凶悪事件の発生など,子どもの安全が危惧されている中,安全・安心なまちづくりに向けた県民総ぐるみ運動の一層の推進が求められています。
こうした中,県ではエリザベト音楽大学との連携のもと,同大学で教師を目指す学生を対象に,「なくそう犯罪」広島県民総ぐるみ運動の推進状況,子どもの安全教育や地域安全マップづくりなどに関する特別講義を実施しました。
1.日時・場所
平成24年12月10日(月曜日)9時00分~10時30分(1時限)
2.場所
エリザベト音楽大学(広島市中区幟町4-15)
授業の様子 |
「犯罪が起こりやすい場所」について説明されているとき,自分の住んでいるところの近所や地域に当てはめて考えることができました。通学時間が1時間以上あるので,帰りが夜遅くなることが多いのですが,人通りが少ない道や明かりが少ない道は通らないようにしています。
駐輪場が駅から少し離れているのですが,いつも少し怖いと感じています。駐輪場に一人ということもあるので,いつも急いで自転車に乗って帰っています。夜遅くて暗いともっと不安になります。
犯罪被害に遭わないための予防対策がたくさんあることがよく分かりました。
今回の講義を通いて,刑法犯や子どもの安全に対する自分の意識が変わったと思います。「安心できるまち」という目標設定は,数字では見えない部分があると思うのですが,環境をよくしていくことで,変化が見られるのかなと思いました。
また,自分の身を守るためには,「人」ではなく「場所」ということは今まで考えたことがなかったので,状況をしっかり把握できるようになることが大事だと感じました。
私は,これから人に教育していく立場を目指しているので,そういったことも踏まえて,しっかり指導をしていかなければならないということがよく分かりました。
予防対策の一つとして「地域安全マップづくり」があるということは知っていたのですが,詳しくは分からなかったので,今回,知ることができて,地域交流的な意義もあるため,とてもよい取組だと思いました。
大学生がボランティアでやるという意義だけではなく,教師の視線ではなく,学生としての目線で取り組むことによって,子どもたちに教えられることの中身・効果も違ってくるのではないかなと思いました。
大人を信じるなという教育であってはならない,むしろ,大人は子どもを守っている,守らなければならない,という言葉が一番印象的でした。地域全体で子どもたちを守るという体制づくりが必要であり,そのために,子どもたちが地域と関わり合う活動を推進していくことに大きな意義を感じました。そのような活動として,「地域安全マップづくり」は,地域での愛着心や安全に対する関心なども期待されるので,とてもいい活動だと思いました。
※ 多くの学生のみなさんに,犯罪が発生する危険がある場所を見分けるキーワード「入りやすくて 見えにくい」を身につけてもらうとともに,子どもたちや身の回りの人たちの安全安心に気をつけることができる社会人になって欲しいと思います。(県民活動課)