凶悪事件の発生など,子どもの安全が危惧されている中,安全・安心なまちづくりに向けた県民総ぐるみ運動の一層の推進が求められています。
こうした中,県では県立広島大学との連携のもと,同大学の教員等を目指す学生を対象に,「減らそう犯罪」広島県民総ぐるみ運動の推進状況,子どもの安全教育や地域安全マップづくりに関する特別講義を実施しました。
4 講義の様子
(1)広島キャンパス (2)庄原キャンパス
【受講生の感想】
「子どもの安全な環境づくり」のためには,警察だけでなく,行政,教育関係者,企業,地域住民の関わりが必要不可欠であることが分かった。
学校での取組では,学校構内の安全確保だけでなく,通学路の安全にも目を向けなくてはならないことを改めて認識した。学校の教員だけでなく,地域ぐるみで子どもを守る取組が必要であることを感じた。また,子どもへの安全教育では「不審者って見て分かりますか?」という問いかけをされ,確かに人を見ただけでは判断できないということに自分で気づくことができた。
だから「危ない人についていってはいけない」だけではなく,「犯罪が起こりそうな危険な場所に行ってはいけない」という教育が必要であると実感できた。
「地域安全マップづくり」は子どもも楽しく取り組め,自分自身で危険な場所を発見する力を身につけることができるため,よい教育方法であると思った。
自分も機会があればボランティア活動に参加したいと思う。
防犯活動について,警察や教育機関だけでなく企業も参加していることに驚いた。地域貢献として取り組まれているとのことであるが,様々な主体が犯罪を減らしたいと考え,運動されていることに感動した。その結果,刑法犯認知件数が減少していることがすごいことだと思った。
小学生の女子児童が登下校中に犯罪被害に遭う件数が増えている。それを減らすためには,子どもたちにただ単にこういうところが危ないということを教えるだけではなく,子どもたち自身が危険な場所を発見すること,発見した場所を「地域安全マップ」としてとりまとめる取組は,子どもたちにはもちろんのこと,親や地域の人にとっても,すばらしい活動であると感じた。