凶悪事件の発生など,子供の安全が危惧されている中,安全・安心なまちづくりに向けた県民総ぐるみ運動の一層の推進が求められています。
こうした中,県では広島大学との連携のもと,同大学で教員等を目指す学生を対象に,「なくそう犯罪」広島県民総ぐるみ運動の推進状況,子供の安全教育や地域安全マップづくりに関する特別講義を実施しました。
【講義の様子】 |
まず,広島県の刑法犯認知件数の現状に驚いた。平成14年度から積極的に犯罪を減らすための運動を行い,件数が激減したとはいえ,未だに1日に何十件もの犯罪が認知されるという状況は,まだまだ改善が必要だと思う。
幼少期のころから何度も何度も防犯教室を受講してきたが,今回は,子供の立場ではなく,子供を守る大人の立場という視点から受講することが求められていると思う。犯罪機会論や地域安全マップづくりといったことを写真やDVDを通して分かりやすく学ぶことができ,意識を改め,大人として子供の安全を守る姿勢を学ぶことができ,とても意義があった。
子供の犯罪被害からの防止が叫ばれているにも関わらず,未だに犯罪がなくならない状況であるので,これからも防犯への意識を高くしていきたい。
今回の特別講義を通して,子供の安全な環境づくりの必要性について改めて実感しました。県内で子供が犯罪被害に遭う件数は私が予想しているよりも多く,全国的にも学校侵入や登下校時の殺傷事件もなくならないので,安全教育の重要性を再認識しました。また,身近な地域の中にも,犯罪が起こりやすい危険な場所が潜んでいることが分かりました。地域において,どこが領域性や監視性が低いのか,子供たち自身や保護者,地域の方々にも認識してもらうことが大切だと感じました。
その点で,学校と地域がしっかり連携して,地域安全マップづくりに取り組むことの重要性も実感することができました。
子供たち自らの力で犯罪が起こりやすい危険な場所を見つけることで,犯罪被害を回避する能力を身につけることができるということも心に留めておきたいと思います。
自分たちの学校や地域は安全であると思い込んでしまうことが一番危険なことであるので,日ごろから子供たちを守るという意識を持って生活したいと思いました。
小学校の教員は,子供たちに勉強を教えるということだけではなく,子供の安全を守るという役割があります。
犯罪はいつ発生するかは分からないが,どこで発生しやすいかということは,事前に見分けることができる。その判断方法として,「入りやすい」「見えにくい」ということに着目して,まちを見ることが必要であることが分かりました。
人ではなく,場所に着目して,自転車や徒歩で普段通っているまちを見ると,今までは気づかなかった犯罪被害に遭いやすい危険な場所を見分けることができます。
地域安全マップづくりを経験すると,犯罪被害に遭いやすい危険な場所が見えてくることが分かりました。
小学校教育で必要な活動であると思いました。
将来の小学校教員を目指すに当たり,子供を守るためには,まずは私自身が危険を察知することができる観察力を身につけていかなければならないと思いました。自分の安全を守れない者には自分以外の安全を守ることはできないので,普段から気をつけていきます。
地域安全マップづくりを行うためには,地域の大人の方々の協力が不可欠だと思いました。
小学校と地域のつながりや安全を守ろうという地域の姿勢が重要であり,教員という以前に,地域の一員であるということを忘れずに,自分の身の周りの子供たちの安全な環境づくりにも関心をもっていきたいと思う。
※ 多くの学生の皆さんに,子供の安全な環境づくりについて理解を深めてもらい,地域安全マップづくりに参加して欲しいと思います。(県民活動課)