【解説】
銅の鋳物であるこの釣燈籠は,連子窓(れんじまど)を鋳透(いすか)した筒形の火袋の上に,煙出しの孔を半月形に透した花弁形の笠をつけたもので,台の縁は六角形,台下に三足を鋳出し台底に一文字湯口を残している。笠には一面に刻銘がある。南北朝時代の正平21年(1366)に博多商人左近等が厳島神社に奉納したものである。釣燈籠のうち最古の紀年銘があるもので,銘文から考えて,筑前芦屋の鋳物師(いもじ)の作と考えられる。
名称 | 鋳銅釣燈籠 厳島大明神宮燈爐一口筑前国博多講衆等正平廿一年三月三日在銘 |
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よみがな | ちゅうどうつりどうろう | |
指定 | 国指定 | |
種別 | 重要文化財 | |
種類 | 工芸品 | |
所在地 | 廿日市市宮島町 | |
員数 | 1基 | |
指定年月日 | 昭和29年3月20日 | |
構造形式 | ||
法量 | 高さ28cm,重さ8.4kg | |
公開状況 | 厳島神社宝物名品展で一部公開 | |
交通案内 | ○宮島桟橋から南西へ約1km | |
関連施設 | 名称 | 厳島神社宝物館 |
開館時間 | 8時~17時 | |
休館日 | なし | |
入館料 | 一般300円(250円),高校生200円(150円),小・中学生100円(70円) ※( )は50人以上の団体,特別展は別料金 |
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所在地 | 廿日市市宮島町 | |
電話番号 | 0829-44-2020 | |
交通案内 | ○宮島桟橋から南西へ約1km |