凶悪事件の発生など,子どもの安全が危惧されている中,安全・安心なまちづくりに向けた県民総ぐるみ運動の一層の推進が求められています。
こうした中,県では尾道大学との連携のもと,同大学で教師を目指す学生を対象に,「なくそう犯罪」広島県民総ぐるみ運動の推進状況,子どもの安全教育や地域安全マップづくりなどに関する特別講義を実施しました。
1.日時・場所
平成23年12月1日(木曜日)14時50分~16時20分(4時限)
2.場所
尾道大学(尾道市久山田町1600)C1教室
犯罪の実態,現状を把握した上で,犯罪の起こりやすい場所・特性を生徒・児童に考えさせる必要があることを学びました。
私たち学生(教師)がそのような危機管理,知識を持つことが重要であると思います。
また,生徒自身にも,犯罪から身を守るすべや気をつけなければならないことを教えても,知識だけでは不十分な点があるので,「地域安全マップづくり」を行うことはとても効果的だと思いました。地域の防犯能力,生徒自身の犯罪回避への意識や教師の危機管理能力の向上にこの「地域安全マップづくり」活動を役立てていくことが大切だと思います。
また,学校と地域が連携した活動も事例を知りたいと思います。私の出身地は,子どもと地域の密着が強く,あいさつは当たり前でした。家庭や学校でカバーできない部分は地域の力が大きく影響すると思われます。
多くの人が地域を支えていることを児童・生徒が認識すると,安心要素が増え,安心して「気をつける」ことができると思います。
「地域安全マップづくり」の目的が,子どもが知らない場所に行っても,危険な場所であることが意識することができるように育ってもらうということがとても重要なことだと分かりました。
「怪しい人」「事件が発生した場所」を調べるのは失敗例というのは意外でしたが,「犯罪が発生する機会かどうか」に目を向けることが犯罪被害を予防する上でより重要であるということが分かりました。
「地域安全マップづくり」で,子どもたちの安全に対する意識は高まるとともに,地域への愛着がわく,非行に走りにくくなるなどの効果があるので,子どもや家庭,地域にとって大事な取組であると思いました。
※ 多くの学生のみなさんに,「地域安全マップづくり」について正しい理解を深めてもらい,将来的にはマップづくりの指導者になって欲しいと思っています。