凶悪事件の発生など,子供の安全が危惧されている中,安全・安心なまちづくりに向けた県民総ぐるみ運動の一層の推進が求められています。
こうした中,県では広島大学との連携のもと,同大学で教師等を目指す学生を対象に,「なくそう犯罪」広島県民総ぐるみ運動の推進状況,子供の安全教育や地域安全マップづくりなどに関する特別講義を実施しました。
また,広島大学では,特別講義の受講効果を高めるために,毎年フィールドワークの実習を行っており,今年度は,平成27年1月31日(土曜日)に実施する予定です。
平成26年11月10日(月曜日)14時35分~16時05分
広島大学教育学部(東広島市鏡山一丁目1-1)
● 犯罪の発生件数の内訳や変化を見る中で,犯罪は様々な取組によって減らすことが可能であるということに驚きましたが,将来いずれは,大きな取組を行わなくても犯罪のない社会にならなければいけないと思いました。
DVD「友人が犯罪にあったら」の視聴を通じて,客観的には,被害者を傷つけるよくない言葉があるということが分かりましたが,実際には,被害者を傷つける言葉をかけてしまいそうだとも思いました。
被害にあったときには,人によって求めている支援内容がことなることから,相手に合わせて,接していく,支援していくことの大切さを感じました。
また,学校教育にできることは何だろう,学校で教えることもあるのではないかと思いました。
地域安全マップづくりに関しては,私自身は体験したことはありませんが,子供たち自身が取り組むことに大きな意味があると思いました。他人任せ,大人任せになるのではなく,自分自身のこととして取り組むことができることに意味がある活動だと思います。
今日学んだことの中から一つでも多くのこと,その大切さをこどもたちに伝えることができる教師になりたいと思いました。
● 私は小学生の時に地域安全マップをつくったことを覚えています。登下校時に,ここは犯罪が起こりそうな危険な場所を見つけて,クラス全体で情報をとりまとめ,地区ごとに地域安全マップをつくりました。
ただ,私の場合,一人で危険だと思う場所を見つけなければならなかったので,あまり実感が持てなかったため,他の児童が見つけてきた危険な場所を教えてもらっても,どうして危険であるのか具体的なイメージや危機意識が持てませんでした。地域安全マップづくりは,何人かがグループになって,校外で調査を行った上で,グループのメンバーがお互いの意見を出し合う活動があって初めて危機意識が芽生え,危険回避能力が育つものだと思います。
犯罪の多い世の中で子供一人ひとりが自分自身を守る術を持っておくことは,これからさらにとても重要になってくると思います。ぜひ地域安全マップづくりに参加してみたいです。
● 子供たちの安全な環境を整備するという面で,教員の役割はとても大きいと思います。また,教員だけでなく,地域の関係者に連携や保護者に理解・協力を呼びかけて,当事者意識を持ってもらうことで,子供たちの安全が確保でき,様々なことに対処していけると思います。
地域安全マップづくりについては,学校だけの活動に終わることがないよう,地域や保護者に向けた情報発信や一体となった取組を推進し,実行力や継続力があるものにしなければならないと思います。
自分が将来,学校現場に立ったとき,このことを忘れないようにしていきます。
※ 「子供の安全な環境づくり」に配慮した教育者,社会人になっていただき,これからの世代をリードしていかれることを期待しています。(県民活動課)