【解説】
はきものコレクションは約30年間の歳月をかけて,広く全国各地から収集されたもので,形態を主軸に用途を加味して分類し,関係の製作用具・交易用具等を加えて体系的にまとめたものである。コレクションのうちでも特に充実しているのは,はな(鼻)緒はきものとしての下駄類・草履類・草鞋(わらじ)類と被甲はきものとしての藁沓(わらぐつ)類・沓(くつ)類・足袋(たび)類である。はな緒はきもののうち,下駄類には,一木製の各種の下駄をはじめ,雪国で使用されてきた雪下駄,田の代掻(しろか)き,肥料の踏み込み様などに使われてきた田下駄,また草履類には多用な足半(あしなか)草履を含む。被甲のはきものとしては,藁沓類や,木製,絹糸編みなどの和沓,明治以降に普及を見た洋靴,また,足袋類には紐付きの足袋,コハゼ掛け足袋,直(じか)足袋,底のない甲掛(こうがけ)の類が収集されている。その他,水中で履く足桶類,雪氷上の歩行用につけるかんじき類,積雪を踏むのに使う踏俵類など各地で使用されてきたものが含まれており,全国的に概観できる資料として貴重である。
名称 | はきものコレクション 下駄類800点 草履類567点 草鞋類267点 藁沓類213点 沓類145点 足袋類77点 足桶8点 かんじき類88点 踏俵類11点 スキー・スケート類39点 竹馬・缶下駄類15点 その他(引札・看板)36点 |
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よみがな | はきものこれくしょん | |
指定 | 国指定 | |
種別 | 重要有形民俗文化財 | |
種類 | ||
所在地 | 福山市松永町 | |
員数 | 2,266点 | |
指定年月日 | 昭和60年4月19日 | |
構造形式 | ||
法量 | ||
公開状況 | 日本はきもの博物館で公開 | |
交通案内 | ○JR「松永駅」から南へ約300m(株式会社マルヤマ敷地内) | |
関連施設 | 名称 | 日本はきもの博物館 |
開館時間 | 9時~17時(入館は16時30分まで) | |
休館日 | 12月28日~1月1日 | |
入館料 | 一般・大学生1,000円(800円),大学・専門学校生800円(640円),中・高校生600円(480円),幼児・小学生400円(320円) ※( )は20人以上の団体,幼児は4才以上,日本郷土玩具博物館と共通,企画展も含む |
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所在地 | 福山市松永町 | |
電話番号 | 084-934-6644 | |
交通案内 | ○JR「松永駅」から東南へ約300m ○駐車場あり(有料) |