「ひろしまの森づくり県民税」を使って,森を守り育てる「ひろしまの森づくり事業」が県内各地で取り組まれました。平成22年度の取組みについて紹介します。
【市町の取組実績】
県内の各市町で,地域住民の代表者等による協議会での議論を踏まえ,手入れ不足の人工林や里山林の整備など,地域の創意工夫による事業が行われました。
(実施内容の詳細については,ページ下部の【ダウンロード】から確認してください。)
事業名 環境貢献林整備事業
事業内容 間伐(伐採率30%以上)による人工林の健全化,強度間伐(伐採率40%以上)による針広混交林化,被害木の伐倒整理等
過密林分で,太陽の光が差し込まず,森林の機能が低下した人工林の間伐を行い,元気な森林に再生中です。
広島市 | (整備前) | (整備後) | |
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庄原市 | (整備前) | (整備後) |
事業名 | 事業内容 |
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里山林整備事業 | 里山林や都市近郊林等を対象に,土砂災害防止,鳥獣被害防止,自然とのふれあい等を目的とした森林整備 |
里山保全活用支援事業 | 住民団体や企業等による里山の保全活動等への支援 |
森林・林業体験活動支援事業 | 森林や林業について学ぶ森林・林業体験活動への支援 |
間伐材利用対策事業 | 公共施設や学校施設への県産間伐材製品の設置の支援 |
環境緑化支援事業 | 身近な生活環境の緑化の推進 |
○集落周辺で放置された里山林を整備し,集落・自治会が継続的に管理
○主要道路沿いにある松くい虫被害の激甚な区域の被害木の処理
○集落周辺で拡大する竹林を伐採し,その跡地に広葉樹等を植栽して里山林を再生
○有害鳥獣被害地域において,里山林等の除伐等を行い,イノシシなどが出てこないようバッファゾーンを整備
松くい虫被害により枯れたマツや潅木等が生い茂り,主林木の成長が妨げられていた里山林の手入れを行い,元気な森によみがえりました。
廿日市市 | (整備前) | ![]() | (整備後) |
○住民団体等の企画・取組みによる里山林(歩道等)の整備
江田島市 | (整備前) | ![]() | (整備後) |
○小学生等を対象に,森林・林業についての現地体験型の学習会等を実施
小学生を対象とした現地体験型の学習会開催(三次市) | 小学生を対象に森林・林業体験活動を実施(大竹市) |
○公共施設に地域の間伐材を利用した木製ベンチ等を設置
(三次市・三次きんさいスタジアム)
○地域の人々が実施する植樹活動に対して支援
植樹活動を通じて,地域住民へ森づくり意識を啓発(大崎上島町)
事業名 特認事業
事業内容 市町域を超えた広域交流による森林・林業体験活動を行う場合や,市町への当初交付額を超えて間伐材利用対策を行う場合など,特に必要と認められる事業
事業区分 | 市町名 | 取組内容 |
森林・林業体験活動支援事業 | 広島市 | 地域住民や行政,参加者が一体となって企画運営する「里山あーと村」において,市内外の住民と地域住民が連携し行う森づくり活動の基盤を整備し,継続的な取組へと誘導するとともに市民参加の森づくりを推進した。 |
森林・林業体験活動支援事業 | 三原市 | 地域住民や森林ボランティア団体,学校,近隣市町の企業,航空関係者など幅広い参加者と協働で植樹体験活動等を行い,普及啓発を行った。 |
森林・林業体験活動支援事業 | 尾道市 | 瀬戸内海に面した特徴的な里山を対象に,県内の企業,ボランティア団体,地域住民など多様な主体の参加による体験活動を実施し,市民参加型の森づくりを推進した。 |
森林・林業体験活動支援事業 | 福山市 | 地域住民や小学校,都市部の住民や市外の団体等の参加による森林・林業体験活動を行い,市民参加型の森づくりを推進した。 |
森林・林業体験活動支援事業 | 庄原市 | 地域住民や児童,都市部住民等が連携し,放置されている人工林伐採跡地へ広葉樹を植樹する体験活動を行い,市民をはじめ県民に森林や森林整備の重要性を啓発した。 |
森林・林業体験活動支援事業 | 東広島市 | 市民が利用する身近な里山で,市民団体や地元小学校,近接市町の森林ボランティアや企業等と協働し,植樹体験活動を行い,広く県民に森づくり機運の意識醸成を図った。 |
森林・林業体験活動支援事業 | 北広島町 | 市内外の森林ボランティア団体等が一体となり,県民に森林とのふれあいを呼びかける『ひろしま「山の日」県民の集い』に対する支援を行い,今後の県民参加型の森づくりへの機運を高めた。 |
間伐材利用対策事業 | 大竹市 | 市内の小学校の机の天板を県産間伐材を使用した天板に交換し,県産間伐材の利用促進を図るとともに児童が直接木に触れることで,森林資源の重要性などを啓発した。 |
間伐材利用対策事業 | 安芸太田町 | 老朽化した町内小学校7校の学童机と椅子を町内産の間伐材を利用して更新することにより,間伐材の有効活用と次代を担う児童の森づくりへの意識啓発を図った。 |
地域住民・都市住民による植樹体験活動(庄原市) | 学校用机の天板に地域の間伐材を利用(大竹市) |
○県民の方々に対して森林・林業に関する意識啓発や事業 内容等の情報提供等
○県産材を利用した住宅の新築又は購入に対する助成
○啓発・広報活動等【実績額 9,000千円】
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カープファン感謝デーでのPR | シンポジウムの開催 | 森林ジュニアインストラクターの育成 |
○県産材住宅への助成【実績額 9,000千円】
県産材住宅への助成による県産材の普及促進(実績件数:225件)
「ひろしまの森づくり県民税」は,ひろしまの森づくりのために使われます。使い道を明確にするために,税収相当額を「ひろしまの森づくり基金」に積み立て,毎年度所要額を取り崩して「ひろしまの森づくり事業」を実施しています。
H21年度末基金残高 | 基金積立額 | 基金取崩額 | H22年度末基金残高 |
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85千円 | 829,365千円 | 807,990千円 | 21,460千円 |