凶悪事件の発生など,子どもの安全が危惧されている中,安全・安心なまちづくりに向けた県民総ぐるみ運動の一層の推進が求められています。
こうした中,県では広島女学院大学との連携のもと,同大学の教師を目指す学生を対象に,「なくそう犯罪」広島県民総ぐるみ運動の推進状況,子どもの安全教育や地域安全マップづくりなどに関する特別講義を2回実施しました。
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![]() 【6月29日)】 |
犯罪を減少させるには,地域との関わりが重要ということが改めて分かった。不審者は見てすぐ分かるようなものではないので,「サングラスをしている人には近寄ってはダメ」などと大人が教えるのではなく,危険な場所を避けるように声かけをする大切さが分かった。
「地域安全マップづくり」は,大人が作るマップではなく,子どもと一緒に作ることで,大人の目線を子どもの目線に合わせることによって,子どもが感じる危険な場所の探し方を共有することによって,子どもの安全・安心を守るという意識が高まっていくということが分かった。
犯罪が起こる原因の中には,落書きやゴミがそのままにされ,地域の関心が住民方々の間に薄くなっていることがあるということを知り,子どもたちを守るため,また,地域を活性化させるため,大人の意識を向上させていかなければならないと感じた。
学校での取組として,毎朝登校時に,教師が地域の方々といっしょになって,子どもたちにあいさつすることによって,防犯効果が期待できる心理的なバリアとなることを学び,私達も地域の方々にあいさつをして,犯罪のない街に変えていこうと思った。
犯罪が起こりやすい場所には行かないという意識はこれまであったが,具体的には,じぶんが考える場所しか分からなかった。
今回の授業で,領域性と監視性という視点を知ることができてよかった。1階がガレージである家が続く道路や壁の落書きがある場所は,これらの視点から,犯罪が起こりやすいという説明が納得できた。
最も驚いたのは,駅前広場のような「不特定多数の人が集まる場所」だった。人は多いし,見通しはいいが,人の関心や注意が拡散している場所なので,注意したいと思った。
「地域安全マップづくり」は,とてもいい取組だと思った。児童・生徒が自らフィールドワークを通じて,犯罪が起こりやすい場所かどうかを判断するので,身につきやすいと思う。目で見ながら地域を回るので,印象が深くなり,防犯意識が高まっていくと思う。
私たちくらいの年齢になれば,自分の身は自分で守ることだけでなく,子どもたちを守る立場であることに気づくことができたので,大人としての自覚を持ちたいと思った。
地域住民の交流が重要であることが分かったので,まずは,地域の多くの方にあいさつをしてみようと思った。