凶悪事件の発生など,子どもの安全が危惧されている中,安全・安心なまちづくりに向けた県民総ぐるみ運動の一層の推進が求められています。
こうした中,県では広島文化学園大学との連携のもと,同大学で教師等を目指す学生を対象に,「なくそう犯罪」広島県民総ぐるみ運動の推進状況,子どもの安全教育や地域安全マップづくりなどに関する特別講義を実施しました。
【講義の様子】 |
学校において,安全管理はとても大切だと感じました。子ども自身に安全を守るための能力を付けさせるとは,どういうことなのか,どうすれば身につくのか,色々な方法があることが分かりました。
私自身,防犯訓練などを小学生の時に受けましたが,夏休み前とか年3回の長期休暇が始まる前に防犯の話を聴くだけでは,なかなか身につけてこれなかったし,実際に不審者に遭っても,どう対処していいのか,今でも分かりません。それを子ども達に身につけさせるのは簡単ではなさそうです。
犯罪を犯してしまう人をなくすことはできないから,犯罪はなくならないと思っていましたが,今日の講義で,狙われないように,隙をつくらないような対策を日ごろから気をつけていくことで,犯罪被害に遭う機会が減っていくという考えを知ることができて,勉強になりました。
そのために,地域安全マップづくりに参加すること,危険な場所は避けて通ることや一人で歩かないこと,服装や時間帯などにも気を付けることの重要性を子どもに指導していきたいし,自分自身も気を付けていこうと思いました。
今後は,講義形式の話を聴くだけの防犯教室だけではなく,話を聴き,知識を得た後,実際に体験してみて,防犯対策についての考えを交流を通じて交換しあったりすると,防犯対策がより深く理解でき,学んだことが自分のものになることが分かったので,子ども達には,地域安全マップづくりのような体験型の勉強を通じて,自らの安全を守る力を身につけてもらう環境づくりが必要だと思いました。
※ 多くの学生のみなさんに,「地域安全マップづくり」について正しい理解を深めてもらい,将来的にはマップづくりの指導者になって欲しいと思っています。