県では,「不審者」などの「人」ではなく,「犯罪の被害に遭いそうな場所」に着目し,それらの場所を書き込んだ地図を作成することによって,犯罪被害に遭うことを未然に防ぐ能力を子供自身に身につけてもらうことが期待できる「地域安全マップづくり」の普及・定着を促進しています。
このたび,教員を志望されている大学生等を対象として,「地域安全マップづくり」について学び,子供たちを指導するために必要なノウハウを習得できるよう「地域安全マップづくり大学生ボランティア研修会」を開催しました。
平成28年11月26日(土曜日)9時から12時まで
県庁 自治会館101会議室
県内の大学に通う大学生(比治山大学,広島経済大学) 約50名
時刻 | 内容 |
---|---|
9時00分 | 開会 |
9時05分 | 講義 ~「地域安全マップづくり」の意義について |
9時15分 | 講義 ~事前学習・演習の進め方 |
9時30分 | 演習 ~フィールドワーク |
10時30分 | 演習 ~地域安全マップ作製 |
11時20分 | 発表 |
11時50分 | 講評・修了証交付 |
12時00分 | 閉会 |
県民活動課職員が,子供の安全な環境づくりが必要な背景,「『減らそう犯罪』広島県民総ぐるみ運動 第4期アクションプラン」,地域安全マップづくりの理論・意義について講義を行いました。
続いて,比治山大学の学生が講師役になってもらい,受講生を児童と見立てた模擬授業の形式で,「事前学習・演習の進め方」の講義を行いました。
班ごとにわかれ,講義で学んだ「入りやすい」「見えにくい」というキーワードをもとに,実際に県庁周辺を歩いて,子供たちに指導するポイントを考えながら犯罪被害に遭うおそれのある場所や「子ども110番の家」を見つけました。
フィールドワークで調査した場所について,童心に帰ってマジックや折り紙などを駆使して,班ごとに判り易いマップの作成に心がけました。
グループで作成したマップの発表をしてもらいました。 子供の目線で指導を行うことの大切さなど,グループで話しあったことが発表されました。
オブザーバーとして参加していただいた比治山大学現代文化学部の上之園教授からは,「今後は皆さんが指導者です。地域安全マップづくりを通じて「自分の身は自分で守る」ことの大切さを広めましょう。」と講評をいただきました。
地域の安全は行政や警察だけで確保できるものではなく,県民,事業者,ボランティア,関係団体など,多様な主体が協働・連携した取組が必要です。
今回の研修をきっかけとして,それぞれ皆さんのお住まいの地域に目を向けていただき,地域の安全・安心に向けた環境づくり,とりわけ子どもの安全な環境づくりの取組みに関心を持っていただければと思います。