思いますけれども,民主党政権になって首相が変わり,その後,度重なる内閣改造と。一方で小沢さんとの党内対立等も言われていますけれども,それについて知事はどのように見ていらっしゃいますでしょうか。

(答)
 なんと言いますか,基本的にはいわゆる55年体制から,途中,日本新党とかですね,そういった短期間の動きを挟んで基本的に55年体制というものがずっと継続してきたわけですよね。それが大きく変わるので,私はいろんな混乱があるんだと思います。安定をするまでにですね。安定をするというのは2大政党制的なものが安定するという意味を含めて,安定するまで時間がかかるんだと思うんですね。その間にいろんなことが出てくるでしょう。そういったことの一環なんだと思うんです。
 ただそれは出てくるから別にいいじゃないかということではなくて,出てくるものに対してやっぱり安定化に向けてきちんと対応するということが大変重要だと思うんですね。という意味で,特に今,予算期でありますから,政局よりも政策と。しっかりとした政策議論をすれば,そこに支持をするか支持をしないかという国民の選択もはっきりしてくるわけですよね。そういう形での選択肢の提示をして欲しいなということですね。それは与野党両方にお願いしたいですよね。

(中国新聞)
 そうすると政策よりもまだいわゆる政局的な議論ばかりが出てきているように見えると。

(答)
 今の目下の国会ではそうですよね。非常に重要なことですよ。例えば政〔治〕倫〔理〕審〔査会〕の話にしても,政治と金の問題にしても,非常に重要なことですけれども,それだけを中心に国会を回したりだとか,あるいは与謝野さんが入閣しましたとか。いろんな経緯があるので,いろんな気持ちがあると思います。でもそれだけを攻撃してもあまり意味がないですよね。

(幹事社:NHK)
 あとは何かありますか。
 あと,何かこの件じゃなくても結構なんですけども,質問ある社はありますか。

○ 首長と議会の関係について

(時事通信)
 時事通信の宮内です。鹿児島県の阿久根市長選があり,であと,名古屋の方でいわゆる議会のリコール等,ありましてですね,こういう点を含めて,いわゆる首長と議会の関係,というのがかなりクローズアップされていると思うんですが,この点について,知事のご見解と言いますか,例えば理想的な首長と議会の関係なり,もしくは,今,制度の改正が必要だとかですね,そういうご見解があれば,ちょっと教えていただければと思うのですが。

(答)
 制度について言えば,まず,やたらめったら専決事項ができるって言うかですね,それについて,はっきりとした法的な白黒が,ついてるのかもしれないんですけども,いや,そうじゃないと主張できるようなですね,〔そういう〕ものは直した方がいいんじゃないかというふうに思いますね。
 で,元々やっぱり,この民主制の根本に係ることですけども,時間がかかるプロセスなんですよね。独裁やってればですね,独裁者がぱっと決めたら,もうそれで全部決まる話なんですけども,民主制っていうのは本質的に時間がかかるものであると。
 ただし,その方が結論において,過ちを犯す可能性が少ないっていうことだと思うんですよね,必ず過ちを起こさないっていうことじゃないですよ。でも,過ちを起こす可能性が少ない,ほかの体制よりましだっていうことだと思うんです。それが本質なんじゃないかと思うんですけども,そういう本質の上に立ってですね,議会と首長がそれぞれの立場をしっかりと持って,いわゆるチェックアンドバランスですけども,それを保っていくということが必要なんだと思います。
 ですから,議会が反対だから,もう議会を全部とっ替えればいいっていう話でもないし,やっぱり,多元的な民意を反映するというのが議会の役割だと思いますから,そこにおける意見っていうのはしっかりと聴いていく,ということが必要だと私は思ってます。

(幹事社:NHK)
 あとはほかに何かありますか。

○ 庄原豪雨災害のPTSDケアについて

(RCC)
 すみません,RCCの福原です。先日,庄原の豪雨災害に関してですね,被災者のPTSDの割合が明らかになりましたけども,その18パーセントぐらいの人がということですが,その割合程度についてですね,どのような感想を持たれてますか。心のケアが重要だと従前よりおっしゃってこられましたけれども。現在の状況についてはどんなふうに見てますか。

(答)
 ごめんなさい,18パーセントが多いとか少ないとかっていう。

(RCC)
 感想って言うんですか,単純に多い少ないだけじゃないんですけれども,PTSDに陥っている皆さんへのケアという,その重要性を改めてどう認識されているかという,そういう趣旨でございます。

(答)
 なるほど。そういう意味では,被災当初からですね,こういった心のケアっていうのは重要になろうということで,いわゆる心のケアチームっていうのも作ってですね,市町をバックアップする体制というのをとってきております。
 その結果,今,18パーセントいらっしゃると言うか,ある程度やっぱりそういう方々が出てくるだろうという想定をやっぱりしておりますので,結果ですね,今こういうことになっているんですけども,多いか少ないかは別としてですね,引き続き,それはしっかりと対応していきたいというふうに思ってます。こういったことは特に最近意識され始めていることだと思うんですけども,重要だと思うんですね。
 例えば,被爆の問題にしてもですね,被爆当時においては,こういったPTSDみたいなことっていうのは全く意識されてなかった,そういった調査もされなかった,っていうのが現実で,それが今に非常に大きな禍根をやっぱり残していることだと思うんですけども,規模の大小はあれですね,こういった尋常じゃない災害と言うか,規模は小さくてもね,庄原が小さいというわけじゃありませんけども,やっぱり非常にあり得ないような状況が起きた時に,こういった心の問題というのが非常に大事であろうということをですね,行政としても認識を引き続きしていかないといけないな,と思ってます。

(中国新聞)
 すみません,関連で。また今回,その結果を受けてですね,新たに県として取り組もうと思っている施策等っていうのはございますでしょうか。

(答)
 新たにというかですね,引き続き,このサポートチームというのがありますので,これは主に,精神神経科の先生方から構成をされているチームですけども,市町が実際にはフォローしてくれるんですけれども,そのフォローアップをバックアップしていきたいというふうに思ってます。

(幹事社:NHK)
 あとは何か質問ある社はありますか。

○ 知事のトップセールスについて

(時事通信)
 時事通信の宮内です。ちょっとがらっと変わると言うかですね,この前,鳥取の知事さんがですね,吉本新喜劇に登場されてですね,今度熊本の知事さんも,新幹線直通のピーアールのためにどうも出演するそうだ,ということなんですけども。

(答)
 そうなんですか,吉本〔新喜劇〕に。歌を歌われた件じゃなくて。歌は歌われたらしいんですけど,カラオケか何かで。じゃなくて吉本〔新喜劇〕に出られるんですか。

(時事通信)
 と,いうふうに聞いてるんですけど,ちょっと間違ってたらごめんなさい。そういうこともありですね,これトップセールスと言っていいのかどうか,あれなんですけども。そういうこともあるんでけど,湯崎知事としてはですね,対抗策と言っちゃあ何ですけども,何かですね,お考えはありますか,ということなんですが。

(答)
 それはそれぞれのやり方っていうかね,場面があると思うんで,私は特に吉本〔新喜劇〕に出ようとは思ってませんけど。ただ,自分なりにいろいろ恥ずかしい,しまなみを自転車で乗ってみたりとかですね,いろいろやってるんで。それは引き続き,やっぱりやりたいと思ってますけども。

(時事通信)
 分かりました。

(幹事社:NHK)
 あとは何か質問ある社はありますか。
 なければ,これで記者会見を終わりたいと思います。ありがとうございました。

(知事)
 ありがとうございました。

 

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