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モルテン 代表取締役社長 最高経営責任者 民秋 清史(経営者から学ぶ 学生によるインタビュー特集3)

印刷用ページを表示する 掲載日:2018年4月25日

働くことは人生の目標達成手段 いつからでもチャレンジできる

モルテン

第3回は、競技用ボールや自動車部品、医療・福祉機器などを製造販売するモルテンの民秋清史社長。同社の経営方針や仕事に対する思いを聞いた。

大学生記者によるインタビュー

モルテン取材風景

 

―事業内容を教えてください。

 皆さんにもなじみのあるバレーボールやバスケットボール、ハンドボール、サッカーなどの競技用ボールの国内シェアは70%を占め、海外でも13%を超えています。このスポーツ用品事業のほか、自動車部品事業と、医療・福祉機器事業を加えた3本柱で、グローバルに展開しています。

 

―新事業を始める切り口は。

 自分たちの持つ技術・ノウハウを生かせるかどうかが、多角化のポイント。2002年に医療・福祉機器分野を束ねた健康用品事業本部を設立。ボールづくりで磨いた「中空体技術」や、自動車部品の材料開発で培った「高分子化学」の知識や技術を生かせることが、参入の大きなきっかけとなりました。

 

―女性の働き方改革の取り組みは。

 16年4月に作成した「女性活躍推進のための行動計画」を実行しています。労働人口の減少に対して、国は女性の雇用機会を増やす政策を打ち出しており、それに当社も賛同した形です。実際、当社は結婚、出産した女性社員のほとんどが、産休・育休を経て復帰します。これからも改善を進め、一層働きやすい会社を目指しています。

 

―働く理由を教えてください。

 はっきりとは分かりません。おそらく死ぬまで分からないと思います。今は働く理由を知るために働いているようなものかもしれません。例えば寝ているだけで大金がもらえるとしても、働くことはやめないと思います。それは、仕事に楽しさや達成感を得ているから。さらに仕事を通じて社会と関わり、世の中を変えていきたいと思っているからです。

また、働く理由はその時々によって変わるものだと思います。働くことだけを理由づけするのではなく、人生の目標を達成するために、働くことを活用することが理想的だと思います。

 

―人生のターニングポイントは。

 毎日ですね。ターニングポイントは日々の積み重ねにあると考えています。人生は選択の連続であり、どの選択がどこに利いているのかは分かりにくい。時に人生の分岐点には運が大きく関わり、「運に気付く」、「運をつかむ」、「結果を出す」の3段階があると考えています。運に気付かない人、つかめない人も多い。運に気付き、運をつかみ、結果を出す準備を怠らないよういつも注意しています。

 

―人生に影響を受けた人物は。

 考え方を変えるほど影響を受けるのは、ある特定の人物ではありません。これまでの人生経験と、新たに出会ったさまざまな人やモノが重なって、初めて大きな感動を得たり、影響を受けたりするのです。例えば映画やゲーム、そしてこのインタビューも私の人生に影響を与えています。大切なのは、これまで自ら何を積み上げてきたかだと考えています。

 

―学生時代に後悔はありますか。

 ないですね。あったとしても、大学生活でやりたかったことは今から取り組んでも遅くない。反省するけど、後悔はしません。重要なのは、自分が何を求め、何をやりたいのか、という本質を見極めること。学生時代に部活でインターハイに出場できなかった、という後悔があるとします。その後悔の理由は「有名になりたかった」のか、「目標を達成したかった」のかなど、人それぞれ。それを真剣に考えて分析、理解できれば何歳になっても、やり残したことに挑戦できます。

モルテン経営者インタビュー

 

―夢はありますか。

 夢をよく聞かれますが、明確なものはありません。というのも私は実務的で、漠然とした夢は1つ1つ分解し、かちっとした目標につくり直します。そして目標を計画に置き換え、やりたいと思えばすぐ行動に移してしまいます。計画すると夢ではなくなる。夢という形ではあまり残らないのです。強いて言うなら、多くの人にとって「モルテンを永遠に忘れられないブランドにする」こと。ただ、これは会社としての目標なので、夢ではないのかもしれません。

 

―学生にメッセージをお願いします。

 やりたいこと、好きなことをやってください。ただし、それらを見つけるのは難しいので、まずはやりたいことを考えることから始めてみては。やりたければやればいいし、やりたくなければ、すぐにやめればいいのです。しかし、やりたいことを継続してやり続けることも、つらくて大変なことです。それに向かって盲目的に努力することで、「強い人」になれるんでしょうね。

 

会社概要と社長プロフィール

【会社概要】

 1958年設立。競技用ボールや競技関連グッズをはじめ、自動車部品、医療・福祉機器などを製造販売。グループの製造・営業拠点は国内32ヵ所、海外9ヵ所。2016年9月期の単体売上高は401億円。

 

【社長プロフィール】

 1974年生まれ、広島市西区出身。グロービス経営大学院修了。矢崎ノースアメリカ勤務を経て、2006年モルテン入社。取締役兼執行役員として海外営業や経営企画、広報部門を担当し、10年から現職。

 

大学生記者のインタビュー後記

・学生時代は好きなことをすればよいというアドバイスに納得し、運の話もとても印象に残りました。モルテンという企業について、さらに深く知りたいと思いました。(今岡)

 

・質問に真剣な眼差しで答える社長の姿勢や、「働く理由を知るために働いている」という言葉を聞き、夢中になれる仕事を見つけ、情熱を持って生きたいと感じました。(大藤)

 

・社長は気さくな人で、和やかな雰囲気でインタビューできました。社長の「好きなことをやれ」という言葉を胸に、私も積極的に挑戦していきたいです。(竹田)

 

・ 「反省はするけど後悔はしない」という言葉が印象に残っています。私もなんでもできると信じて、チャレンジし、後悔のない人生を目標にしようと思いました。(難波)

 

(インタビュー記事・会社概要・社長プロフィールは2017年2月2日時点)

 

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