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タカキベーカリー 代表取締役 社長執行役員 沼田 二郎(経営者から学ぶ 学生によるインタビュー特集1)

印刷用ページを表示する 掲載日:2018年4月10日

「食卓に幸せを運ぶ」パンづくり 夢とロマンが人を成長させる

社長写真

広島県内の大学の学生が広島を代表する企業の経営者に「働く」をテーマにインタビューした。第1回は、ベーカリー事業を展開するアンデルセングループのタカキベーカリーの沼田二郎社長。パン作りへの思いを聞いた。

 

大学生記者によるインタビュー

学生記者写真

―戦後、パンの食文化が根付いていない中で創業された背景は。

 創業者の高木俊介が、7年間の戦地勤務を終えて帰還し、1948年に創業しました。食糧難の時代に、消費者の食生活の向上に貢献したいという気概を持って仕事に取り組みました。「おいしいものを作ろう」と仕事は常に一流を目指してきました。「全ての仕事は素人より始まる」という考えの下で、未知なるものに挑戦し続けています。

 

―一押しの商品は。

 「石窯パン」です。マツダスタジアムにも「石窯 タカキベーカリー」と書いた看板を出しています。今後は茨城県つくば市にある専用工場のラインを増設するなど、生産体制の整備を進めます。石窯パンは火ではなく、熱で焼く手法で当社が独自に開発した商品なので、大切にしたい思いから、おいしい食べ方の提案を通じて、要の商品に育てています。例えばオリーブオイルを付けるとおいしさが増しますし、ディップをパンの上にのせてオープンサンドで楽しんでいただくなど、いろいろな食べ方を紹介して、石窯パンの魅力の周知に努めています。

 

―「食育」にも力を入れていますね。

 当社は長い間、「ライフスタイルマーチャンダイジング」に取り組んでいます。「この場面では、こういったパンはどうですか」という、商品を売る前に生活を売る提案をするということです。従来、朝食は食パン、昼食にサンドイッチ、おやつに菓子パンを食べることはあっても、夕食にパンを食べることは少なかったと思います。今後、週に1回もしくは月に1回夕食にパンを食べるライフスタイルが広がれば、もっと食事のメニューが変わり、パン文化が広まっていくと考えます。単に商品としてパンを売るだけではなく、新しい食生活、パンの食べ方を提案して、パンを楽しむ生活をもっと日常に根付かせていきたいです。

パンを商品として売るだけではなく豊かな食卓を提案する。(写真)
パンを商品として売るだけではなく豊かな食卓を提案する。

 

―新人時代に苦労したことは。

 入社当時はパンの製造を担当していました。工場で働いていたのですが、作業がきつかったのを覚えています。夜勤が多く、当然勤務時間が深夜になるため、体力的につらいこともありました。

 

―その経験が現在に生きていることは。

 生産現場で働いていた時は、品質が安定した商品をスムーズに製造することに力を入れました。仕事を早く終わらせて定時に帰宅し、余暇を持ちたかったので、製造ラインを遅れさせないことや、作業効率を上げるためにはどうすればいいかを常に考えていました。これは決して仕事に手を抜いていたのではなく、自分なりに工夫を重ねていたということです。現在はこの意識付けを、会社全体で進めています。

 今年度のキーワードは「価値」と「現場力」。「価値」とは文字通り商品をはじめ、仕事そのものの価値のことであり、「現場力」とは生産・営業共に、「自分たちの職場は自分たちで改善していく」という意識を各人が持ち、自発的に工夫していく力です。こうした力を身に付けるため、社員とは日頃から話をしています。この2つのレベルを上げて、当社のキャッチフレーズ「食卓に幸せを運ぶ」を実現したいと考えています。

 

―座右の銘を教えてください。

 私は昔、野球をしていました。野球への思い入れから、カープの黒田投手の「耐雪梅花麗」(雪に耐えて梅花麗し)を挙げます。苦労をした先に美しい花が咲くとの意味で非常に良い言葉。何かを成し遂げたいとき必ず苦労に直面しますし、乗り越えなければなりません。

 

―「働くこと」を言い換えると。

 夢を持つこと。すなわち「ロマン」です。ただ漠然と働くのでは得るものも少ないですし、退屈でつまらないと思います。例えば、「かっこいい車を買いたい」といった、比較的身近な夢でもいいので目標を持てば、自分を成長させる道筋がつきます。もちろん夢やロマンだけではうまくいかないこともあると思いますが、結果を追い求めつつ、バランスを取りながら仕事に取り組んでほしい。

 小さな目標でもいいので、繰り返し達成していけば、必ず成長できます。これは日常生活などいろいろな場面でも言えることです。この意識を持って、学生生活を送ってほしい。

 

会社概要と社長プロフィール

【会社概要】

 1948年に広島で創業者夫妻と従業員2人の4人で創業。本格的な石窯を導入し、ヨーロッパの伝統的な職人の味へのこだわりや、添加物をできるだけ使用しない安全・安心なパンづくりに取り組んでいる。また、独自の冷凍技術を生かし、冷凍パン生地や焼成冷凍パンなど高品質な商品を全国へ提供している。

 

【社長プロフィール】

 岡山大農学部を卒業後、1983年に入社。岡山工場長、生産本部長、営業本部長などを経て、2016年4月から社長。広島市出身。

 

大学生記者のインタビュー後記

 

・今回、初めて社長という立場の方とお話をさせていただきました。終始、沼田社長のパンを愛する気持ちを強く感じることのできるインタビューでした。やはり、社会人として精進していくためには何かを好きだという気持ちを持ち続けることが大切なのだと学びました。私も大学3年生となり、将来に不安な気持ちもありますが、好きなことをやり抜くという部分は最も大切にしていくべきだと感じました。(江口)

 

・沼田社長ご自身が誰よりもパンを愛し、パン文化をもっと日本に浸透させようとしている姿に感銘を受けました。また夢やロマンを大切にすることで、人生が輝くことを学びました。(古田)

 

・戦後広島で創業され、食糧難の中、外国の文化であるパンを提供し、日本を元気にしたいという気持ちに強く感動しました。働く上で、夢を与えることや、ロマンと夢を追うことが大事とうかがいました。大学生活の4年間でいろいろな経験を積み重ね、夢や目標を持ち、それを追い続けたいと思いました。(河相)

 

(インタビュー記事・会社概要・社長プロフィールは2017年1月12日時点)

 

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