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団塊世代の地域デビュー事業 【事業・学習プログラム事例】
分野:市民生活
事業形式:学級・講座
学習展開方法:講義・演習型
様子 | ~3年次の講座の様子~ | 比治山の自然・歴史散策 | 合同昼食会 | スローライフ体験in似島 |
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特徴 | ○中高年の方々が公民館活動に関心を持ち,参加できるよう,様々な趣向を凝らして事業を実施している。 ○区の地域課題から出発し,その解決に向けて,公民館のネットワークを活かして,各公民館が連携・協働し事業を展開している。 ○南区内公民館の職員でチームを組み,事業企画と同時に職員研修を実施し,課題の共有,その事業を企画・実行するアクションラーニングにより,事業が展開されている。課題の共有から,事業目的を明確にし,取り組んだことで成果を挙げている。 |
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概要 | 《事業の経緯》 (財)広島市ひと・まちネットワークでは,市民のまちづくり活動を支援していくために,広島市を8つの行政区ごとに各区内の公民館が連携し,それぞれの区が持つ地域課題を取り上げた区内公民館ネットワーク事業を展開してきている。 平成16年,南区では,このネットワーク事業を団塊の世代が大量に定年退職する「2007年問題」に対応した「中高年のための地域デビュープロジェクト」として取り組むこととし,仁保,青崎,段原,大河,楠那,宇品,似島の区内の7つの公民館の職員で構成するプロジェクトチームを立ち上げた。 《事業の趣旨》 ・知識・経験とも豊富な中高年の世代に少しでも地域に目を向けていただき,地域づくりに参加しようとするきっかけづくりをする。 《内容》 ~1年次(平成17年度) 「中高年のための地域デビュー事業」~ 《1年次の特徴》 ◎1つの公民館が1つの事業を担当することにし,様々な地域の方が参加しやすいように,開催日,開催場所をそれぞれ違えて実施した。 プロジェクト(1) (青崎公民館) | 「videoでつなごう!南区」 講師:ケーブルテレビカメラマン 内容:事業全体の様子をビデオに納め,記録として映像に残していく取組。事前に撮影や編集のコツを学び,実践編として現地で実際に事業の様子を撮影していった。 |
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プロジェクト(2) (南区地域福祉センター) | 「40歳からの新ライフ講演会」 講師:元プロ野球広島東洋カープの選手 内容:プロへの入団への決意,野球人生の苦難,ふるさとへの思い,地域と共に生きる大切さなどが語られ,中高年の共感を得た。 |
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プロジェクト(3) (似島公民館) | 「小学生と行く!愛ランド似島わくわくツアー」 講師:野外活動専門家 内容:似島少年自然の家において,小学生とグループを組み,一緒に活動した。参加した中高年には,申込み時にツアーの詳細や役割などをまとめた「ちょっとシニアなサポーターガイド」を配布した。当日は,小学生をサポートしながら,自分自身も活動を満喫した。 |
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プロジェクト(4) (仁保・楠那公民館) | 「黄金山ぴかぴかウォーク」 内容:黄金山を取り巻く周辺の公民館が連携して,黄金山の頂上にある公園まで,自然散策と道路両側のごみ拾い(清掃活動)をした。 |
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プロジェクト(5) (宇品公民館) | 「団塊世代の定年戦略セミナー」 第1回:体力づくり 第2回:定年前後の家庭経済 第3回:栄養バランスを考えた食事実習 第4回:余暇発見(自然観察,クラフト体験) |
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《1年次の成果や課題》 ・様々な地域の方が参加しやすいように,開催日,開催場所をそれぞれ違えて実施したが,中高年の主体的な参加は少なかった。 ~2年次(平成18年度) 「団塊世代のわくわくフェア’06」~ 《2年次の特徴》 ◎公民館祭りスタイルで,多様なプログラムを準備し,選択プログラム方式で事業を実施した。 プロジェクト(1) | 体力チェック&元気保持運動 |
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プロジェクト(2) | 資産運用セミナー入門 |
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プロジェクト(3) | 世界一あがる凧「バイオカイト」の魅力に迫る |
