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地域安全マップづくり 大学生等ボランティア研修会を開催しました

印刷用ページを表示する掲載日2012年6月15日

 概要

 6月9日(土曜日),広島県庁において「地域安全マップづくり 大学生ボランティア研修会」を開催しました。
 これは,凶悪事件の発生など,子どもの安全が危惧されている中,子どもたちの危険回避能力向上のため,地域安全マップづくりを指導できる大学生ボランティアの養成を目的として開催したものです。
 今回は,小学校教諭を目指す学生,子どもの安全に係る活動を行っている団体に属する学生など,県内6大学から多くの学生に参加していただき,大変有意義な研修会となりました。

○日  時 平成24年6月9日(土曜日)9時30分~13時20分

○場  所 広島県庁 講堂

○参加者 広島県内の大学に通う大学生(6大学)計47名

○指導者 県民活動課職員
PACE(大学生ボランティアグループ)4名

プログラム

時刻 内容
  9時30分 開会
  9時40分 講義:事前学習「地域安全マップづくりについて」
10時10分 フィールドワーク
11時00分 地域安全マップ作製
12時00分 講義:地域安全マップづくりの指導者としての留意事項
12時20分 ボランティア活動体験談
12時35分 グループ討議
12時50分 発表
13時05分 講義:ボランティア活動のすすめ
13時15分 閉会

研修会の様子

 

  開会のあいさつの後,県民活動課職員から,子どもの安全な環境づくりが必要な背景と地域安全マップの理論について,講義がありました。
 「領域性」や「監視性」といった難しい言葉を「入りやすい」「見えにくい」といった平易な言葉で小学生に理解させていることを教わり,そのキーワードをもとにフィールドワークを行うことの説明を受けました。

事前学習の様子写真
事前学習の様子

 フィールドワークの様子(写真)
入梅翌日の蒸し暑い中のフィールドワーク

フィールドワークでは,6班に分かれ,子どもたちに指導するときのポイントを班のメンバーと一緒に考えながら,決められた地域の調査を行いました。
 事前学習では「入りやすく見えにくい」場所が危険な場所であることは理解していたものの,最初は素通りしてしまうことも多く,補助者から呼び止められて気づくこともあったようです。
 また,場所によっては,安全でもあるし危険でもある・・・といったように,様々な状況が混在していることに改めて気づくことができました。

 フィールドワーク後,調査した場所についてマップを作製しました。
 「安全な場所」や「危険な場所」な場所をキーワードを使って説明を書いていきました。
 色紙を使ったり,マジックペンを使ったりしてわかりやすいマップとなるよう,班員みんなで知恵を出し,楽しく作業しました。さすが大学生です。どのグループも工夫を凝らしたマップが完成しました。
マップ作製の様子(写真)
皆で協力して作製しました

マニュアル(イラスト)
指導者としての留意事項

 マップづくりを体験した後,実際に小学生に指導していく際の留意事項等について,講義を受けました。
 実際,子どもたちとマップづくりをしていると様々な問題にぶつかることがありますが,一番大切なことは,危険な場所や安全な場所を「教える」のではなく,子どもたち自身に「気づかせる」ように声かけをすることだということを学びました。

体験談写真
先輩の体験談を聞きました

 次に,学生ボランティアの体験談を聞きました。
 講師は,学生時代に子どもの安全に関するボランティア団体のリーダーとして活動した実績があり,現在は広島県警察の警察官として活躍している方です。
 地域の子どもたちと仲良くなることだけでも子どもの安全に寄与することができるというお話や,警察官の立場で学生の皆さんにお願いしたいこと,また,他大学の学生との繋がりを大切にして交流を深めることの重要性など,ボランティア活動経験者であるがゆえに,参加した学生の皆さんの心に響くお話をしていただくことができました。

 フィールドワーク・マップ作製を行ったメンバーでグループ討議を行いました。
 今回,地域安全マップづくりを体験しての感想や,これまで自分が行ってきた活動の紹介など,様々な大学からの参加者で情報交換を行うことができました。

グループ討議写真
グループ討議の様子

発表の様子(写真)

 グループで討議したことを発表しました。
 フィールドワークで発見した「危険な場所」や「安全な場所」についてはもちろんですが,実際にやってみて意外に難しかったといった感想や,小学生と一緒にやるときの意気込みを話してくれた班もありました。

ボランティアのすすめ(写真)

 今回の研修会のまとめとして,「ボランティア活動のすすめ」について講義を受けました。ボランティア活動を通じて,社会人として必要な基礎力を身に着けることができることなどを聞きました。

 実践を終えた多くの参加者が,今後,地域安全マップの指導者として活躍してくれることを期待しています。

 

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