【解説】
比治山の南麓に位置する縄文時代(約12,000~2,300年前)の貝塚である。当時は太田川の三角州が発達しておらず,貝塚は広島湾奥の島の汀線付近にあったと思われる。戦時中の軍の工事によりその主要部分が破壊されたが,昭和23・24年(1948・1949)の調査では,地表下30cmに厚さ約1.5mの貝塚が確認された。貝層は,上・下の2層に分かれ,上層から縄文時代晩期前半(約2,500年前)の灰褐色磨研土器,下層から縄文や同心円状の磨消縄文をめぐらす縄文時代後期後半(約3,000年前)の土器などが出土している。石器としては,石鏃(せきぞく),石匙(せきひ),漁網に使用される石錐(せきすい),自然遺物としては,シカの骨,タイの骨,ハマグリ,カキ,アサリ,シオフキなどの貝類が出土しており,狩猟や漁撈を中心とした生活が明らかになった。
名称 | 比治山貝塚 | |
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よみがな | ひじやまかいづか | |
指定 | 県指定 | |
種別 | 史跡 | |
種類 | ||
所在地 | 広島市南区比治山本町 | |
員数 | ||
指定年月日 | 昭和25年3月22日 | |
構造形式 | ||
法量 | ||
公開状況 | 常時公開 | |
交通案内 | ○「大学病院行」バスで「出汐町」下車,北へ約200m | |
関連施設 | 名称 | |
開館時間 | ||
休館日 | ||
入館料 | ||
所在地 | ||
電話番号 | ||
交通案内 |