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プロジェクト(4) | 「草花の寄せ植え」入門 |
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プロジェクト(5) | 「バイオカイト」の実演 |
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プロジェクト(6) | 「ピンホールカメラ」作り |
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プロジェクト(7) | そば打ち入門 |
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《2年次の成果や課題》 ・公民館祭りスタイルで実施したところ,初めて公民館に来た人が多く,主体的に参加された中高年の男性も多かった。しかし,人数としては多いとはいえなかった。 ~3年次(平成19年度) 「大人の悠々体験」~ 《3年次の特徴》 ◎事業企画と同時に職員研修を実施することで,職員で共通の認識をもち,事業の目的を明確にした。 研修の主な内容としては,NPO法人広島県余暇プランナー協会の会員の方に,団塊世代の男性の思いや現状についてお話を聞き,事業企画にも意見をいただいたり,ワークショップにて,受講者の方の講座参加後への期待などについて話し合った。 ◎団塊の世代の実態を把握し,対象を「定年を迎えて何かをしなければいけないと思っているけれども,何をしていいか分からず,時間を持て余している人」に絞りこんだ。 ◎事業の目的を以下のように定めて,実施要項に盛りこんだ。 ・公民館活動への参加を促す。 ・継続的に公民館で活動するきっかけをつくる。 ・学習の成果を地域活動や青少年育成活動に還元する視点を持つ。 | 内容 | 目的を達成するための工夫 |
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パート1プログラム(1) | 比治山の自然・歴史散策 | 広島市現代美術館で有名な比治山を中心に,自然散策や歴史的建造物などを見て回る散策をした後に,人気料理店での昼食会プログラムを加えて,夫婦で参加しやすい講座にした。 | パート1プログラム(2) | 宇品築港の歴史散策と健康ウォーキング | 参加者が散策に出かけている間,南区内の3つの公民館で活動している男性料理グループに,昼食の郷土料理を準備していただいた。公民館で活動している男性の姿を見てもらうことで,地域活動に視野を広げてもらった。散策が終わった後,男性料理グループとの合同昼食会をした。 | パート1プログラム(3) | スローライフ体験in似島 (1)宇品周辺カヌーツーリング (2)本格釣り講座 (3)似島下高山登り&みかん狩り | 瀬戸内海に浮かぶ似島という自然の資源を十分に活用し,アウトドアの活動を計画することで新たな男性参加者の開拓を図った。 | パート2 | おやじの郷土料理入門 | ・パート1が終わってから,1ヵ月後に行った。男性の地域づくりの参画のきっかけをつくることを期待し,グループ化をめざした。 | 《3年次の成果や課題》 ・各講座は,定員を上回る参加人数であり,地域の利用者のニーズに応じることができた。 ・公民館事業へ初めて参加した方が多く,利用者拡大につながった。夫婦での参加が男性の利用増につながると考えた主催者の意図が的中し,夫婦での参加が多かった。 ・男性料理グループとの交流によって,男性の地域づくりへの参画という講座の目的を自然な形で伝えることができた。 ・野外での活動や食事を共にすることによって,参加者同士の交流が深まった。 ・パート2のプログラム後,参加している人たちがグループとなり,料理教室等の活動を続けている。 |
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成果等 | 【成果】 ・3年次においては,チームで課題を共有し,事業目的を明確にし,取り組んだことで多くの成果を挙げた。具体的には,初めて公民館を利用したという公民館デビュー率が約6割であり,公民館事業への参加を促すことができた。また,今後も事業へ参加したいという方が9割以上もおり,継続活動へのきっかけづくりができた。 【今後に向けて】 ・公民館が地域の拠点として機能を発揮していくために,経験や知識の豊富な団塊世代の方々が地域の活動に参加できるような仕組みを考え,ノウハウを蓄積していく。 |
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問合わせ | (財)広島市ひと・まちネットワーク仁保公民館 〒734-0024 広島市南区仁保新町1-8-6 電話:082-281-1831 Fax:082-281-1886 E-mail:niho-k@hitomachi.city.hiroshima.jp |
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