今日は,県政知事懇談「湯崎英彦の宝さがし」の第5回として,庄原市を訪ねました。
まず,庄原市東城町の商店街筋にある観光交流拠点「えびす」を訪ねました。ここでは,観光情報提供や地域産品を素材とした食品や工芸品などが販売されています。京都の町家をイメージして設計されたそうで,大窓に面した廊下は定期的にギャラリーとして活用されていました。離れは,6月にレストランをスタートさせるべく準備が進められています。
次に「えびす」の近くにある「三楽荘」へ行きました。明治24年に建設された数奇屋造りの建物で,長年,旅館として使われてきたもので,現在,内外装の工事中でしたが,将来的には地域の迎賓館的な役割を担わせたいそうです。この修繕が終わると,また何百年も活躍できる建物に生まれ変わることでしょう。
「三楽荘」見学終了後,近所の保育園児が作成した可愛らしいお雛様を見せてもらいました。
この後,庄原へ移動し,株式会社グリーンカクエイを訪問しました。平成12年に,建設業から水耕ネギで農業に参入し,年間売上2億円を超えるまで成長したそうです。地元雇用も創出し,新しいビジネスの形,新しい農業の形であると感じました。
午前中の最後は「まなびの森」で,地元ボランティアによる不要木の伐採や進入路・炭窯の整備など里山再生の取組の現場を見学しました。急傾斜面など特に困難な場所以外は全て地元の皆さんがボランティアで整備されているそうです。丁度,地元保育園児が遊びに来ていました。森の中で泥まみれで遊ぶ子どもの表情はとても生き生きしていました。私達のためにと,特別に,おむすびと豚汁を準備していただきました。豚汁は,地元の根菜など具沢山で旨味が詰まっており,とても美味しかったです。ありがとうございました。
午後からは,庄原市役所の1階ロビーをお借りし,県政知事懇談を行いました。今回は,庄原の地で仕事をするために移り住んで来た方,地域で農業に従事されている方,安心して子育てに取り組めるよう活動されている方など,様々な方に参加していただきました。
今日お会いした皆さんは,地域の課題をしっかりと認識しておられ,また課題を克服するためにどのように取り組めばよいのか,といった意識をしっかり持っていらっしゃる方が多かったように思います。それだけ,皆さん地域を愛し,地域のために尽くしたいという気持ちが強いのだなと感じました。