【解説】
主屋は,天明8年(1788)の建築で,建築年代の明確な民家としては数少ないものの一つである。普請帖(ふしんちょう)と,小屋裏棟束(こやうらむねづか)に棟札が残されている。
間取りは六間取に台所がある形で,規模の大きい当初の形をよく残している。構造は内法を全て差鴨居でかため,柱数も少ない上等な構である。主屋内に入って見応えがあるのは土間上の梁組みで,太い梁が互い違いに五重におよび,頑丈に組み上げられた姿は圧巻である。建築年代も明らかであって,この地方の民家を代表するものである。
土蔵は主屋の背面に建つ内蔵形式の土蔵で,棟札や普請文書により文化9年(1811) の建築と分かる。また主屋の周囲には明治前期に遡る附属建物も保存されており,中国地方山間部における上層農家の屋敷構成を伝える希少な遺例として価値がある。
名称 | 奥家住宅 主屋 土蔵 |
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よみがな | おくけじゅうたく | |
指定 | 国指定 | |
種別 | 重要文化財 | |
種類 | 建造物 | |
所在地 | 三次市吉舎町 | |
員数 | 2棟 | |
指定年月日 | 昭和53年1月21日(重要文化財指定) 平成28年7月25日(土蔵・附土蔵普請覚日記・附家相略図・土地追加指定) |
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構造形式 |
主屋 |
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法量 | ||
公開状況 | 非公開 | |
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