凶悪事件の発生など,子どもの安全が危惧されている中,安全・安心なまちづくりに向けた県民総ぐるみ運動の一層の推進が求められています。
こうした中,県では広島修道大学との連携のもと,同大学の教員等を目指す学生を対象に,子どもの安全教育や地域安全マップづくりなどに関する特別講義を今年度も実施しました。
![]() 岡本教授のあいさつ |
![]() 講義の様子 |
などについて講義しました。
地域安全マップの作成は,子どもたち自身が犯罪に遭わないようにするだけでなく,地域の安全を作り出すきっかけとなる活動であるということがよく分かりました。
地域の人たちから見た町,親から見た町,教師から見た町,そして子どもたちから見た町とそれぞれ視点は違い危険であると感じる場所も様々だと思うので,一緒に町を歩くことにより抜け目のない安全マップが出来上がるのではないかと思います。
地域安全マップという言葉は,近年耳にする機会が多かったのですが,そこにある目的や重要性についてまで深く学んだことがなかったのでとても貴重な機会となりました。条例や法律でどれだけ枠組みを定めたとしても,実社会の生活に反映されなければ意味がないと思うので,地域安全マップの作成というのは,まさに具体的に反映された形の一つだと思いました。
今まで防犯って大人が与えるものだという視点で考えていたので,子どもたち自身に危険回避能力を身につけさせるという発想は私の中にありませんでした。地域安全マップづくりは,子どもが実際に歩いて,撮影して,まとめるという作業で楽しみつつ,押しつける形でなく学習できるのですごくいい方法だと思います。
小学生のときは,地域の方に見守られて安全に過ごすことができたので,今度は私自身が子どもを見守っていく姿勢をこれから少しずつ養っていきたいと思います。
できることなら,このような講義を受ける必要のない社会が一番だと思いますが,やらざるを得ない現実をしっかり受け止めて,今自分にできることを学び行動していきたいと思います。
私は,防犯ブザーさえ身につけておけばいいのではと思っていました。でも,「自ら危険な場所を気づけるような力を育てる」試みは大変素晴らしいことだと思います。なぜなら,気づけることで次に適切な方法を選択できるからです。子どもたちには,普段通い慣れている通学路でも注意してどんどん危険な場所を気づけるようになって欲しいなと思いました。私も,子どもの目線に立って一緒に気づけるような大人になりたいと思います。
※ 少しでも多くの学生に,「地域安全マップづくり」について正しい理解を深めてもらいたいと思います。