【解説】
平安時代後期の仁平3年(1153)の作。本品は二十臂(ぴ)延命像としては最古の作品であり,描写の上でも像の尊顔や二十臂をかたどるたゆみない朱線,強い暈(くま)どり,大ぶりな彩色文様に加えて,象頂の四天王に見られる力強い動きの表現など,鎌倉時代(1192~1332)に見られる画風に近い特色を持つ。時代様式の変遷を知るうえで貴重であり,他の作品の年代決定にあたって基準となる作品である。
※普賢延命…特に延命を功徳とする普賢菩薩像。腕が2本のものと,20本の腕を持つ二十臂延命像がある。
名称 | 絹本著色普賢延命像 画絹裏に「延命像仁平三年四月廿一日供養」の墨書がある |
|
---|---|---|
よみがな | けんぽんちゃくしょくふげんえんみょうぞう | |
指定 | 国指定 | |
種別 | 国宝 | |
種類 | 絵画 | |
所在地 | 尾道市西土堂町 | |
員数 | 1幅 | |
指定年月日 | 昭和42年6月15日(重要文化財指定) 昭和43年4月25日(名称変更) 昭和50年6月12日(国宝指定) |
|
構造形式 | 二十臂像で四白象にのり各象首には四天王を頂く形式 | |
法量 | 縦146cm,横85cm | |
公開状況 | 不定期 (公開時期については,持光寺へお問合せください。電話0848-23-2411) |
|
交通案内 | ○JR「尾道駅」から北東へ約300m | |
関連施設 | 名称 | |
開館時間 | ||
休館日 | ||
入館料 | ||
所在地 | ||
電話番号 | ||
交通案内 |