「ひろしま環境賞」は,地域における環境保全活動や環境に配慮した地域づくりに関して顕著な功績があり,他の模範となる 功績をあげられた個人又は団体を称えるとともに,県民の環境保全意識の向上や活動の促進を図ることを目的として平成6年度に創設し,今回で25回を数えます。
平成30年度の受賞者の表彰式は6月3日(日曜日)の「環境の日」ひろしま大会において行います。
尾道市立高見小学校(尾道市)
「しまなみ海道」の起点「向島」南部にある同校は,その地域環境を活かし,家庭や複数の地域組織の支援を受けて,自作いかだによる無人島体験をはじめ,海,川,森の複数分野に渡って,組織的・系統的・継続的な環境学習を行うほか,保護者や地域とともに平成12年から海岸や山の清掃活動を続けています。
こうした取組みは,家庭や地域に溶け込んだ環境保全に係る普及啓発活動となっています。また,研究成果として県内に広く発信しており,他への波及効果も期待されています。
安芸高田市立川根小学校(安芸高田市)
県北部に位置し,周囲を山に囲まれる同校は,昭和59年から長年に渡り,保護者や地域の協力を得ながら,かつての地域の主産業であった「炭焼き」を通じた環境学習を継続しています。
炭焼き窯に隣接する山小屋に泊まり込んでの「炭焼き合宿」や作った炭の販売などの体験的活動は,森林環境保全に係る意識高揚につながるものとなっています。
折出 幸二(安芸郡坂町)
業界団体の役員として長年に渡り,産業廃棄物適正処理の推進や産業廃棄物処理業者の育成に取り組んでいます。
また,行政と連携して,不法投棄廃棄物の撤去や環境イベントでの啓発活動などを継続して行い,地域環境の保全に貢献してきました。
山本 健一(広島市安佐北区)
業界団体の役員として長年に渡り,地域の環境衛生行政に積極的に協力し,合併浄化槽への転換や浄化槽の適正な維持管理の推進に取り組み,水環境の保全に貢献してきました。
また,平成26年に発生した広島市土砂災害では,自ら率先して被災地の浄化槽等の復旧に尽力しました。