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【平成29年12月27日更新】平成29年度広島県公民館等職員研修会 研修報告

日時・場所

〈東部会場〉 平成29年11月30日(木曜日) 10時00分~15時30分 三原市中央公民館

〈西部会場〉 平成29年12月1日(金曜日)  10時00分~15時30分 安芸高田市民文化センター

 研修内容(※東部会場82名 西部会場64名)

開会行事(10時00分~10時30分) 

挨拶
広島県立生涯学習センター所長 加藤 浩司
説明
「ひろしまの土砂災害を知る・学ぶ・伝える~防災の取組に関する県の支援について~」
広島県土木建築局砂防課 主査 新田 勉
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  広島県立生涯学習センター所長の挨拶後,広島県土木建築局砂防課職員が「ひろしまの土砂災害を知る・学ぶ・伝える~防災の取組に関する県の支援について~」の話をしました。参加者が分かりやすいように土砂災害の映像を流したり,広島県の土砂災害危険個所について写真や数値を示したりして説明しました。また,学校や公民館と連携して災害伝承の取組を行っている事例を紹介し,公民館等を拠点とした防災の取組を推進すると共に,県も積極的に支援していくことを話しました。

講演(10時30分~12時00分)

 演題
 「公民館の『新境地』をめざすための心得とコツ」
 講師
 特定非営利活動法人ふくおかNPOセンター 代表 古賀 桃子 

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 講演では,現代的課題やその背景,講座企画の大切な視点となる「学び」のつくり方や「学び」の実技等について講義をしていただきました。これからの現代的課題への取組において行政・市民・企業が協力し,多様な主体を巻き込みながら連携を図り,協働していくことの大切さやその協働がうまく機能している好事例をたくさん紹介していただきました。
 また,これからの社会教育の役割として公民館等が地域のための中間支援をしていくことの重要性についても教えていただきました。さらに,これからの取組を推進していく上で「常に,身の丈を意識しよう」という話をされました。それは,つまり持続可能な取組を続けていくためには自分たちの力でできることを考え,無理をするのではなく,楽しく取り組めるようにしていくことが大切であるということです。PDCAの視点の重要性や「学び」づくりのポイント等の話もされ,公民館職員にとってこれから講座を企画していく上での大切な視点を学ぶことができました。 

分科会(13時00分~15時30分) 

 講義・演習を通して,生涯学習・社会教育に関する重要なポイントを学ぶことで,学習の企画・立案や学習相談,人や情報のコーディネート,地域づくり・まちづくりの推進などの取組の中心的な役割を担う公民館等職員としての専門性の向上を図ることをねらいとして,「生涯学習・社会教育の基礎」「学習プログラムのリデザイン」「地域リーダーの支援」という3つの分科会を行いました。

第1分科会「生涯学習・社会教育の基礎」

目標
  講義・演習を通して,「生涯学習・社会教育に関する基本事項」や「生涯学習振興・社会教育関係職員の役割」について学ぶとともに,持ち寄った事業・講座の分析に挑戦する。
コーディネーター
(東部会場)
庄原市教育委員会教育部生涯学習課 主事 秋山 勝彦
広島県立生涯学習センター 社会教育主事 里本 佳子
(西部会場) 
大竹市教育委員会生涯学習課 主査 中本 篤子
広島県立生涯学習センター 社会教育主事 里本 佳子 

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 【講義・演習1】
 「基本事項」では,ペアインタビュー・他己紹介,用語の確認をしました。用語の確認は,クイズ形式で回答してもらうことで知識の定着を図りました。会場も盛り上がり,楽しい雰囲気で演習を進めました。
 【講義・演習2】
 「生涯学習振興・社会教育職員の役割」では,期待されている資質・能力として特にコミュニケーション能力を取り上げ,「(1)自分を相手に伝える(自己開示)」「(2)言いたいことを伝える(アサーション)」「(3)相手の話を促す」の3つについて講義・演習を行いました。また,公民館の役割について「つどう」「まなぶ」「むすぶ」のキーワードをもとに公民館が地域の「人と人をつなぐ拠点」となっていることを確認しました。
 【講義・演習3】
 「企画の分析に挑戦しよう!」では,講座を企画する手順や視点について確認し,各自で持ち寄った企画の分析を通して「個人の要望」や「社会の要請」の課題を意識した事業や講座の作り方の基礎を学びました。受講者からは,「個人のニーズと社会的要請がマッチすることを意識してみたいと思います。」という感想もありました。

