直近の感染状況は、全国と同様、感染が増加傾向に転じており、7月12日の新規報告者数は808人です。
年代別でみると、50代以下の若い世代の増加が顕著になっており、高齢者にも緩やかに波及しはじめていますが、今のところ病床のひっ迫は回避できています。感染増加の要因の一つには、BA.5の影響があると考えており、今後、BA.5への置き換わりが急速に進んだ場合は感染が拡大する恐れもあります。
今後の感染者数を県でシミュレーションしたところ、7月下旬には第6波のピーク(1,599人)を超えて、他県と同様、過去最大の感染者数となる可能性があります。
すでにBA.5への置き換わりが進む島根県の状況に当てはめて考えると、1日の新規報告者数で2,800人となる可能性もあります。
この場合、医療への負荷も大きくなるため、県では入院の受入体制確保に向けて、7月12日に病床フェーズの引き上げ等の対応を含め、受入医療機関や医師会等の関係団体と協議します。
今の段階で行動制限を行うことはありませんが、県民の皆様には、感染増加がこれ以上続かないよう、次のことをお願いしたいと思います。
まずは、これまでも繰り返しお伝えしてきましたとおり、ワクチン接種についてのお願いです。本県のワクチン3回目接種は、12歳~39歳の若年層で、まだ41.4%の方しか接種していない状況です。ワクチンの効果が十分発揮されるまでには2週間程度かかりますので、若い方には、ぜひとも夏休みが始まる前に、速やかなワクチン3回目接種をご検討ください。
また、高齢者の方や基礎疾患を有する方は、ワクチン4回目接種のタイミングを迎えたら、速やかな接種をご検討いただきたいと思います。
感染予防については、基本的な感染防止対策を重ねて行うことで、より高い効果が発揮されますので、状況に応じたマスク着用、手洗い、換気といった対策を継続してください。
特に夏場は、閉め切った部屋でエアコンをつける日が多くなると思いますので、ご家庭や事業所においても定期的な換気に取り組んでください。併せて、熱中症予防のため、屋外で人との距離が取れる場合はマスクを外し、こまめな水分補給による体調管理をお願いします。
県民の皆様の安心な暮らしと社会経済活動を両立してくためにも、お一人お一人が、ワクチン、それから感染対策にしっかりと取り組んでいただきますよう、改めてお願いいたします。
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