凶悪事件の発生など,子どもの安全が危惧されている中,安全・安心なまちづくりに向けた県民総ぐるみ運動の一層の推進が求められています。
こうした中,県では広島文教女子大学との連携のもと,同大学の教員等を目指す学生を対象に,「減らそう犯罪」広島県民総ぐるみ運動の推進状況,子どもの安全教育や地域安全マップづくりなどに関する特別 講義を2回実施しました。
![]() 【受講風景(12日)】 |
1.日時
2.場所
![]() 【受講風景(18日)】 |
(5月12日)
子どもたちが自分で歩いて調べて作った地域安全マップであれば,「自ら体験して実感を伴う」ことで,本当の意味での安全対策につながるのではないか。
子どもたちを危険から守る知識を身につけると同時に,子どもたちにも安全対策を考えさせることができるようになりたい。
学校管理外での犯罪が全体の45%も起きているということに驚いた。学校で気を付けるだけでは不十分で,子どもたち一人一人が犯罪に対する意識を高める必要があり,こうした意味でも安全マップづくりはとても重要な取組だと分かった。
犯罪が起こる原因として,地域の人間関係の希薄さが影響しているのではないか。隣人が何をしている人か分からないという世の中なので,地域一体となることがキーポイントだと思いました。私は将来,犯罪数が0になるように,物事の善悪を判断する力,犯罪を予防する力を自ら身に付け,子どもたちにも教えていきたいと思いました。
教師が子どもたちの安全を守るためには,犯罪が起きたときを想定した訓練を繰り返し行うこと,用具の使い方の確認なども必要だと感じました。また,学校だけでなく,家庭や地域と連携して子どもを守らなければならないと思いました。
(5月18日)
町の中には危険な場所がたくさんあると思うので,私自身も,これからの生活の中で意識していこうと思います。また,子どもに防犯に対する意識を高めさせることも大人の役目だと思います。まずは,自分から意識を変えていきたいと思います。
地域安全マップは,ただ作ればよいというものではなく,子どもが自ら調べ作っていくことが大切であるということを学びました。
領域性,監視性,抵抗性の三つの視点から,これまで犯罪のあった場所ではなく,犯罪が起こる可能性のある場所などを示す地域安全マップはとても役に立つ効果のある素晴らしいものだと思いました。
地域とのつながりが薄くなってきている現代で,地域と子どものつながりを大切にし,大人が子どものことをよく見て守っていくことが重要だと感じました。
地域安全マップづくりは,自分たちの住んでいる地域を改めて見直すことができるし,地域の人にインタビューすることによって地域の人と関われるし,子どもを気にかけてくれるようになると思います。
「危ない場所はあるかな?」という意識を持って町内を歩くだけでも,子どもにとってはとてもよい防犯につながると思います。実際に場所を見ることで,子どもたちの意識を変えることができ,本当の意味で防犯になると思いました。
※ 少しでも多くの学生のみなさんが「地域安全マップづくり」について正しい理解を深め,将来的には,マップづくりの指導者になって欲しいと思っています。