県民の皆様に,人権について身近に感じ,考えていただくことを目的として,広島法務局や県などの主催により,人権啓発フェスティバル「ヒューマンフェスタ2010ひろしま」が,12月5日(日曜日)に広島市内で行われ,その行事の一環として「犯罪被害者支援セミナー」を開催しました。
本セミナーでは,性被害を中心に,身の回りで実際に起きている事例を通して,被害を受けた方やその家族,遺族が置かれている状況について学びました。
講師からは,実際に支援に携わっている立場として,
などのお話しがありました。
また,セミナーの中で,講師が紹介された「いのちと魂のメッセージ」は,実際に被害に遭われた方やそのご家族が書かれており,その一つ一つに込められた苦しみや悲しみといった心の叫びが心に強く響きました。
わたしたちの誰もが,ある日突然,何の落ち度もないのに犯罪に巻き込まれ,思いもかけず犯罪被害者となる可能性があります。今回のセミナーを通して,犯罪被害者支援について,社会全体の問題として捉え,共感する意識を拡げていく大切さを感じました。
また,フェスタの会場では,人権啓発資料・パネル展も同時に行われ,犯罪被害者支援に関するパネルや,民間の被害者支援団体の広島被害者支援センターや県警が作成した支援内容を紹介するリーフレット,県や広島市の総合相談窓口のチラシの展示などを合わせて行いました。