今日は,呉市の大和ミュージアムで行われた「大和ミュージアム開館5周年事業 瀬戸内歴史海道シンポジウム」に出席しました。
シンポジウムの前に,呉市内のレンガ倉庫群の見学に伺わせていただきました。明治時代に建設された赤レンガ造りの倉庫は,眼前に広がる呉湾,そして,アレイからすこじまに停泊中の船舶ともマッチして,港町呉を象徴する景色として有名です。現在は,まさに倉庫として使われていますが,この歴史的価値を活かさない手はありません。多くの人を呼び込むことのできる活用方法等について,今後,県としても一緒に考えて参りたいと思いました。
この後,大和ミュージアムへ移動し,瀬戸内歴史海道構想シンポジウムにおける,観光庁溝畑長官,愛媛県中村知事,呉市小村市長,瀬戸内海汽船株式会社仁田会長,そして,大和ミュージアム戸高館長によるパネルディスカッションに参加しました。
溝畑長官からは,観光とは経済活性化というよりも,住んでいる人そのものを活性化させるものであり,住んでいる一人ひとりがマナーやコミュニケーションを高めていくもの,そういう意味でも瀬戸内エリアは大きな可能性を秘めている,とお話いただきました。
また,愛媛県中村知事からは,街づくりとは地域の良さを織り込んでいくことであるというお考えのもと「坂の上の雲」をベースにした街づくりに取り組まれた松山市長時代のお話と,知事に就任され,市という範囲から愛媛県さらに広範な瀬戸内というエリアに視野を向けていきたいというお話がありました。さらに,愛媛県・広島県の間には相通ずる歴史,文化,経済があり,現在ではしまなみ海道という共有の資産がある。ぜひ,これらの共有資産を活かした地域連携を進めて行きたい。例えば,レンタカーやフェリーなどを活用して,より使い勝手の良い旅行商品の共同開発などを一緒に考えていけないかなど,大変心強いお話をしていただきました。私からは,愛媛県との連携は当然進めて参りたいし,大阪都や中京都といった構想以上に,広島県と愛媛県が連携・協働すれば,もっと大きなことができるのではないかと思いますとお話しました。