将来推計人口(これからの人口の見通し)国立社会保障・人口問題研究所より,国勢調査を踏まえた「日本の将来推計人口」が発表されています。
推計方法は,コーホート要因法が用いられています。この方法は,ある年の男女・年齢別人口を基準として,ここに人口動態率や移動率などの仮定値を当てはめて将来人口を計算する方法であり,直近の国勢調査の実績値を基にして推計されています。
この中で,広島県の人口は,今後20年で約33万人減ることが見込まれています。
特に「働き手」の中心となる15~64歳(生産年齢人口)が約34万人も減少すると予測されています。
一方,お年寄り(ここでは65歳以上の人を指します。)の割合は増加しており,20年後の本県の人口全体の約3分の1を占めることが見込まれています。
平成10年ころは,およそ4人の「働き手」で1人のお年寄りを支えていましたが,平成30年代には,およそ2人で1人のお年寄りを支える時代がやってきます。
国立社会保障・人口問題研究所 将来推計人口・世帯数
このように,本県の人口は減少傾向にあります。この傾向は日本全国でも同様ですが,本県では,特に若者の県外流出が続いていることが重要な課題の一つととらえています。
人口の増減には二つの要因があり,一つは出生と死亡による自然増減,もう一つは移民や引越に伴う転出と転入による社会増減があります。
下のグラフのとおり,県内で生まれる子どもの数はベビーブーム期の半分程度にとどまり「自然減」が進んでいる一方,若者を中心に進学や就職などで県外に出て行く「社会減」が止まらないことも問題です。
広島県の貿易額は年々増えており,平成15(2003)年から平成20(2008)年の5年間で,輸入と輸出の合計額が2倍になっています。
本県は,石油や石炭などの資源を輸入に頼る一方,自動車や船,鉄鋼などを多く輸出しています。
これからは,優れた技術や特産の農水産品を海外に売り込んだり,外国からの投資を呼び込むなど,中国やインドなどの新興国の活力を取り込むことが必要です。
広島県国際ビジネス 県内貿易港の輸出入動向「広島県の貿易」について
最近は,アジアの映画やドラマを多くの人が楽しんでいます。一方で,日本のマンガやアニメが,海外で人気を得ています。
また,身近でも,多くの外国籍の人たちが,広島県で働いたり,観光に訪れています。
これからの時代は,海外で働く人だけでなく,広島県にいる人も,外国人や外国の文化を自然に受け入れ,かつ,自分の国や地域の文化を語ることのできる,グローバルな感覚を持つことが大切です。
(各年の12月末現在人数/出典:法務省入国管理局「登録外国人統計」)
広島県 広島県観光客数の動向