第2分科会「学習プログラムのリデザイン」

目標
 例示する学習プログラムについてグループで協議するとともに,自らの学習プログラムを見直すことを通して,学習プログラムをリデザインする力の向上を図る。
コーディネーター
(東部会場)
福山市中部生涯学習センター 補佐兼次長 前田 明美 
府中市栗生公民館 活動推進員 羽紫 尚美                
三次市教育委員会文化と学びの課 主任 高杉 和正   
大崎上島町教育委員会教育課 主事 西原 琢真
広島県立生涯学習センター 社会教育主事 毛利 洋子
(西部会場)
広島市藤の木公民館 館長 伊藤 隆宣
広島市観音台公民館 館長 新谷 好史
大竹市教育委員会生涯学習課 副主任 武居 史恵
江田島市大柿公民館 館長 山野 美智子
広島県立生涯学習センター 社会教育主事 毛利 洋子
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 【講義】
 「学習プログラム開発で大切なこと3つ」では,学習プログラムを開発する上で複数あるポイントの中から3つ「(1)対象をイメージする(2)学習目的と学習目標を文章化する(3)学習プログラムをリデザインする」に絞ってポイントを確認しました。また,学習プログラムをチェックするための点検シートも紹介し,リデザインの視点を示しました。
 【演習1】
 「おしい!学習プログラム」では,事前に用意しておいた明らかにおかしいプログラム(家庭教育支援・高齢者教育・青少年育成)について,各テーブルでコーディネーターが説明をし,ワールドカフェという手法を用いてそれぞれのグループでリデザインを行いました。活発な意見交流が行われ,時間がたつのを忘れるほど楽しく集中して取り組みました。
 【演習2】
 「皆さんのプログラム!」では,講義や演習1で学んだリデザインの視点をもとに,各自で持ち寄った学習プログラムについてリデザインを行いました。どのグループも積極的にアイディアを出し合いました。「1人で考えているとどうしても担当者の思いばかりが入ってしまう講座となってしまうけれど様々な意見を聞くことができたので,これからの講座作りの参考になりました。」という感想もありました。

第3分科会「地域リーダーの支援」

目標
 講義・演習を通して,「地域リーダーの役割」を学ぶとともに,「地域に参画する担い手の養成」について意見交流することで地域リーダーの支援のために何をすべきか考える。
コーディネーター
(東部会場)
尾道市向島公民館 館長 青木 平
広島県立生涯学習センター 社会教育主事 濱本 篤史
(西部会場)
東広島市教育委員会 社会教育指導員 峯田 正史
広島県立生涯学習センター 社会教育主事 濱本 篤史

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 【講義・演習】
 「地域リーダーの役割について」では,リーダーに求められる役割や地域リーダー(住民リーダー・組織リーダー)について確認をしました。その中で行政や公共的な立場の組織リーダーへ望まれる8つの要件について自己評価を行い,意見交流をしました。「多様な視点でリーダー育成について考察することができました。」「リーダーについて掘り下げて学習することができました。」という感想がありました。
 【演習・協議】
 「地域に参画する担い手の育成」では,住民リーダーを養成するために,住民の地域に対する興味・関心や意欲をもとに3つの参画段階に分け,それぞれの段階において,地域への興味・関心を高め,地域リーダーとなりうる担い手を育てていくために公民館等職員としてどのような取組が考えられるか協議を行いました。受講者にとって住民の地域参画は課題意識が高くどのグループも熱心に話し合いを行いました。「自分の地域の課題を再確認することができました。」 「講座参加者のネットワークづくりをやってみようと思いました。」等の感想がありました。
平成29年度広島県公民館等職員研修会 アンケート集計結果はこちらから (PDFファイル)(219KB)

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