比治山大学現代文化学部と連携し,子ども発達教育学科「生活1」の授業の一環として「地域安全マップづくり」の実習を行いました。受講者は,昨年7月に県が講師として実施した特別講義「地域安全マップづくり」の履修者です。
今回は,教員として「地域安全マップづくり」を指導する場合を想定し,教員役と生徒役に別れて,シミュレーション形式で,フィールドワークやマップ作製を実施しました。
○ 日時 平成24年7月14日(土曜日) 9時00分~12時10分
○ 場所 比治山大学(広島市東区牛田新町4丁目1−1)及びその周辺地域
○ 参加者 比治山大学「生活1」履修者等 約70名
この取組は,子どもの危険回避能力の向上等に効果的なものであり,今後,教員として教壇に立った時,子どもの安全教育に役立ちます。受講者には,小学校出前授業「地域安全マップづくり」にボランティアとして協力してくれることを期待しています。
教員が生徒に対してどのようにして「地域安全マップづくり」を理解させることが効果的であるかを中心に,県民活動課職員が講義を行いました。
![]() フィールドワークの様子 |
講義の後,10班に分かれ,「入りやすく」「見えにくい」というキーワードをもとに,犯罪が起こりやすい危険な場所を探したり,子ども110番の家などの安全な場所を探すフィールドワークを行いました。
学生は,各々,自分の担当(教員役(担任,副担任),生徒役(班長,副班長,地図係,メモ係,写真係,インタビュー係))をこなしながら,グループとして一つになって活動していました。
教室に戻り,地図を作製しました。各班で自分達の歩いた地域について,犯罪が起こりやすい危険な場所,安全な場所を地図にまとめていきました。
ここでも学生は,限られた時間の中で,グループワークを行い,地図を作製していくことができました。
![]() 打合せをしながら,作業しています | ![]() 熱心に取り組んでいます |
完成後,各班が作製した地図を披露しながら,フィールドワークで調査した地域について,犯罪が起こりそうな危険な場所の説明を「入りやすくて,見えにくい」というキーワードを使って説明するなど,子どもに「地域安全マップづくり」を行う際のポイントをつかんでいた様子でした。
今回は,教員として「地域安全マップづくり」を行うことを想定してシミュレーションを行いました。県では,小学校での出前授業で「地域安全マップづくり」にボランティアと参加していただける学生を募集しています。教員を目指す学生や子どもの安全な環境づくりに関心がある学生の応募をお待ちしています。
大学生活では,ボランティア活動に参加できる時間を見つけることは難しいと思いますが,実際に小学生への指導をやってみて,各自が目標としているもののために,モチベーションを高めてはいかがでしょうか。(県民活動課)