まちなかの涼しさをみんなでわかちあう。それが、ひろしまクールシェアです。
ひろしまクールシェアは家庭のエアコンを消し、商業・公共施設などに出かけて涼しさを分かち合うことで家庭の電力使用量を削減し、地域全体の省エネに繋げていく取り組みです。
ひろしまクールシェア事業は、低炭素社会の実現を最終目標とした、家庭における省エネ行動促進事業のひとつです。
低炭素社会とは、(1)二酸化炭素排出量を最小限にする(カーボンミニマム)、(2)豊かさを実感できる簡素な暮らし、(3)自然との共生、を基本理念とした,全世界で実現すべき,未来の地球の姿です。
https://www.env.go.jp/earth/info/pc071211/jp.pdf 参考資料:低炭素社会づくりにむけて(環境省)
区分 | 2007年(基準年) | 2013年(基準年比) | 県の削減目標(基準年比) |
---|---|---|---|
産業部門 | 4,195 | 4,039(▲3.7%) | 2020年に基準年比13%改善 |
運輸部門 | 696 | 638(▲8.3%) | 2020年に基準年比24%改善 |
家庭部門 | 467 | 478(+2.4%) | 2020年に基準年比42%改善 |
業務部門 | 465 | 402(▲13.5%) | 2020年に基準年比42%改善 |
廃棄物部門 | 50 | 45(▲10.0%) | 2020年に基準年比10%改善 |
小計 | 5,873 | 5602(▲4.6%) | 2020年に基準年比13%改善(産業部門除く) |
広島県では,第2次広島県地球温暖化防止地域計画によって,2011年度から2020年度の10年間の期間に達成すべき目標を定めています。表は広島県の温室効果ガスの排出量をまとめたものです。広島県では、全体として二酸化炭素排出量は減少しながらも、家庭部門の排出量のみ基準年から増加しています。そのため、県では家庭部門の二酸化炭素排出量の削減に向けて、家庭における省エネ行動促進事業を実施することとしました。
ひろしまクールシェア事業の目的は、家庭部門における二酸化炭素排出量削減と省エネ行動へ転換です。
家庭用電化製品 | 電気使用量/年間 | 消費電力/1時間 |
---|---|---|
1位 電気冷蔵庫 | 14.2% | 0.037kWh |
2位 照明器具 | 13.4% | - |
3位 テレビ | 8.9% | 0.144kWh |
4位 エアコンン | 7.4% | 0.650kWh(夏季) 0.791kWh(冬季) |
省エネ行動は大量生産・大量消費の生活様式から脱却し,低炭素社会実現するために必要不可欠な行動変容です。ひろしまクールシェアは、実際の節電行動だけでなく、参加者が省エネ行動について考える機会としています。
本年度では省エネ商品の中でも、参加者の省エネ家電やゼロエネルギーハウス(ZEH)への転換を支援する施設の参加協力を重点的に依頼し、クールシェアの場として提供いただく予定です。
ひろしまクールシェア事業を実施することにより,参加世帯には(1)電気代の節約,(2)参加協力施設が設定している特典,(3)県が実施する抽選,(4)家族団らん,が副次効果として期待されます。また,参加いただく協力施設には(1)施設利用者の増加,(2)施設の売り上げ増加,(3)県のホームページなどによる施設のPR,(4)環境事業参画による施設のイメージアップに寄与,が副次効果として期待されます。
昨年度は622施設にクールシェアの場としてご協力頂き、174,000人/日の参加を頂いたと推計しております。また、節電効果は241,845kWh/日が見込まれ、134.5t/日の二酸化炭素が削減できたとされています。
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