【解説】
葛原勾当は文化9年(1812)現在の福山市神辺町八尋に生まれた。3歳の時ほうそうにかかり失明,9歳で京に上り松野検校(けんぎょう)の門に入り,生田(いくた)流の箏曲(そうきょく)と地歌(ぢうた)を学んだ。22歳で勾当の位階を許され,郷里の地名をとって葛原勾当と称した。帰郷して後は,備後,備中(岡山県西部)両国を中心に広く教授に当たり,関西の名手として聞こえた。
勾当日記は,26歳から71歳で病没するまで,みずから案出した木活字を使って記したものである。活字はひらがな,数字,句点からなり,線を刻み触感で判別できるよう,また行は定木で正すように考案されており,今日のタイプライターの原理に通じるものがある。その記載は簡潔素朴,音の世界を詠んだ歌が260首も収められており,勾当の感受性の鋭さがうかがわれる。
名称 | 葛原勾当日記 附印刷用具1具及び琴,三味線稽古墨筆記録10冊 |
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よみがな | くずはらこうとうにっき | |
指定 | 県指定 | |
種別 | 重要文化財 | |
種類 | 典籍 | |
所在地 | 福山市神辺町 | |
員数 | 3帖・11冊 | |
指定年月日 | 昭和29年9月29日 昭和50年4月8日(追加指定,名称変更) |
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構造形式 | ||
法量 | ||
公開状況 | 菅茶山記念館常設展で展示。(展示期間不定期) 開館時間:9時~16時30分 休館日:月曜日,年末・年始 入館料:無料 電話番号:084-963-1885 |
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交通案内 | ○JR「福山駅」から「井原行」バスで「湯野入口」下車,北へ約250m ○井原鉄道「湯野駅」から東へ約800m |
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関連施設 | 名称 | |
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