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広島県の文化財 - カナクロ谷製鉄遺跡

カナクロ谷製鉄遺跡

【解説】
遺跡は,農園北隅の丘陵南斜面を12×9mの範囲に平坦にした場所にあり,斜面の下手は鉄滓(てっさい)・炉壁などの捨場となっている。遺構としては2基の製錬炉(地下施設)が残っていた。第1号炉は,平坦面のほぼ中央に位置し,第2号炉は平坦面中央の北寄りに位置している。第1号炉・2号炉ともに,炉底下に防湿の施設がみられる。出土の鉄滓類は,二酸化チタンの含有から,3つのグループに分けられ,製鉄の原料としては砂鉄と鉄鉱石の混用されたことが推察される。鉄鉱石はマンガンを多く含む磁鉄鉱を中心とする。マンガン鋼に近い鉄が生産されたのであろうか。
この遺跡の年代は,出土の須恵器片から6世紀末から7世紀初めごろの時期と推定される。本遺跡は,県内でもこの時期のものは例が少なく,中国地方の砂鉄製錬の源流に位置づけられる重要な遺跡である。

名称 カナクロ谷製鉄遺跡
よみがな かなくろだにせいてついせき
指定 県指定
種別 史跡
種類  
所在地 世羅郡世羅町
員数  
指定年月日 昭和62年12月21日
構造形式  
法量  
公開状況 農園内にあり了解が必要
交通案内 ○JR「河内駅」から「甲山行」バスで「甲山営業所」下車,北へ約5.5km
関連施設 名称  
開館時間  
休館日  
入館料  
所在地  
電話番号  
交通案内  

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