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バイキング料理を利用した食育プログラム 【事業・学習プログラム事例】

(国立山口徳地青少年自然の家)

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分野:環境
事業形式:学級・講座
学習展開方法:参加体験型 

事業の様子
事業の様子の写真1事業の様子の写真2事業の様子の写真3
特徴○年齢に応じたプログラムを開発したので,発達段階に応じた指導ができる。
○参加体験型のプログラムで,ゲーム感覚で楽しみながら取り組むことができる。
概要

1 共同研究の背景と経緯
 今日,子どもたちへの「食育」の推進が求められている。「食育」とは,健全な食生活をおくることができるように,「食」に関する知識と「食」を選択する力を,様々な経験を通じて習得させることである。また,その重要性から,知育,徳育及び体育の基礎となるべきものとして位置付けられている。
 「食育」が重視されている背景には,現代社会において,「食」を大切にする心の欠如,栄養バランスの偏った食事や不規則な食事の増加,肥満や生活習慣病の増加といった「食」を巡る問題がある。こうした問題の解決を図るため,「食育」の推進を目的に,平成17年6月,「食育基本法」が制定された。この法律では,保護者や教育関係者,また,農林漁業者等が積極的に活動に取り組むとともに,関係機関の連携が肝要であるとしている。
 今回,食育プログラムを実施した国立山口徳地青少年自然の家は,青少年の健全育成を目的に,全国に設置されている国公立等の青少年教育施設の一つである。青少年教育施設の特色として,寝食をともにする生活体験があげられ,そこでの食事は,家庭を離れて仲間と共にとる,あるいは,見知らぬ他の団体と共にとることから,生活体験・交流体験の機会,そして,食育の機会になる。
 国立山口徳地青少年自然の家の食事の提供方式は,バランスのとれた食事を選択する能力を養うことや自分の体に合った量をとることを目的に,朝食・昼食・夕食ともバイキング方式を取り入れている。子どもたちのバイキング料理のとり方および食事の様子を見ていると,偏った食品の選択(特定のものだけ食べる),少ない食事量,後片づけのマナーの悪さ等の問題が散見された。食育を推進する観点からも,こうした問題の解決が課題であったが,「国立山口徳地少年自然の家」は食育に関する専門的な知識や経験を有していない。一方,山口県立大学は,食育に関するプログラムを開発,実践する場とともに,学生が食育に実践的に取り組む実習の場を求めていた。そこで,平成18年度より国立山口徳地青少年自然の家と山口県立大学が共同で,自身が食事の偏りや摂り過ぎ等の問題に気づき,主食,主菜,副菜の揃ったバランスのよい食事を選択する知識と能力を身につけることを目的として,「バイキング料理を利用した食育プログラムの開発」に取り組むこととした。

2.研究組織
 (1)国立山口徳地青少年自然の家 
 (2)山口県立大学
 (3)プログラム参加児童・企画事業「キッズわくわくキャンプ」

3.食育プログラムの概要
 (1)食育プログラムの実施スケジュール
 (2)アンケート
 (3)介入プログラム

4.食育プログラムの実施結果
 (1)アンケート
 (2)介入プログラム

5.感想 
 (1)参加児童および保護者
 (2)学生
 (3)キャンプ担当者

6.総括
 (1)国立山口徳地青少年自然の家の立場から
 (2)大学教員の立場から
 (3)今後の展望

成果等【成果】
 今回の事業では,子どもたちが国立山口徳地少年自然の家で体験して学んだことを家庭でも持続できるように,保護者も同様の学習をした。プログラム実施後のアンケートから,「普段から好き嫌いのない子で,私が出したものはみんな食べてくれていたが,私が勉強させてもらったことで,食育に関する観点をいれて食事を出せるようになった。」「私も食育を意識して,調理するようになった。」など保護者の側にも変化が見られた。また,「子どもが帰ってから,食を通して会話ができるようになった。」など親子のコミュニケーションを活性化させる意味でも効果があった。このような成果が得られたことは教育機関と保護者が連携することによって,子どもたちへの食育に関する力を育むことができ,保護者連携の大切さが明らかになったといえる。
 また,子ども自身も,体験から学んだことで,食事のとり過ぎや,偏りを自分で判断する力が高まった。
問合わせ国立山口徳地青少年自然の家 Tel 0835-56-0122 E-Mail:tokuji@niye.go.jp

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