このたび広島県では,地球温暖化防止のため,県民の皆さん一人ひとりのエコ意識を高め実践行動をしていただくために,毎月第一土曜日を「ひろしま環境の日」としました。実践行動の内容は,1 エコドライブ・エコ通勤-出かけるときは徒歩や公共交通機関で。2 エコな買い物-買い物にはマイバック持参で。3 省エネ生活-家族で電気や水の使い方をチェック です。県民皆様のご理解とご協力をお願いします。
さて,その第1回目の「ひろしま環境の日」が今日6月5日です。そして同じく今日,呉市において,第8回県政知事懇談「湯崎英彦の宝さがし」を行います。そのような訳で今日は,JR山陽線・呉線を使って新広駅へ向かい,そこから水素自動車を使って宝さがしを行いました。
まず初めに,呉市蒲刈町の「県民の浜」を訪れ,「藻塩づくり体験施設」を見学しました。1984年に浜の造成中に古墳時代のものと思われる製塩土器が発掘されたのをきっかけに地元の有志の方々が10年以上をかけて研究し,古代の製塩技術を再現されたそうです。今では,その技術を元にして,近代的な製塩工場ができています。ここで作られた藻塩は,ポテトチップスやラーメン,しょう油,そして塩キャラメルなど多くの食品で使われているそうです。藻塩は,ピリピリとした塩気がなく,それだけで旨味が詰まっている味でした。
また,丁度,修学旅行に来ていた子どもたちがカッター体験中でした。太平洋や日本海には見られない「翡翠(ひすい)色」に輝く海がとってもきれいでした。蒲刈に来た子どもたちが,いつまでもこの瀬戸内の美しさを覚えていてくれると嬉しいですね。
次に,呉市豊町の御手洗町並保存地区を訪れました。御手洗は,江戸時代に潮待ちの港として栄えた町です。当時から瀬戸内海交通の中継港として九州と大阪・京都を直接結ぶ重要な地域でした。そのためか,京都から来られた観光客の方が,町並みは京都みたいだけれども,すぐ隣に海が見えるのが面白いとよく言われるそうです。旧柴屋住宅,若胡子屋敷,松浦時計店,乙女座と見学して歩きました。通りに面した民家には,どの家にも一輪挿しが飾ってあり,御手洗の方々の御もてなしの心が伝わってきました。
午後から,呉市広市民センターで県政知事懇談会を行いました。今回も,地域の方々の健康づくりを進めている方,カキ養殖や農業を営んでいる方,教育機関と地域との交流に取り組んでおられる方など,多彩な市民の方々に出席いただきました。蒲刈島や大崎下島から参加の方からは,安芸灘大橋の通行料に関してのご意見が多く出ました。
呉市は,倉橋から大崎下島まで,海も山もとても美しい地域であるとともに,御手洗や呉市など日本史の教科書に出てくるような地域であり,日本中の人をひきつける魅力とパワーを秘めた地域と感じました。