平成19年9月11日(火曜日) 10時00分~16時50分
広島県庁本館 R3会議室
・プログラム受講教諭
・広島県道徳教育研究協議会関係者
・広島県教育委員会関係者 等 約40名
テーマ「多様な指導法による授業づくり」
第3回養成プログラムで研修したことを踏まえて作成した自作資料について,次の3点で交流した。
(1)資料の概要
(2)児童生徒に伝えたいこと
(3)自作資料作成で学んだこと
その後,自作資料作成のポイントをグループごとに整理した。
思いや考えを引き出す教材教具の効果的な活用方法について学ぶ。
資料「おばあちゃんの指定席」を活用し,「ネームプレートの活用場面」「活用方法」「活用の効果」について,演習シートをもとに,個人で考えた後,グループ協議を行った。
その後,「思いや考えを引き出す教具等の工夫」について,講話を行った。
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「思いや考えを引き出す教具等の工夫」
(1)資料提示の工夫
(2)教具の工夫
(3)話合いの工夫
(4)表現活動の工夫
(5)書く活動の工夫
報告資料へ(PDF1.5MB)
昨年度,本プログラムを受講した岸眞由美教諭に,「平成19年度道徳教育指導者養成研修(中央指導者研修)」に参加して学んだことを自身の実践を関連させながら報告していただいた。
道徳教育推進リーダーは,研修で学んだことをどのように還元していくかを具体的に理解した。
廿日市市立津田小学校
教諭 岸 眞由美
1 中央指導者研修で学んだこと
(1)研修内容
(2)道徳教育への関心の高まり
(3)道徳教育の現状と課題
(4)道徳の時間の実践的指導力を高める
(5)他の教育活動との関連
2 自己研修
(1)道徳と向き合う
(2)これから
模擬授業資料へ(PDF1.68MB) 講話資料へ(PDF2.41MB)
「心に響く道徳の授業づくり」のための多様な工夫について,講師の模擬授業や講話を受けることで,実感として学ぶことができた。
愛知県美浜町立野間小学校 教諭 柴田八重子
限りある命を 人らしく 3-(2)
生きる喜びや死の重さを知ることで,生命を尊び,人らしく生きようとする心情を育てる。
「いろんなものが きれいに見えるよ」(自作)
「パワフルな道徳授業づくり」
1 授業に入る前のオリエンテーション
2 「パワフルな道徳授業づくり」とは
3 「パワフルな道徳授業づくり」をめざす工夫
(1)“生き方”と結びつけたねらいを設定し,価値の内面的自覚を強める。
(2)資料選定について,内面的な自覚を強める工夫をする。
(3)2時間扱いの授業,または,連続して2主題同項目の授業をする。
(4)道徳授業の展開中に,内面的な自覚を強める工夫をする。
場づくりの工夫 互いの顔が見えるようにコの字型に座るようにする。 | 資料範読の工夫 資料を範読する時は,教室の一番後ろで,児童生徒と同じ向きで行う。 | 話合いの工夫 発言したい時は黙って立ち,級友の発言をよく聞き,同じ内容であれば黙って座る。 |
板書の工夫 児童生徒の思考を整理したり,発言を促したりするための“活用板書”にするよう場面絵等を工夫する。 | 終末の工夫 授業のまとめで「心のノート」を活用したり,教師の語り・地域の人々の声を生かしたりする。 | 導入の工夫 ねらいとする価値に関する“それまでの自分”を目覚めさせるように,写真や具体物を提示する。 |
○実践交流では,自作資料を作成する際に,悩んだことを交流し合い,同感したり,自分では分からなかった点に気づいたりすることができて良かった。作成のポイントを考える中で,「ねらい」が大切だと実感した。せっかく作った資料で,授業をしてみようと思った。
○教具の活用では,子ども達に活動させることで終わるのではなく,教具活用の効果,ねらいにせまるための活用方法を指導者がはっきり持っておかなければならない事がよく分かった。教具を活用すると“楽しい”となりがちだが,ねらいにせまるために「どこで」「どう」活用するのかがよく分かった。
○岸先生の話から,毎時間の教材研究を細かく行ったり,場面絵や道具などの教材教具の工夫を行ったりすることで,子どもを資料に引きつけることができると思った。また,研修されたことをとにかく実践してみるという積極的な姿勢は見習いたいと思った。
○柴田先生の模擬授業を受けて,具体的に授業の進め方がよく分かった。道徳の授業のオリエンテーションは,ぜひやってみたいと思った。資料の世界にいかに子ども達を引き込むかについてのヒントをいただいた。自校の先生方にも是非受講してもらいたいと思った。
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